文二が去って、誰もいなくなった
静かな客間に姿をあらわす、さくら。
盗まれたものがないか、部屋を見回す❗️
壁に掛けられていた1番大きな額縁の絵が
なくなっていることに気がつき、思わず笑い出す。
梅子へお礼の電話をする、さくら。
気がつかなかったわ。香典泥棒って、噂には
聞いていましたけど、本当にいるんですね!」
梅さんから、盗まれた物は⁉️と聞かれたさくら
は、「なにもありません。梅さんのおかげで
助かりました。」と、答え電話をきる。
人は見かけによりませんね。
私には、そんなに悪い人には思えませんでした。
葬儀の最中に貧血をおこして、喪主の挨拶が
出来なかったさくら。
助けてくれた文二には感謝している。
なにかお礼をしたいと考えていたが
勝手に、持ち帰られたみたい、、、
しかも、価値のある、あなたのコレクションの
絵ではなく、全く価値のない、素人の私が
描いた絵を、、、
あなたが、あんなに大きな額に飾ってくださる
から、目立ったのね(笑)と、、、
ピアノ演奏が聞こえてくると
さくら、喪主の挨拶を語り出す。
自分の席に着く。
あなたへ。
まるで、そのようなタイトルのような
誠二への感謝の気持ちを語り出す、さくら。
あなたは、この庭の桜のように
潔く旅立たれました、、、
誠二への思いを、涙をこらえ、あかるく
笑顔で語る、さくら。
そこへ、まだ咲かないはずの桜が、、、
ふたりのために⁉️
桜の花びらが舞う。
さくらの幻想の、さくら。。。
ピンク色の花吹雪。
寂しくないよ、そんな、さくらの笑顔で
エンディング。
カーテンコール。
ご来場ありがとうございました🌸