東京・竹芝桟橋と小笠原諸島の父島を結ぶ定期貨客船「おがさわら丸」が7月3~8日の5泊6日で、硫黄3島をめぐる「小笠原より南硫黄島、硫黄島、北硫黄島クルーズ」を運航する。2003年から毎年秋に実施されている恒例のツアーだが、第8回の今年は夏に実施する。

 自然環境保全法の原生自然環境保全地域に指定されている南硫黄島と、北硫黄島周辺がバードウオッチングに最適なことから、秋とは異なる鳥を見てもらおうと夏のクルーズが企画された。夏には小笠原海域のみで見ることができるクロウミツバメ、セグロミズナギドリ、シロハラミズナギドリなどが姿を現すという。また太平洋戦争の激戦地となった硫黄島には、「一度、島を見てみたい」との要望も多く、硫黄島沖で犠牲者へ献花をし、戦没者への慰霊も行う。

 3島とも船上からの眺めになるが、ツアーを開催する小笠原海運では「南硫黄島と北硫黄島は絶壁の島なのに対し、硫黄島は平ら。島の外観を見るだけでも価値があります」と魅力をPRしている。

 小笠原諸島については、政府が1月末に世界自然遺産登録への推薦書をユネスコ世界遺産事務局に提出。夏には国際自然保護連合(IUCN)が現地調査を行う予定だ。世界自然遺産登録が実現すれば、日本で4番目となる。

 小笠原海運でも「世界自然遺産推薦地の南北の硫黄島を一足先に見て、硫黄島では史実に思いをはせてほしい」と参加を呼びかけている。費用は東京発着が大人6万4000円から。5泊6日のうち、2泊は父島に宿泊し残りは船泊。父島発着(7月4~5日、大人1万8000円から)のプランもある。申し込みは6月19日まで。問い合わせは小笠原海運(03・3451・5171)。【江刺弘子】

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