選挙の争点がよく分からないという声があります。
安倍政権が意図的に争点を隠しているから分かりにくいのです。
サルでも分かる・・とは失礼なタイトルですが、安倍政治の問題を分かりやすく少年の日記で表してみました。お読み頂けると幸いです。
<護君の日記から>
平和中学1年1組 平和 護
最近、ボクのお父さんが変なんです。
我が家は「争い事は一切しない」という家訓がありますが、これを改めるというのです。
これまで我が家はどこの家とも争い事をした事がなく、ご近所ではとても評判が良かったのです。
ボクたちは我が家の平和な家訓を誇りに思ってきました。
それが突然、家訓が変わってしまいそうなのです。
近所にはガラの悪いK宅、C宅があります。
家を守るためだからと、お父さんはヤクザの親分Aさんと我が家を守ってもらう契約をし、ボクが生まれる前から子分の人が家に住み込んでいます。
子分の人は時々交代しますが、中には悪い人もいて、お姉さんにチョッカイを出すので、お姉さんも困っています。
A親分は欲張りな人で、「みかじめ料」とかをたくさん要求してきます。
お父さんは人が好いのか、喜んで払ってきましたが、それでも足らないと言って親分は我が家のお金を次々と勝手に持っていきます。
お母さんに教えてもらいましたが、A親分が子分を我が家に住まわせているのは、K宅やC宅に睨みを効かせ、自分たちの縄張りを守るためで、我が家を守るためではないそうです。
最近、A親分の子分たちが次々と辞めてしまい、A親分はその肩代わりをお父さんに求めてきました。
「これからもお前たちを守ってやるから、その代わりお前たちも一緒に戦え」といってきたそうです。
お父さんはボクたち家族に相談もなく、二つ返事でこれを受けてしまったのです。
しかも、A親分から高い拳銃まで売りつけられ、射撃場で親分と一緒に撃つ練習をしているのです。
ボクは人と争うのが嫌です。人は皆仲良く暮らすべきです。
「勝手な真似をしないで!」とお母さんもお姉さんも怒ったのですが、お父さんは「後でちゃんと説明するから」と言ってボクたちの願いを無視しました。
「我が家は争い事をしないという家訓があるでしょ?それを破るの?どうするの?」とお母さんはお父さんを問い詰めましたが、
お父さんは「古い家訓なんかに縛られる必要はないんだ!現実に合わせて家訓なんて作り変えればいいんだよ」と勝手なことを言って開き直ります。
ある日、こっそりとお父さんが作った新しい家訓の原稿をお母さんが見つけました。そこにはこんな事が書いてあったそうです。
一.父親を家長とし、家長は全ての権限を有する。
一.家族全員が家を守るために戦う義務がある。
一.家長の方針に従わない言動は一切認めない。
これを見つけたお母さんはカンカンに怒ってお父さんを問い詰めました。
「あっ、いや、それはだな、一つの案だから、そんなに目くじら立てる必要はない」とお父さんは反論します。
「これまでお父さんが皆のためにどれだけ頑張ったと思うんだ。お前たちの小遣いだって増えただろ?お父さんの方針に反対のヤツは出ていけ。いいか、お父さんの稼ぎがなければ、お前たちは生きていけないんだ。だからお父さんの言う通りにしろ。」と無茶苦茶を言います。
でも、お小遣いが増えても、消費税が上がっているから実際には全然増えていません。お父さんの言っている事は変です。お母さんも生活が苦しくなったとボヤいています。
その上、これまでお母さんが貯めたボクらの学資積立金をお父さんが勝手にパチンコに注ぎ込み、大損をしたらしいとお母さんが嘆いていました。
するとお父さんはこう言って開き直ったのです。
「皆のために稼ごうと思ってやったんだ。負けることもあれば、勝つことだってある。細かいことをゴチャゴチャいうな!」
今まで平和で暮らしやすい我が家だったのに、どうしてこんな家になってしまったんだろう?
お父さんはどうしてあんな人になってしまったんだろう?
嘘や言い訳が多くなり、攻撃的な性格になりました。
約束は守ってくれません。
自慢話ばかりします。
ボクは不安で堪りません。家の事はお母さんに任せた方が良いのに、と思います。
今度、家族会議をするようですが、ボクはお母さん側に付いて、大切な家訓を守りたいと思っています。
(完)