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こんにちは。


今回の記事はダイブコンピュータに求められれるコンパートメント数の
話をしたいと思います。


さて、皆さんがお使いのダイブコンピュータのコンパートメント数はいくつですか?

私は減圧症予防の観点から、最低9以上、
できれば12以上のコンパートメントで計算をする必要があると思っています。



その理由は、コンパートメント数が少ないと、特に水深20mを切るようなところで、
無減圧潜水時間を決定しているコンパートメントが切り替わった時に、
表示される無減圧潜水時間の“飛び”が大きくなるからと、
それによって、メーカーの違いや機種の違い(アルゴリズムの違い)が大きく出てしまうからです。

この“飛び”の感覚は私のように日頃チャンバーで色々なテストをしていないと
一般ダイバーの方にはなかなか分からない部分ではありますが、
以下のような説明をすれば分かりやすいと思います。


自転車のギアで5段変速よりも9段変速、9段変速よりも12段変速の方が、
1段変速した時の抵抗の差が少ないのと同じように、
ダイブコンピュータもコンパートメント数が多いほうがよりなめらかに
無減圧潜水時間が切り替わります。

もちろん、搭載されているアルゴリズム自体が厳しいのか、甘いのかという事が肝心ですが、
このコンパートメントの切り替わりによる無減圧潜水時間の“飛び”によって、
減圧症に罹患してしまった例が少なからずあるのではないかと私は推測しています。
※特にバディ同士のダイブコンピュータが示す無減圧潜水時間に大きな差が出てしまう等。


このブログを読んでいただいている方は何度もご説明していることとですが、
ダイブコンピュータのコンパートメントについては、
おさらいの意味で、まずは以下の記事をお読みください。



 - - - - - - - - - - - - - 以下、過去記事より - - - - - - - - - - - - - - - -



コンパートメント=水深ごとに担当が異なる審判


各コンパートメントは、いわば無減圧潜水時間を決定する審判のような存在です。




ダイバーの皆さんが絶対に知っておかなくてはいけないのは、各審判は水深ごとに担当が変わり、
それぞれの審判は担当が終わると「我関せず」の立場を取る
ということです。

つまり、無減圧潜水時間は各審判の合議制で決定されているのではなく、
あくまでも1人の審判が自分の担当するコンパートメントのことだけを考えて“独断”で決定するのです。

ですから、前後の状況や他のコンパートメントの状況は一切考慮されません。


例えば、無減圧潜水時間ギリギリのダイビングをした時でも、
少し浅い水深に浮上すると担当する審判が替わってしまい、
何事もなかったかのように無減圧潜水時間が長く表示される
のはそのためです。


「その水深に滞在し続けていると、
担当しているコンパートメントが最初にM値を超えて減圧潜水に切り替わる」
という1人の審判の予測的な判断をもとに常に無減圧潜水時間は表示されています。




その時点で最もM値に近いコンパートメントが無減圧潜水時間を決定している訳ではないのです。


また、ダイブコンピュータは同じメーカーの同じアルゴリズム採用機種でも
それぞれのコンパートメント数が異なる場合があります。

自転車のギアでは、9段変速と12段変速では使用感が異なるように、
同じアルゴリズムのダイブコンピュータでも、一つコンパートメントを飛ばした時には
表示される無減圧潜水時間に大きな差が生まれてしまいます。


また、その他の要素としては、ダイブコンピュータの取り付け位置、
圧力センサーの製品固体ごとの誤差(±1~2%程度)などによっても
表示される無減圧潜水時間には差が出ます。



当然、同じダイビンググループでもダイバー各々の潜水軌跡(≒平均水深)は微妙に異なるので、
無減圧潜水時間には差が出てしまいます。


ですから、グループで潜っている時には、メンバーの中で最も厳しい無減圧潜水時間を
示しているダイブコンピュータを基準にするのは当然のことです。


もちろん、以上のことから、
グループに1台のコンピュータがあれば良いという考え方は論外だと言えます。



- - - - - - - - - - - - - - 以上、過去記事より - - - - - - - - - - - - - - - -




そして、忘れてはならないダイブコンピュータのアルゴリズムの基本事項は、

ダイブコンピュータは概して、深い水深では「窒素の吸排出の速いコンパートメント」が
無減圧潜水時間を決定し、浅い水深になるほど、
より「窒素の吸排出の遅いコンパートメント」が無減圧潜水時間を決定するようになることです。


