「さざ波」

テーマ:
のびやかでなんてときめく曲なんだろう!

コード進行云々以前にこのメロディののびやかさは天才としか言いようがない。

そして、♫グレイの影と私だけの10月
というなんともいえない歌詞。。。

1976年発売のアルバム「14番目の月」より。
{4983406A-7B32-45DF-BAA5-79C71AEC17EB}


採譜譜面
{100F74EE-2CA6-4F38-9B57-F4CA342C58AF}




{C3C3BA74-5473-4118-AA0B-1129FAC6434D}

*Aメロ(0:18〜)
{4EA39606-FDF9-4BFB-93BB-8BAECE2210C5}

マルをつけた音符に注目していただきたい。
全部小説ごとの最初の音であるが、
何か気がつきませんか??

♫秋の(CM7)
    歌い出しがレでテンション9th

♫  ひかりに(Am7)
      シなのでテンション9th

譜面にマルをつけたところは全てメロディが
そのコードに対して9thになっています。

ピアノソロで弾いてみると顕著ですが、
すごーくオシャレなんですね。
なんとなく浮かんだメロディがすべて偶然テンション始まりになったように思われますが、
メロディをのせるにあたってしっかりとしたテンション感がないとこのようにはならないですね。

そして、
♫逃げてくさざ波
部分のA7はⅥ7となり、次のDm7へ行くための
セカンダリードミナントセブン。
こういう首絞めコードをきゅっと持ってくるところがセブンスの使いかたが上手いと言われる所以だと思います!

そして、そのA7
♫逃げてくさざ波、♫弦のひびきの
と2度出ますが、
よーく耳を傾けるとテンション♭9thが入ってます。少しだけ、ほんの少しだけ、
甘く不思議な味わいになります。

このような♭9thの入りかた、とても大好き。
ディミニッシュ的な色合い、になりますが、
ディミニッシュほど俗っぽくなく、
シャープな印象を残しながらなおかつ少し甘さを加えている感じがします!

*Bメロ(1:28〜)

{A91FC3DA-EF86-4788-BE92-7E697EE9BFB6}


♫愛が終わるのを
部分から、同主調のハ短調に入り影がさします

そして
♫確かめずに
でE♭で解決して変ホ長調の色合いです。
解決まえはユーミンお得意の分数コードですね。

♫ひとりここへ来て
部分で

来ました!素敵です。Ⅰ7(E♭7)です。
セカンダリードミナント等で一時的に挿すドミナントの中でⅠ7はほんとに上品で、クリアーな水色のような色彩です。
バッハやヘンデルも多用。バロックでとても多いのですがフランスバロックのリュリやルクレールなどもさらに多用しているなんとも素敵なドミナントです。

話はさざ波に戻りますが、
E♭7が来たら、次A♭7来るかなぁ、
と思ったらもう少し曖昧な色彩の
Cm7 Fm7  と行きます!
せつない感じの曖昧感ですね。

そして

♫よかったわー
でドスンとD♭M7の抜きうちコードがやってきます。ここは変ホ長調部分なのでⅦ♭になるのですが、ユーミン作品ではこのⅦ♭抜きうちコード、
何度か出会うことができます。

たとえば
「恋人がサンタクロース」(1:08〜)
♫そのうちに、のC♯とか

「わき役でいいから」(0:55〜)
♫すぐ会いにゆける 近さだったね
の近さ部分E♭

さざ波でこれを見つけるまで、この抜きうちコードは松任谷姓になってから行われるようになったと信じていたのですが、荒井作品ですでにありましたね。もしかしたらこれが最初かも!

この抜きうちコード、わりと身近な作品で見つけるとしたらディズニーの挿入歌などで多用されてるので注意して聴いてみてください。

この曲、コードやメロディも素晴らしいですが、
メロディに絡む裏メロが何ともいえなく素敵ですね。曲を聴きながら裏メロを口ずさんでみるのも楽しいです。

ビバーチェピアノ教室
おざきようこ

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