この、なんでもかんでも○○初めとこじつけて、ありがたがるのは日本人の国民性ですね。
ありがたがりたくて仕方がないといった風情なんですが、しかし、ありがたがるというのはつまり感謝の気持ちです。
通常、当たり前のように特に意識もせず行なっているようなことに対して、あえて○○初めと意識をすることによって、
そういった当たり前のことに感謝しましょうということですね。
こんな国民性が、僕は大好きだったりします。
どうでもいいですね。
さて、今日の釣り初めは、正確にはバス釣り初めということになります。
広義の釣り初めということでは、実は8日に済ませてきてしまいました。
師匠と、友人の成田くんと、3人でメバル釣行です。
決して、バスが釣れないからメバルに逃げたとか、そういったことではありません。
その点はご承知をお願いします。
昨年、成田くんを師匠に引きあわせて無理やりバス釣りに誘ったわけなのですが、その甲斐もなくボウズを喰らわせてしまった2011年のビジ夫です。
僕も反省していたのですが、師匠もかなり気にかけていたようで、その後師匠と釣行する都度、
師匠「成田めはどうか。やっているのか」
とか、
師匠「彼奴に確実に釣らせつつ、ルアー釣りの楽しみを味わわせるための方法を考えるべきではないか」
とか、
勿体無い気遣いを色々といただいていたのでした。
師匠の結論としては、「メバルである」と。
シーバスも捨てがたいのですが、残念ですが一番美味しい時期を逸してしまいました。
シーバスについては春のバチ抜けまで我慢するとして、一番手軽なのはやはりメバルだろうという結論だったのです。
それからしばらくは「成田めとメバルである」とか、「煮付けである」とか、そんな感じだったのです。
メバル釣りではドラグをズルズル引きずりだしてラインをブチンと切るような大物は望むべくも無いですが、
たしかに、手軽にルアー釣りを楽しむという意味では、適当なのかもしれません。
賛同した僕は成田くんに連絡を取り、記念すべき2012年の釣り初めは一緒にメバルを釣ろうぜということで、内房の海に向かったのでした。
決して、決して、最初の釣行は本当はバスがよかったんだけど、釣れる気がしないし、メバルだったらまぁボウズはないだろうし、成田くんにもルアー釣りの勘所を感じてもらえるかもしれないし、煮付け美味いし、ボウズはないだろうし、煮付け美味いし、などという点を考慮して決定したわけではないことは周知の通りです。
結果、
師匠:20本ちょっと
僕:19本
成田くん:3本
成田くんよ…。
…や、まぁ、ボウズじゃなくてよかった。
ということで大幅に脱線しましたが、バス釣り初めです。
ポイントの選定は非常に迷いました。
そもそも、2012年一発目のバス釣りなのですから、そこは当然新川だろうという思いがあったのはご想像に難くないと思います。
しかしながら昨年末の新川釣行で、手がかりらしい手がかりも得ることができず、
ぶっちゃけた言い方をしてしまえば、僕は完全にヒヨっていたのでした。
新川は、駄目だ。
少なくとも、僕の知っているポイントは駄目だ。
じゃあどうするか。
新規開拓するか。
そこまでの度胸はない。
知っているポイントなんだけど、冬には行ったことがない場所…。
…神崎川、か。
去年、あまり足繁く通ったというわけではないですが、唯一の40アップを釣り上げた場所。
川は全体的に浅く、ただでさえ減水しやすい冬に行くべき場所ではない気もするのですが、
しかし、ちょっとバス釣りをかじった程度の知識の持ち主である自分が考えるようなことなど、根拠としては非常に薄いとも思えます。
まぁ、いいじゃない。
どっちみっち釣れないのなら、どこへ行こうが。
むしろ勉強になることもあるかもしれないじゃない。
その程度の気持ちで、僕は神崎川釣行を決めたのでした。
気温があがりかける10時頃、僕は神崎川のふもとに降り立ちました。
外気温は8度。
この時期としてはまぁまぁの気温ですが、どうにも風が強い。
軽いリグでは風に流されて釣りにならなそうです。
今日のメインは3/8オンスのシャッド。
シャローの釣りになることが予想されますので、これで底をカツカツと探りながらスローに攻めていこうというプランです。
先行者の姿は無し。
シーズンであれば朝早くからポイントを陣取っているヘラサーの姿もありません。
到着してまずは水温のチェック。
…4度。
うわ…、終わってる。
とは思いませんよ、わかってたことですからね。
車に引き返し、釣行の用意を始めます。
タックル2本に、オカッパリカバンを背負って、ホッカイロよし、グローブよし…?
あれ?
グローブは!?
ここで、僕にとってのグローブがどういった存在であるかを説明しなければなりません。
僕は、最近男性でも増えてきているといういわゆる低血圧な人間なのでして、
血圧は上でも100に届くことはありません。
そういった低血圧な人間にありがちな持病。
そう。
冷え性。
末端冷え性というやつなのです。
これがどのレベルかというと、例え真夏でもちょっとした拍子に指がかじかんで、思い通りに動かすことができなくなったりするほどなのです。
こんな僕が冬に釣りをするにあたり、まず第一に必要なのがグローブなのでして、
これなしではサミングはおろか、ハンドルを巻くことさえままならないのです。
言うなれば、真っ裸で月面着陸を試みる宇宙飛行士、変身せずにゼットンに立ち向かうハヤタ隊員といったレベルの話なのです。
…はっ。
そういえば、先週のメバル釣行の後で、魚臭くなったグローブを水洗いして、それからどうしたっけ?
