数年前のことになりますが
雑誌、ミセスで、
我が家の定番料理のエッセーを募集されたことがありました。
今日はその時に、掲載していただいたものを
思い出して書かせていただきますね
「我が家のおいもサラダ」
「未完成品ですがよろしくお願いいたします。」
母は、これから私の夫となる人に
微笑みながら言いました
私たちが結婚式を挙げる、神殿に入る前で
母のその一言は、緊張していた主人と
白無垢姿の私を笑顔にしてくれました
そんな幸せな時からたった3か月後に
母がこの世からいなくなってしまうなんて・・・
まだ、50歳、突然の病でした。
子供の頃は、夕食のお手伝いをしながら
一日の出来事をおしゃべりするのが日課でした。
母は、いつも元気な私に元気がないと感じた時には
私の大好物だった
母特製の「おいもサラダ」を作ってくれました。
でも実は、このおいもサラダ、母の大好物・・・
このサラダは、私にとってまさにおふくろの味です
母はあまりお料理が得意ではありませんでしたが
このサラダばかりは絶品でした
私もその味を受け継いで作り続けている
数少ない母の味なんです。
このサラダ、食べるとなぜかみんな笑顔になってしまうの・・・
何か魔法があるのかしら・・・
今日は母の命日です。
母の大好きだった、かすみ草をテーブルに飾って・・・
母に教えてもらったサラダ作って、母を偲びました