日本初の試み…いちアーティストのコンセプトアルバムの実写映画化!…というフレコミの作品を観てきました。


『 L - エル -』


Acid Black Cherry と言うアーティストの『L』と言うコンセプトアルバムとそれに付随するコンセプトストーリーブック…それらを元にイメージが練られたとゆー、変わった着想の映画でした。

自分がそれを知ったのは、映画を見終わってパンフレットを読んでたときでしたけれども(笑)


ザックリ言えば、“大人向け欧州童話風ファンタジー” …でしょうか。
エグい中身をキレイに仕立てて、最終的にカッコよく見せる…

正直、モヤッとする感じも無くはないのですが… そんなにワルくはなかったです。


自分は、映画の元になった Acid Black Cherryと言うアーティストを知りませんし、アルバムもコンセプトストーリーも知らないまま鑑賞しました。
(知ってたら観なかったかも…)

なので、鑑賞中の印象…悲劇的なストーリーと濃ゆ~いナルシズムに満ちた世界観…そして音楽。
そう感じたのはある意味間違いではなかったと…。

…言いたい事、ヤりたい事を…まぁ~詰め込んだなぁ~って感じ。


でも、経緯や背景を知らないで観た自分がそう感じたって事は、製作サイドはスゴくよく理解して作ってたって事になるのかな?

予告編ちょっと見ただけ、広瀬アリスちゃんが出るんだ~…ってだけで観に来た人間に伝わったって事は、Acid某の意図するところを忠実に表現出来てた(人間性まで含め)ってワケですよね?

そー言った意味では、出演者や製作サイドの力量はスゴいって事ですよね!

V系ナルシシズムをしっかり生かしてたのがとても伝わって来てたし、そっち系バンド好きな方々には結構受け入れられるんじゃなかろうか…この映画。






****《⚠ネタバレ注意!》****






ほぼ全編グリーンバックの合成撮影なんですが、CG感を排除したマットな背景なので、まさにリアル絵本を見ている様でちょっと不思議な感覚でした。

奥行きや立体感を敢えて無くした絵画的透明感…ってゆーのかな?
旧い映画の様な趣が漂ってましたね~。
ファンタジー的なアンニュイさは、この辺の特長から来てるのかな。


主演の広瀬アリスちゃん…良い!


主人公の個性を際立たせて、感情の揺れは押さえ目に…でも表情や目力で訴えて来る演技。悲劇的な運命に耐えながら、僅な希望に未来を見出だしている…

ともすると只々駄目な女性になりそうなところを、真実の愛を求め、それを見極め切れない薄幸さをよく演じてたと思います。

…が、この原作にこのキャラ…昼ドラ感は否めないかなぁ(笑)
世界観がレトロ感のある欧米や北欧って体だからまだ良かったけど…日本舞台だったら…


他の出演者方もなかなかに良い演技。
淡白めな演出でしたが、それが作品の印象を壊さずに沈んだ空気感をよく表していました。

ちゃんとスパイシーなキャラも配置されてたし、台詞回しに“?”って箇所も無くはなかったけど、まぁ気にならない程度だったかと。


たまに出てくるナルシーsongが邪魔。
…むしろ、それが肝なんだけどね(笑)

『人の幸せは、“された事” よりも “した事” の方に重きがあるのでは…?』って言う隠れテーマがある様なのですが、人一人の人生をここまで犠牲的に描いといて、そりゃねーだろ…て気もするんだけど、

そこが美意識の違いってヤツなんスかね…

一緒に培った時間と関係は無視で一瞬にして捨てられるって…あんだけイイ人感煽っといて!?…ただの悪モン扱いじゃん…とか?

中心人物よりも、周囲の登場人物の気が知れないって思いがしちゃって…
代わりに罪を被ったって…本人だって罪悪感に苛まれて過ごすワケだし…とか?

悲劇製造過程がちょっと雑…。

制約あったんだろうけどねえ…



とか何とか、ここまで散々突っ込んだきた割りには、実は意外と気に入ってたりして(笑)。

自分にもちょっとくらい有るであろう、ナルシズムやヒロイン像や、尽くし尽くされの美学…みたいなトコに、多分…引っ掛かったんだと思います(笑)


でもラストは純粋に感動した。

主人公とは別に、ちゃんと伏線としての演出で “彼” の人生を所々に散りばめてあったのが、最後に強烈に生かされてて、予期しててもグッとくる場面でした…。

思わずホロリとしちゃった。


試みは面白いと思いました。
演出や製作のスキルの高さも。
ナルシー、オーライかどうか…
気になるかどうかですね。

ナルシーが気にならないなら、アリスちゃんの、まだ妹すずちゃんには無い…ほのかな色気(?)で結構好きになる作品かも。
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すこし前の事ですが、


ウッチャンこと内村光良“監督”の3作目の映画『金メダル男』を観てきました!

