お金なんてなくたって
テーマ:書籍
- 山田 詠美
- 無銭優雅
長距離移動の出来ない恋愛相手、というのがまた新鮮です。昔から、お金をかけるということをあまり好まない作家ですが、ついに「無銭」・・・。しかし、これ以上の贅沢はないと思わせるわけですから、素晴らしいですね。
心の豊かさ、というと陳腐ですが、何となく、蓄積されている宝物の量がモノを言っているのだと思います。
引用される文章も、全てが完璧に美しく地の分と調和していて、これもまた素晴らしいです。小説の構成の面白さとしても、群を抜く作品ではないでしょうか。
物語自体も非常に素敵ですが、「ソウルミュージック ラバーズオンリー」や「トラッシュ」とはずいぶん趣が異なります。
同じ小説と言うカテゴリーの中で、この守備範囲の広さは、他では見られないかも。
日曜日の昼下がり、太陽の光で読みたい一冊です。
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