東京・秋葉原の無差別殺傷事件で殺人罪などに問われた元派遣社員、加藤智大被告(27)の第3回公判が5日、東京地裁(村山浩昭裁判長)で開かれ、目撃者の男性の証人尋問が行われた。男性の希望で傍聴席から男性が見えないよう遮蔽(しゃへい)措置が取られた。

 男性は、加藤被告が運転するトラックが3人をはねる状況を法廷で絵に描き、「猛スピードでトラックが突進した」などと説明。「目撃して気分が悪くなった。事件後、道路を歩いているときに、襲われてしまわないかと不安に思うことがある」と述べた。

 また、証人尋問に先立ち、被害者のけがに関する証拠調べが行われた。検察側提出の証拠によると、トラックにはねられた被害者はいずれも、致命傷の他に全身に複数の骨折を負っていた。ナイフで刺された被害者も、10センチ以上の深さの刺し傷があるなど、生々しいけがの状況が明らかにされた。

 起訴状によると、加藤被告は平成20年6月8日、東京・秋葉原の交差点にトラックで突っ込み、3人をはねて殺害。さらにダガーナイフで4人を刺殺したほか10人にけがを負わせたなどとしている。

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