部屋に干しっぱなしじゃなかったか?
ぐお。
ちょっとだけ浮気したメバルのおかげでこんな落とし穴に落ちるとは…。
煮付けは美味しかったけれども…。
仕方がない。
ここまできて、自宅に引き返してグローブを取ってくるというのもアホ臭い話です。
むき出しの両手でやってやろうではないか!!
気合一発、再び神崎川の岸へ降り立ちます。
うううううううぅぅぅぅぅうぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ…。
さあああああぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~みいいいいぃぃぃぃぃぃぃ~~~~~~~~
指先からどんどん熱が奪われていることが実感できます。
いかん。
これはいかん。
早く、とにかく早く釣り始めなければ、これは、今日は僕はもたん。
慌ててロッドを構えると、
うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
リール冷たっっっっっ!!!!!!!!
キンッキンに冷えたリール。
思わずタックルをほうり投げます。
こ、これをパーミングしながら釣りをするのか。
クラッときます。
まだ竿を振ってもいないのに既に僕のHPは底をついています。
ホ、ホイミ…。
ホッカイロを握りしめます。
そこに吹きつける強風。
ガッタガタに震えながら、とにかくそれでも釣りを始めることに。
一箇所ある流れ込み。
水はめちゃめちゃクリアで、底が丸見えです。
偏光サングラスをかけ、ひとしきり周囲を確認しますが、バスはおろか魚の姿は全くありません。
魚が隠れているかもしれないストラクチャの影に向かってシャッドを投げます。
ヒュッとトゥイッチして、ステイ。
トゥイッチして、ステイ。
バスが隠れていることをイメージしながら、思わず飛び出してしまいたくなるような動きを自分なりに演出していきます。
…反応、なし。
続いて橋脚に沿ってテキサスを落としてみます。
着水して充分に間をとり、そこからわずかずつ巻いていきます。
ちょっと巻いて、ステイ。
ちょっと巻いて、ステイ。
…反応、ありません。
そこから再びシャッドに持ち替え、対岸を狙います。
葦の影に隠れてないか。
水草の真下を通してみたらどうか。
…反応、ないってば。
シャッドで底を取った感覚として、一番深い場所でも50cmくらいの水深でしょうか。
やはり、想像していたとおりかなり減水しているようです。
やー、やっぱキビシイなぁ。
ここぞってところをワームのヘビーダウンショットか何かでネチネチやってみようか…。
…ハッ。
今年の抱負で、強い釣りをやりますと宣言したばかりじゃないか。
何を言ってるんだ、僕は。
最初からキビシイことはわかってたんだ。
キツい時こそ、強気、強気なんだろう?
開始して1時間程度ですが、そろそろ指も限界です。
ここは、むしろ自分の中で一番強い釣りをやってみようじゃないか…!

OSPのYAMATO。
いつだったか、タックルベリーで見かけて即買いしておいた秘密兵器です。
なんつっても1オンスです。
トップです。
今、この時点で僕が考えられる最も強いルアー。
これ、いったろ。
これでいったろうじゃないか。
キツい時こそ強気の釣りじゃ!!!!
16ポンドのテキサス用フロロタックルで、オリャーーーと遠投。
ぶっ飛んでいくYAMATO。
1オンスのルアーなんて使ったこともありませんでしたが、さすがに飛距離が違います。
ピッチングばかりで使っていたフロロタックルのスコーピオンが、ヴィーーーン!!と嬉しそうに久しぶりのブレーキ音を響かせます。
このYAMATO、最初は変な形のペンシルベイトだとしか思ってなかったのですが、
どうやらペンシルポッパーというジャンルのルアーだそうです。
ペンシルのようなドッグウォークを表現しつつ、ポッパーの音によるアピールをも兼ね備えたルアー。
アピールという意味では、最も強いところを狙ったトッププラグなのかもしれません。
僕の拙いロッドワークでも、きちんと首を振りながら、ポコン、ペコンと音を立てつつ巻いてこれます。
バスが近辺にいれば、必ず気がついているはずです。
食ってこい、食ってこい…!
…喰ってくるわけないだろ!!!
さむい、もうダメ、さむいさむいさむい!!!
さむーい!さむいー!!と一人で叫びながら車に駆け戻り、暖房を全開にしてかじかんだ指を復活させ、事故らない程度に感覚が戻った所でおもむろに自宅に向けハンドルを切った僕だったのでした。
2012/1/14(土)
晴
強風
気温:8度
水温:4度
アタリ:0
バラシ:0
ゲット:0
完全にヘタレてました。
最初っから釣れるわけないと思っていたところに、グローブを忘れたことがトドメとなって、
僕のモチベーションを下げるところまで下げてしまってました。
こんな心意気じゃ、釣れるバスも釣れないでしょうよ。
師匠だったらどうしただろう。
少ない可能性にかけつつ、それでも日が暮れるまでやってたんじゃないかな。
なんだか自分の釣りに対する熱意というか、自信が少し揺らいでしまったようで、自己嫌悪に陥りつつの帰宅となったのでした。
…これはいかん展開です。
一刻も早く魚をあげ、自信を取り戻さねば。
こうなったら手段は選ばん。
遠出でもなんでもして、とにかく獲ろう。
ちょっと色々調べて、次こそは万全の態勢で望みたいと思います。
…メバルに。
じゃなくバスです、バス。
とにかく早くバスを獲ります!