前作『ボクたちの交換日記』(2013)から3年。
相変わらずご本人の人柄同様、ホンワカ暖かな感触の映画でした♪


実は、そんなに強く観たい!とは思ってなかったんです…(笑)

ですが、ある日突然気になり始めて、そしたら思わぬ時間ができて、急に思い立って、某シネコンのpointが貯まってたのを思い出して、

そんじゃぁ行ってみるか~!?
って感じで観に行ってきました。


取り立ててここがスゴい…とか、余韻が深い…とか、面白くてクセになる…とか、
衝撃や浸透力は…ありませんでしたね(笑)

でもね。
損した感もまったく無し。
むしろ巡り会えた感あり。
予期せぬ出逢い…的な?(笑)

今でも何故急にこの映画に行こうと思い立ったのか、自分でも謎なんですが(笑)
ただひとつだけ言えるのは、あ~…ウッチャンの作りそうな作品だなぁ…って事。

優しくて、せつなくて、こちょばゆくて、微笑ましくて、情けなくて、バカバカしくて…
でもほっとけなくて。

若かりし頃は、映画に携わる事を夢抱いていたウッチャン。
脚本・監督・主演と、まさに思い描いていた時を駆けている様に、スクリーンに映る姿は生き生きとしていました。






*****《⚠ネタバレ注意》*****






2011年に上演されたウッチャンの一人芝居、『東京オリンピック生まれの男』が原案。

小学校の運動会を機にいろんな事に挑戦し、なんでも一等賞を目指すようになっり、実際、バンバン実現する様になった主人公、秋田泉一。

神童とまで呼ばれた少年時代から、身長が伸び悩み始めた中学時代には徐々に下降線になりだし、異性を気にし始めた頃には一等賞からほど遠くなっていく…


この辺りはスゲ~解る!…ってゆーか、女の子にうつつを抜かしてバカになってくってゆーのが、身に覚えがあったりなかったり…


やがて高校生になり、巻き返しを図ろうとまた新たな事に挑戦をし始める泉一。
けれど、なかなか思う通りに事は運ばず…


挫折と挑戦を繰り返しながら、節目では出会いもあり別れもあり…、過去の栄光を追いながら駄目人生を送りつつも、たまに刺激的な小さい山が来る事で諦めキレない…可笑しくもせつない男の物語。


善し悪しを見てでなく、その時の選択の結果そうなっちゃうって事、ありますよね?
自身は大真面目に考えてる事が、他人からは滑稽に見える事…。

映画の、大体前半のクライマックス辺りになるのかな?…、思わず我が身を振り返っちゃった…。


この映画の全体像は、
少年期~青年期~成年期…と、大まかに別けるとこの三期から成ると思いますが、少年期が主人公のピークで後はほぼダメダメ(笑)


青年期を演じる知念侑李くん(Hey!Say!JUMP)がなかなか面白い演技をしてて、ウッチャンの若い頃を想像できちゃったのが不思議!
ウッチャン、こんなイケメンだったはずないのに(笑)。

演技もなかなかだったけど、さすがジャニーズだけあってアクションやダンスでの身体のキレが半端なく良い!

必死感を出さずに軽やかに舞う姿は、この映画にファンタジー色を加味していて、青年期の夢物語っぽい…どこか現実離れした趣に、更なる力を注ぎ込んでる様に感じました。

自信に満ちた一瞬の表情から、情けなさを噛み締める瞬間まで、一人の男子の、期待と不安が行きつ戻りつする…日々の暮らしの中の葛藤がとても眩しく画かれていて、親心が湧いて来ちゃいました(笑)。


成年期からはウッチャンが演じるのですが、この頃はもう何やっても駄目。

ちょっと面白いのは、遭難エピソードの時に華やかなりし少年期のスキルが役立って、無人島を生き抜き脱するところ。

この事で一度は話題に登り、栄光ロードに返り咲くか!?…と、思いきや、軽く良い方に振っといて、やっぱり落とす。
…そして出逢い…とゆーか、気付き(?)もあり…と。

この辺りの流れが、身に詰まされたりホッこりさせられたり…、少年の頃の夢に生きてた感じから、生活感を滲ませる暮らしの中での戦いへと変わって、ファンタジー感は薄くなります。


泉一の人の良さと不器用さが実生活での壁になり、世渡り上手さんがその壁をヒョイヒョイ飛び越えて行く姿を見せられては、夢を一層、ただの夢に感じさせられるせつなさ…。

誰もがきっと少しは、そんな気持ちを感じた事があるんじゃないかな?。


想い出は甘くせつなく…故に儚く、
現実は辛く情けなく…でも時折、幸せを実感も出来る。

大人がちょっと一休みして思い出に浸るも、さて…と痛む腰を上げてまた明日に向かう。

実は、ごく普通の生活の中で感じるちょっとした喜びの中に、本当の喜び…一等賞は隠れてる…そんな深読みをして、自分達を描いてるってだなぁ…この映画は、って思いたくなる作品でした。


個人的にお薦めなのが、

太鳳ちゃんのちょっとミステリアスな女子高生役、
清野菜々の “馴染まないアイドル” の演技、
木村多江さんのアカ抜けなくて地味だけど映える役、
…意外なところでは、学校の友達役のささの君の演技。

この辺りが注目です。

あと成さんの若作りも(笑)!
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11才おめでとう。

テーマ:
いつもお世話になってるlive bar “荻窪BUNGA” が、今月11周年を迎えた。

相方と初めてコンビ芸で出演したのが2009年11月…BUNGA五周年イベントでした。
その数ヶ月後には、初めて『Vixen gets marry』としてliveを演らせてもらったし、Vixenとしてだけでも丸6年。

それ以前にも頻度は低いものの、BUNGAの1年目には既にバンドやイベントでお世話になってるし、相方に限って言えば開店とほぼ同時期にお世話になりだしてるし…

そりゃあんた、ホーム感出ますよ。


《チーフのminaちゃんと…》

ここまでの間には、震災&原発事故の時期も経験してるし、その年や翌年には撤退してったお店だって決して少なくなかったし、きっと大変だったと思います。

それでも、こーゆーお店が頑張って踏ん張って続けて来てくれたからこそ、自分の様な底辺を這い回ってるヤツでも、いまだに音楽を演っていられるだよね…実際。

荻窪BUNGAさん、
感謝しております!

Vixenはもちろん、バンドにユニットにイベントに、これからもよろしくお願いします!

11周年、おめでとうございました‼
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