以上のことを踏まえて、何故ダイブコンピュータのコンパートメント数が多い方が良いかを
具体的に確認してみましょう。





上の表でよく見ていただきたいのは、
旧製品のIQ-850が採用していたランディ・ボーラーの12コンパートメントでは、
テックダイビング用の16コンパートメントのものに比べると、
ハーフタイムが15分、60分の部分がないということです。

9コンパートメントでは更にハーフタイムが30分の部分もなくなってしまいます。


つまり、水深の変化によって
無減圧潜水時間を決定しているコンパートメントが切り替わった時に、
16コンパートメントのダイブコンピュータに比べて、9コンパートメントでは、
15分、30分、60分の組織が抜けた状態で計算することになってしまいます。

冒頭で述べたように、コンパートメント数が少ないと、
特に水深20mを切るようなところで
無減圧潜水時間を決定しているコンパートメントが切り替わった時に、
表示される無減圧潜水時間の“飛び”が大きくなると言えるのです。





TUSAのソーラー充電式の新しいダイブコンピュータIQ1202は、
ビュールマン博士の16コンパートメントアルゴリズムをベースに、
全体的にかなり厳しくしたアルゴリズムを採用しています。

よって、16コンパートメントあるために、
全体的に無減圧潜水時間の“飛び”が少なく、滑らかな表示をします。


ただし、コンパートメント数が多ければ多いほど良いのかというと、
現状のアルゴリズムではそうとも言い切れない部分があります。

実はレジャーダイビングの場合は、例えば16コンパートメントの場合であれば、
6コンパートメントくらい、9コンパートメントの場合は3コンパートメントくらいは、
ダイビング中の減圧計算に殆ど役割を果たしていないからです。

特に窒素の吸排出の遅い組織ではそれが顕著になります。


また、この件については後日記事にしたいと思いますが、
それが何故起きているかというと、世の中のダイブコンピュータのアルゴリズムが
レジャー専用に設定されていないからです。

つまり、テックダイビングなどで浅くて長い減圧停止計算を要求される場合にも
対応できるような設定になっているからです。


ですから、将来的にはもう少し体内窒素の吸排出スピードの速い組織から、
中間的組織にコンパートメントの割り振りを増やしたレジャーダイビング用の
より合理的で安全なアルゴリズムが開発されてくるのではないかと思っています。

もちろん、TUSAではある程度の青写真は描けていますが・・・。


いずれにせよ、現在TUSAが販売しているソーラー充電式のIQ1202 DC-Solarは
16コンパートメント、そして、IQ1201 TALISは12コンパートメントを採用しているので、
現状でも9コンパートメントの機種よりはより合理的で滑らかな変化の無減圧潜水時間を
表示します。


皆さんも、今お使いのダイブコンピュータのコンパートメント数、
そして、アルゴリズムが厳しいのか、甘いのかを調べてみてはどうでしょうか?

※ダイブプランモードで水深15mが示す無減圧潜水時間が70分を大きく超えるものは、
コンパートメント数云々以前にかなり危険だと考えます。



以上。




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こんにちは。


今回は、TUSAが国内輸入総代理店をしている
Light & Motion社が今年度から新しく市場に投入したLEDライト「GoBe」シリーズをご紹介します。






今までの「SOLA」シリーズも小型で非常に明るいという評価を市場でいただいていましたが、
この「GoBe」シリーズは更に小さく、
BCJのポケットにらくらく収納可能な、まさに超小型といえるサイズです。




しかしながら、最大700ルーメンと、L&M社ならではの明るさを誇ります。


ここで、皆さんにご注意いただきたいのは、
市場の中にはカタログに表記された明るさが実際には出ていない製品が多いことです。


弊社調べでは1/2程度の明るさしかないというものも見受けられます。


L&M社の製品は、カタログ表示スペックと実際の明るさに殆ど差がないことに定評があります。

ご購入前には可能であれば店頭で実際に他社製品との明るさ比較をされることをおすすめします。


さて、「GoBe」ライトの特長は超小型で明るいというだけではありません。

このライトの最大の特長は、LEDライトでありながら陸上でも使えるということです。


LEDライトは省電力で明るいながらも点灯中に加熱するため、
密封性の高いダイビング用では陸上で長時間点灯できる物がありませんでした。

しかし、この「GoBe」シリーズは
熱を上手く逃がす構造を採用して長時間の陸上点灯を可能にしています。





例えば、オプションの自転車用マウントを使えば、
自転車に取り付けて雨の日でも安心して使うことができます。

また、登山やキャンプの設営時にも天候を気にせず使えます。

ですから、川や沢で水中に落としても安心です。


また、もう一つの大きな特長として6種類の交換用のライトヘッドを用意していることです。






例えば、従来のSOLAシリーズの場合、今話題のフローダイビングにトライする時は、
「ナイトシー」専用のライトを購入する必要がありますが、
GoBeシリーズの場合は、「Dive」をお持ちであれば、「ナイトシー」用のライトヘッドを購入して
ヘッド部分だけ交換すれば済みます。

