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こんばんは。


今回は、4回目になりますが、
最近分析した減圧症罹患者のダイブプロファイルに関して書きたいと思います。


まずは、分析の前に、前3回でご紹介した減圧症罹患ダイバーの分析結果をご覧ください。

「最近分析した減圧症罹患者のダイブプロファイル」
 (←クリック)

「最近分析した減圧症罹患者のダイブプロファイル2」  (←クリック)

「最近分析した減圧症罹患者のダイブプロファイル3」 (←クリック)



さて、今回分析した方のダイブプロファイルですが、
ネット検索で引っかかった例なので、直接ご本人とのやり取りはなく、
浮上速度違反、安全停止の有無など不明点が若干あります。

しかし、分析に必要なログデータは完全に揃っていました。


この方は2日間で計4本のダイビングを行い、
自宅に帰られた翌日あたりから関節痛のような痛みが発生して、
Ⅰ型減圧症と診断されてチャンバー治療を受けています。

ブログ上に記載されたこの方のダイブログは以下の通りです。


1本目(ドライで最後浮上速度違反?)
潜水時間:45分
平均水深:15.4m
最大水深:31.5m

2
本目
水面休息時間:2時間28分
潜水時間:47分
平均水深:10.3m
最大水深:19.8m

3
本目(翌日)
水面休息時間:(前日より)17時間16分
潜水時間:46分

平均水深:14.9m
最大水深:37.2m

4本目
水面休息時間:1時間50分
潜水時間:56分
平均水深:14.3m
最大水深:32.4m


その情報を基に、比較的安全な潜水軌跡にザックリ置き換えて、
いつものようにダイビングシミュレーションデータを作ってみました。





まず、1本目ですが、潜水中の最大窒素圧はこのパターンで

窒素の吸排出スピードの速いハーフタイム10分組織がM値(減圧潜水ライン)
に対して89%ですから、危険領域に入ってきた程度の段階です。

気になるのは、コメントに「久しぶりのドライスーツでウエイトを誤り、
最後気がついたら水面に浮上してしまっていた」と書かれていたことです。

浮上速度違反を冒したとは書かれていませんでしたが、
もしもこのダイビングで水面間際で浮上速度違反があったのなら、
減圧症に罹患したとしても不思議ではありません。

最大水深は31.5mですが、
深い水深にそんなに長くいてはいないので、そこに問題があったとは思えません。





1本目と2本目の水面休息時間は約2時間半と充分なので、
2本目開始時点で、ハーフタイム5分、10分、20分のコンパートメントの体内窒素圧は0。

その他のコンパートメントも充分落ち着いた状態で、2本目は潜水開始となりました。







そして、2本目のダイビングですが、潜水時間47分で平均水深が10.3mということで、
ダイビング中の最大窒素圧はハーフタイム10分のコンパートメントの62%となりました。

浮上速度違反を冒さない限りは全く安全なダイビングです。

以上、1日目のダイビングでは、1本目に浮上速度違反があったなら、
それで減圧症に罹患した可能性は充分にありますが、
2本目や水面休息時間には全く問題はなかったと考えます。


そして、この方は翌日に3本目、4本目のダイビングをされました。





3本目開始時点では、前日の2本目から17時間16分が経過しており、
殆ど体内窒素が排出されている状況でスタートしました。
※ハーフタイム480分のコンパートメントで6%






3本目(当日の1本目)は最大水深37.2mとかなり深く潜られていますが、
平均水深から考えると、そんなに長くはいなかったはずなので、
そこに大きな問題があったとは思えません。

しかし、このパターンでもダイビング中にハーフタイム10分のコンパートメントの体内窒素圧が
M値(減圧潜水ライン)の97%に達しており、TUSAのコンピュータの場合なら、
ちょっと潜水軌跡が変わると減圧潜水になっていた可能性があります。





3本目(当日の1本目)と4本目の水面休息時間は約1時間50分と充分なので、
4本目開始時点で、ハーフタイム5分、10分のコンパートメントの体内窒素圧は0。

その他のコンパートメントも比較的落ち着いた状態で、4本目は潜水開始となりました。






3本目のダイビングに続き、30mを超えるディープダイビングですが、
このダイビングの問題点はそこではなく、
平均水深14.3mで潜水時間56分というダイビングパターンにあります。

