坂本龍一に関する思い出

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 つよぽん先生のブログ で坂本龍一のネタがあったので便乗。


 坂本龍一は、最も好きな音楽家の一人です。5年ほど前までは音楽家と限らず最も尊敬する人物だったのですが、環境問題だとかに染まりだしてからはその言動にけっこうな違和感を感じだしてしまい、今は昔ほど心酔しているわけではありませんが、それでも音楽家としてはやはりすごいと思います。


 私が住んでるのは北陸、つまり裏日本と言われる所なんで(けど日本海に面してるのはこっちなんだからむしろこっち側こそ表日本じゃ!というのが裏日本人の自虐ネタ(笑))、コンサートとかさほど活発なわけじゃないんですが、坂本ツアー公演は10年ほど前に何度か行われたことがあります。
 時は1996年、その名も「1996」と言うアルバムを出したとき、ワールドツアーがありました。アメリカやヨーロッパなどを回って日本に来て、金沢公演もあったわけで、私も観に行きました。このときの金沢公演は確か日本国内での初演でした。ちなみに1996の内容はピアノ・バイオリン・チェロのトリオで坂本龍一の過去曲をやるというものです。


 演奏自体はもちろん良くて、楽しい時間を過ごさせて頂きましたが、コンサートの楽しみの一つはやはりトークです。ワールドツアーを回ってきたあとだったので、海外公演でのエピソードがいくつかあったのですが、よく覚えているのがイタリア公演での話。相当な数の観客が集まったそうなんですが、実はチケットを買ったのは全体の数分の一だけで、ほかのほとんどの人は柵を押しのけて(野外です)勝手にドカドカ入ってきた人だったという(^^;で、ピアノのすぐ近くまでお客が入り、1曲1曲の演奏が終わるたびにすごく熱狂してくれたという。あつかましいと言うか、褒められた行為ではありませんが、けど感動したとか。


 んでその後も金沢公演は滞りなく進み、アンコールも終わり、終了のアナウンスが鳴って照明も明るくなったのですが、お客がだーれも帰らず、ずっとスタンディングでアンコールの手を叩いている。5分くらいそのまんまの状態だったんですが、その後いきなり照明が暗転してトリオが再登場(当然観客大喜び)。坂本さんは「君たちはイタリア人みたいだねえ(^^;」と言っていました。
 で、「どうしよう、予定に無かったからやる曲が無いよ」と言いながら、「Parolibre」という静かな曲を演奏し、観客は全員立ったままそれを聴いてました。後日発売されたビデオのブックレットによると、この時スタッフは感動してほとんど泣いていたとか。


 その夜は本当に満足して家に帰りました。けど、このツアーでは曲目は公演ごとにけっこう違っていたみたいですが、金沢では「Thousand Knives」はやらなかったんですよね。好きな曲なんですけどね。それだけ唯一残念。けどすごく良かったです。


koume

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