もちろん、スポットライトとフラッドライトヘッドの交換も出来ます。






交換は至って簡単なので、飛行機搭乗時にもバッテリーとヘッドをすぐに分離できます。





製品としては、3.0Aバッテリータイプを3機種、
2.2Aバッテリータイプを2機種(※500SPOTは2色)ご用意しています。

充電は付属のUSBケーブルを使ってパソコンからできますが、
市販の2A以下のスマホ用充電器から充電することもできます。



ライトヘッドを交換する場合は、本体のアンペア数との組み合わせによって、
明るさと照射時間が変化しますのでご注意ください。


さて、あなたは、このGoBeシリーズをどのようにお使いになられますか?


詳細は以下のカタログページをご覧ください。

「GoBeライトカタログ」 (←クリック)




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こんにちは。


今回はダイブコンピュータの安全な使い方、
安全マージンの取り方についてをご説明します。


今まで書いてきた記事と内容がかぶる部分がありますが、
大切な内容なので是非お読みください。

さて、まずはダイブコンピュータの基本的なメカニズムのおさらいです。


ダイブコンピュータは概して、深い水深では「窒素の吸排出の速いコンパートメント」が
無減圧潜水時間を決定し、浅い水深になるほど、
より「窒素の吸排出の遅いコンパートメント」が無減圧潜水時間を決定するようになります。

そのため、例えば水深35mで無減圧潜水時間が残り3分となった時と、
水深15mで残り3分となった時では、
減圧潜水との分岐ラインであるM値(減圧不要限界体内窒素圧力値)に対する
体内窒素圧(量)の割合が、浅い水深ほど大きくなってしまう
という現象が起きてしまいます。


M値(減圧不要限界体内窒素圧力値)が崖だと考えると分かりやすいです。

窒素の吸排出の速い組織は、3分前の時はまだ崖っぷちまで距離があります。
しかし窒素の吸排出の遅い組織は、3分前ではもう崖っぷちに近付いているのです。
(※時速60kmの車だとまだ3km手前ですが、時速4kmで歩いている人間は、
崖っぷちまで残り200mしかありません。)


そのようなダイブコンピュータのアルゴリズムの特性上、メーカーによる違いや、個体の精度差、
あるいはダイブコンピュータの取り付け位置などの違いによって表示される無減圧潜水時間は
浅い水深ほど差が出やすくなり、ファジーになってしまいます。

よって、水深が浅ければ浅いほど、
無減圧潜水時間に安全マージンを加算することが必要となります。


※どれくらい加算する必要があるかは、後で述べます。


日本国内の減圧症罹患のダイブプロファイルを分析すると、最大水深がそれほど深くなくて、
無減圧潜水時間を守っていても、減圧症に罹患するダイバーが非常に多く見られます。

(※弊社調べによると減圧症罹患者の70%が原因となったであろう一連のダイビングの中で
平均水深15mで潜水時間45分以上のダイビングを行っています。)




それは表示される無減圧潜水時間ギリギリまで長く潜ることによって体内に過剰な窒素が蓄積し、
減圧不足になるダイバーが多いことに他なりません。


さて、ここまでの話で、何を言っているか、よく分からない方もいらっしゃるかもしれませんね。

では、新製品のソーラー充電式ダイブコンピュータIQ1202に搭載された世界初のM値警告機能で、
分かりやすく説明しましょう。


IQ1202 DC-Solarは、体内窒素の取り込み過ぎを防ぐために、
無減圧潜水時間を決定している組織の体内窒素圧力値が、
設定値(90%がデフォルトで95%、80%を選択可能)に到達したら
3秒間アラームが鳴って警告する世界初のM値警告機能を備えています。


