新興市場の反発気運高まる | 作業日誌

新興市場の反発気運高まる

 日経平均は、朝方手仕舞いムードに押されて売り優勢で寄り付いたが、すぐさまそれを上回る買い勢力が湧き、徐々に反発を強めた。権利落ちを無事乗り越えたことで、相場の寿命も再び前へ伸びた可能性がある。鉄鋼株などにはすでに国際的な割安感が欠けているが、国内の他業種に比べれば、依然PERは低いために、相変わらず日本株への資金の流れを代表して受け付けている格好だ。

 新興市場は、分割権利取りに際して、信用担保余力が低下することに備えた換金売りや、機関投資家の月内最終商いを控えて厳しく売られていたが、そうした外部要因が外れて雰囲気が変わりつつある。朝方は追証回避の売り物が強い圧力として働いたが、売り一巡後は徐々に下げ幅を縮小し、マザーズ指数などは下げトレンドのチャートを破壊する動きに出ている。市場内でT1銘柄の過熱感を懸念する向きや、昨日までに投げが完了している人々が、改めて買いに入る可能性があり、ひとまず反発気運が高まる状況を想定している。チャートも良い形をしている銘柄が多い。

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