これによって窒素の吸排出のやや遅いハーフタイム45分組織が、
ダイビング中にM値に対して最大91%まで行く結果となりました。

この方の場合、4本のダイビングの中では、
1本目、3本目が一発発症しても不思議ではない体内窒素量ですが、
4本目も3本目に窒素を溜め込むダイビングをしているだけに
危険な領域に達してしまっています。

特に4本目はダイビングの終盤に窒素の吸排出のやや遅い
ハーフタイム45分組織が最大圧になっているので、
危険だったと思われます。






現在では60名以上の減圧症罹患者の分析をしていますが、
52名分析した時点で得られた減圧症罹患者のダイブプロファイル傾向は以上の通りです。

今回の例は、①、④、⑤、⑥にあたります。
もしかしたら③の浮上速度違反があったかもしれません。

この減圧症罹患者の方のダイブログデータを見た瞬間、
「この人もやはりそうだ。」と私は思いました。

平均水深に対して、潜水時間が長過ぎるのです。
潜水時間を長くしたいのであれば、平均水深をもう少し上げるべきです。
※1m上げれば、非常に大きな差となります。


以前から何度も繰り返しお伝えしていますが、
私が特に減圧症の発症に関して注意すべき要因だと考えるものは以下の通りです。




私が減圧症罹患ダイバーのプロファイルを見ていていつも思うのですが、
減圧症罹患ダイバーは平均水深15m以上かつ潜水時間が45分を超えているケースが非常に多く、
近似値まで含めると7割~8割を占めます。


以前記事に書いた“富士登山の7合目以上にあたるダイビング”はこのラインだと私は思っています。




TUSAのダイブコンピュータIQ1203は、
画期的なソーラー充電方式に加えて、世界初のM値警告を備えています。

やや厳しい目のアルゴリズム設定と、
体内窒素量が設定M値を超えたら警告を出すというTUSA独自の機能は、
このような安全ダイビングに対するリサーチから生まれました。

ここで、以前ご説明しましたが、TUSA独自の「M値警告機能」についてを
今一度お読みください。


ダイブコンピュータは概して、深い水深では「窒素の吸排出の速いコンパートメント」が
無減圧潜水時間を決定し、浅い水深になるほど、
より「窒素の吸排出の遅いコンパートメント」が無減圧潜水時間を決定するようになります。

そのため、例えば水深35mで無減圧潜水時間が残り3分となった時と、
水深15mで残り3分となった時では、
減圧潜水との分岐ラインであるM値(減圧不要限界体内窒素圧力値)に対する
体内窒素圧(量)の割合が、浅い水深ほど大きくなってしまうという現象が起きてしまいます。


M値が崖だと考えると分かりやすいです。

窒素の吸排出の速い組織(例えば車)は、3分前の時はまだ崖っぷちまで距離があります。
しかし、窒素の吸排出の遅い組織(例えば徒歩)は、
3分前ではもう崖っぷちに近付いているのです。



そのようなダイブコンピュータのアルゴリズムの特性上、メーカーによる違いや、個体の精度差、
あるいはダイブコンピュータの取り付け位置などの違いによって表示される無減圧潜水時間は
浅い水深ほど差が出やすくなり、ファジーになってしまいます。

よって、水深20mより浅い水深では
無減圧潜水時間よりも体内窒素圧にマージンを取ることが必要となります。



IQ1203
は、そのような体内窒素の取り込み過ぎを防ぐために、
無減圧潜水時間を決定している組織の体内窒素圧力値が、
設定値(90%がデフォルトで95%、80%を選択可能)に到達したら
3秒間アラームが鳴って警告する世界初のM値警告機能を備えています。


そして、画面右上のDEPTの文字と現在水深(m)に加えて、
設定M値とM-OVの文字がスクロール表示さるようになります。




またM値が設定値を超えている間中、体内窒素バーグラフが点滅します。


デフォルトの90%設定の場合、概ね初回の潜水では水深30mあたりを分岐点に、
深い水深ほど減圧潜水3分前警告がM値警告より先に鳴り、浅い水深ほどM値警告が先に鳴ります。




減圧潜水警告はもちろん、M値警告ができるだけ表示されないようにダイビングをすることによって、
より安全にダイビングを行うことができるのです。


尚、浅い水深になると何故ダイブコンピュータが示す無減圧潜水時間がファジーになるのか、
詳しく解説した資料がありますので、以下をご覧ください。

「ダイブコンピュータが示す無減圧潜水時間の危険性」
 (←クリック)