デフォルトの90%設定の場合、概ね初回の潜水では水深30mあたりを分岐点に、
深い水深ほど減圧潜水3分前警告がM値警告より先に鳴り、
浅い水深ほどM値警告が先に鳴ります。





減圧潜水警告はもちろん、
M値警告ができるだけ表示されないようにダイビングをすることによって、
より安全にダイビングを行うことができます。


この表で注目していただきたいのは、デフォルトの90%設定の時に、
警告が出た時に示されている無減圧潜水時間です。

水深35mでは残り2分なのに対し、水深15mでは残り12~13分もあるのです。
※水深35mでは無減圧潜水時間残り3分警告の方が早く鳴ります。

つまり、体内窒素圧に対して、マージンを取ろうとすると、
浅い水深ほど、無減圧潜水時間にマージンを加算する必要があります。


では、どれくらい加算したら良いのか?

TUSAのダイブコンピュータの場合は、M値に対して10%以上取ることをおすすめします。

ですから、上の表の90%、80%の残り無減圧潜水時間を、
各水深でプラスすれば安全性が高まります。



では、あなたが今お使いのダイブコンピュータにもこのマージンを足せば良いかと言うと、
まずは、お使いのダイブコンピュータが示す無減圧潜水時間が厳しいのか、
それとも甘いのかを知る必要があります。

ダイブプランモードで水深15mが示す初回潜水の無減圧潜水時間を見てください。

TUSAのダイブコンピュータの場合は機種の違いで、65分、66分、68分を
それぞれ示します。

市場の中にはこの数字が85分を示すような非常に甘いダイブコンピュータがありますので、
その場合は、更に差の20分を足す必要があるのです。

つまり90%だと、水深15mでは32分~33分の安全マージンを足すことになります。

世の中には減圧症にかかりやすいダイブコンピュータがあることを
是非知っていただきたいと思います。


例えば、スキーでコブ斜面を下りる時には、フラットな斜面より怪我をするリスクが高まるように、
ダイビングでも、平均水深×潜水時間が深くて長いと減圧症に罹患するリスクが高まります。

もちろん、時にリスクを冒したダイビングをすることは醍醐味の一つです。
私は必要があれば、細心の注意を払いながらリスクを冒すべきだと思っています。


でも、不用意にリスクを冒すことは絶対に避けるべきです。

ダラダラと長い時間潜ることは、百害あって一利なしと思ってください!!




尚、興味がある方は、旧製品のIQ-850ダイブコンピュータを解説した
以下の記事の抜粋も補足説明としてお読みください。



- - - - 以下以前の記事より - - - -


「IQ-850の場合、どこかの組織が上部の横のラインに到達すると、
その組織の体内窒素圧がM値を超えたことになり、減圧潜水となります。


全てのダイバーの皆さんに理解していただきたいのは、
無減圧潜水時間を決定する組織(コンパートメント)は、水深によって異なるということです。

概して、水深の深い所では窒素の吸排出の速い組織が、
水深の浅い所では窒素の吸排出の遅い組織が無減圧潜水時間を決定します。





上の写真は、初回の潜水で水深30mに停滞した場合の画面表示です。
潜水時間は13分で、無減圧潜水時間は残り3分です。

この時、無減圧潜水時間を決定しているのは、実は左から2番目のバーグラフの組織です。

一番窒素の吸排出の速い組織は、この時点ではM値に最も近いですが、
許容圧力(水深で言うと約28mの周囲圧)が高いので吸収のスピードが鈍っており、
2番目の組織がM値に最も早く到達して減圧潜水となります。


IQ-850の体内窒素量(圧)バーグラフは16ドットで表示していますので、
M値を100として1ドットあたり6.25% となります。

ですから、無減圧潜水時間が3分でも、この場合はそれ程危険な状態ではありません。


何を言いたいかというと、2番目の組織は無減圧潜水時間残り3分の時点で、
M値に対して、2ドット以上の余裕があるということです。

つまり、12.5%以上の余裕がこの時点であります。





一方、こちらは初回の潜水で水深15mに停滞した場合の画面表示です。

この時、無減圧潜水時間を決定しているのは、
見た目の通り、左から5番目のバーグラフの組織です。

無減圧潜水時間が残り2分で、M値に対する余裕は6.25%を切って、
ほんの僅かしかありません。


このように無減圧潜水時間というものは、
水深が浅いほど、同じ残り3分でもM値に対するマージンがなくなるのです。


- - - - 以上以前の記事より - - - -


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