つまり、M値警告機能とは、浅い水深において、
できるだけ体内窒素量を危ない領域に近付けないで、
無理なく安全マージンを取るような警告機能なのです。



リスクを冒したい時は冒すということは、一つの考え方です。

スキーでコブ斜面を下りる時は、フラットな斜面よりリスクが高まるのと同じことです。

時にリスクを冒すことはダイビングの楽しみの一つだと思います。
ですから、必要以上に減圧症を恐れる必要はないと私は思います。

このラインを超えても、減圧症に罹患する確率は高くはありません。

しかし、罹患する確率は確実により高まって行くことだけは
頭に入れていただきたいと思います。



リスクを冒す必要がない時に、
不用意にリスクを冒してしまうということは、絶対に避けるべきです。

つまり、ダラダラと体内窒素過多の状況を作り上げることは
是非止めていただきたいと思うのです。

のほほんとした思いでダイビングをすることは絶対に避けて欲しいと思います。


減圧症に罹患しても、早期のチャンバー治療で大部分の方が治ります。

また、減圧症に罹患する確率は非常に低いとも言えます。

しかし、中にはひどい後遺症を持ってしまわれる方がいることは忘れてはいけません。


大切なことはダイブコンピュータや減圧症に対して
正しい知識を持つことです。

常に減圧症の発症を意識して潜ることが大切です。

どうやって浮上していけば窒素が上手く体内から排出されていくかを考えて
潜る必要があります。

そして、急浮上の防止と、ダイビングの7合目を頭に入れて、
冒険を冒す必要がない時には、控え目なダイビングを是非していただきたいと強く思います。




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TUSAのフルフットラバーフィンFF-16「カイル」。


一昨年7月に都内G大学体育会系ダイビング部員が行ったタイムテスト結果を踏まえて、
その優れた特長をご紹介します。


実は、G大学の体育会系ダイビング部員7名による200m中距離スイムテストでは、
7人全員がそれまで使っていた他社のゴム製フルフットフィンよりも
タイムが良いという結果が出ています。





ご覧のように、25mスプリントテストでは、若干他社製品より劣ったものの、
200m中距離テストでは、全員がカイルの方がかなり良いタイムを記録しました。

これはまさに「カイル」の優れた特長を如実に表すものです。


このタイム計測結果から、TUSAではこの「カイル」の開発の方向性が正しかったことを
まさに確信することになりました。






TUSAのゴム製フルフットフィンFF-16「カイル」。


その開発コンセプトは、「1ダイブ最後までしっかり、楽に蹴りきれるフィン」です。


現在市場に出ている他社のゴム製フルフットフィンは、サイズが大きくなるほど、
それに比例してブレードサイズも大きくなって行きます。
(※ブレード=フットポケットを除いたフィンの板状の部分)

しかし、TUSAが様々な調査やテストを行った結果、
他社のサイズ設定では、サイズが大きいフィンではブレードが大きくなり過ぎて、
殆どの一般ダイバーが充分に蹴りきれていないことが分かりました。



TUSAでは「カイル」を開発するに当たって、次の点に焦点を絞ってテストを繰り返しました。

①ブレードに最適なゴムのコンパウンド配合を見つけること

②最適なブレードの大きさを見つけること

③市販の他社フィンより実使用に優れた「蹴りきれる」フィンを作り上げること





テスト時にズラリと並んだプロトタイプのフィン。

それぞれブレードサイズ、ゴムのコンパウンド配合が微妙に異なります。







プールでのスプリントテスト。





プールでの中長距離テスト。







そして、海洋での実使用フィーリングテスト。


試作品を作っては、プールで短距離と中長距離のタイムテスト
と海洋での実使用フィーリングテストを繰り返し、

長い月日をかけて、現在の「カイル」のブレードの大きさとゴムのコンパウンドが決まったのです。





「カイル」のブレードのサイズは他社フィンとは異なり、
XSとXXLサイズのブレード部分の長さの差は3cmしかありません。

この長さの差がもたらすブレード面積比率が、
理想的な「1ダイブ最後までしっかり、楽に蹴りきれるフィン」を生み出したのです。


現在までTUSAでは、多数のガイドダイバーやインストラクターを中心にモニター会を開催して、
実際にプールで他社製フィンとのタイム比較を行っていただきました。

冒頭のG大学の体育会系ダイビング部員7名による200m中距離スイムテストを含めて、
「カイル」は他社の代表的な同クラスのフィンと比べて、
短距離で同等、中長距離では驚くほどのタイム差が出ることを体験していただいています。


このフィンを初めてお使いになる方は、
もしかしたら何だか軽くて抜けているような感覚を持たれるかもしれません。


実は私自身も最初にカイルを履いた時にはそんな印象を受けました。

しかし、実際には他社製フィンより速く進んでいることに、驚きを覚えられることでしょう!

これこそが、まさにTUSAが目指した
「1ダイブ最後までしっかり、楽に蹴りきれるフィン」なのです!





ブレードの長さや、ゴムのコンパウンド配合といった部分以外にも、
“ローカットデザイン”や“3ステップキッカー”など、「カイル」には細かなこだわりがあります。





豊富なカラーバリエーションもご用意しています。




また、同時に発売された「カイルブーツ」は、カイルの性能を引き出すために開発されました。

土踏まずの空間を盛り上げて(埋めて)フィット感を高めるとともに、形状にも徹底的にこだわりました。
※足に密着するコンセプトなので、最初は着脱がしづらく感じる場合があります。


繰り返しますが、これまでインストラクターを対象に行った数多くのモニターテストでも、

中・長距離テストにおいてカイルが
他社ゴム製フルフットフィンにタイムで負けたケースは殆どありません。

距離が長くなればなるほど、その差は広がって行きます。



次にこの差を体感するのは、あなたです!!







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海の水の冷たさは今がピーク。

今回は、TUSAが総代理店を務めるウォータープルーフ社のシェルタイプのドライスーツ、
D-7をご紹介します。


さて、このD-7ドライスーツは、
国内では一般的なクロロプレンタイプと異なり、シェルタイプを採用しています。

クロロプレンタイプ(ネオプレンタイプ)とは、
ウェットスーツと同じ伸縮性のある素材を用いたドライスーツで、
生地自体が細かな気泡が沢山入った発泡ゴムでできています。

即ち、生地自体に保温性があり、比較的に身体にピッタリとしたサイズ設定で作ります。

クロロプレン素材は経年によって気泡が小さくなる「ヘタリ現象」が見られ、
硬化現象も避けられません。


これに対してシェルタイプは伸縮性のないファブリック素材で出来ており、
保温性は中に着るインナーウェアで確保します。

そのため非常に耐久性が高い素材を用いることができ、
ゆったりとしたサイズ設定で作ります。


それぞれ長所短所がありますが、
シェルタイプの長所は、非常に耐久性に優れていること、
陸上で動きやすいこと、インナーウェアによる温度調整がしやすいことなどがあげられます。


国内ではクロロプレンタイプが主流ですが、
アメリカやヨーロッパ諸国では圧倒的にシェルタイプが主流となっています。


 


 




このWater Proof D7ドライスーツ、
何が良いかと言うと、まずデザインがカッコイイ!!


これって、大事なポイントですよね。

着ているだけで、プロっぽく見えます。

 



機能面では、シリコーン製のネックシールを採用。





リストシールもシリコーン製です。



シリコーン製なので非常に伸びが良く、
ドライスーツの「首の締め付け感が苦手」という方でも、
快適に使っていただくことができます。


しかも、このシリコーン製のネックシールとリストシールは、
ユーザー交換が可能です。


ラバー製ではないので、アレルギー反応も起きにくく、
しかもシリコーンは耐久性に非常に優れた素材です。
(※引き裂きには弱いので、爪を立てて装着しないこと。)





膝のパッド部分にはケブラーを配合した素材を用いて耐久性を高めています。






また、両太腿部分には大型の立体ポケットを備えています。
このポケットは、ファスナーの開閉によって、マチを広げたり、狭めたりできるので、
中に入れる物の大きさによって容量を調節することができます。





付属品としては、専用収納防水バッグやフードなどが付いています。


ちょっとお値段は張りますが、
スウェーデンの極寒地域で鍛えられた卓越した品質と性能は
プロフェッショナルダイバーに絶大な支持を得ています。




そして、水温に合わせて2タイプのインナーウェアをご用意。

こちらはコストパフォーマンスに優れ、
保温力は抜群にあります。

D-7をお選びいただく際は、併せてのご使用をおすすめいたします。



さて、このD-7ですが、

今シーズンからはご要望にお応えして女性用モデルもご用意しました!!

詳細はWEBカタログをご覧ください。


「ウォータープルーフ・ドライスーツカタログ」 (←クリック)



特に寒さが厳しい時期に潜る事が多い方にはピッタリです!





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