Thu, March 29, 2007

「セラミド」を科学せよ!~女性の化粧品から学ぶこととは?~

テーマ:ブログ








nasa【はじめに】


皮膚は常に外界と接しており、外敵と戦い続けています。これだけ大きい表面積で異物に接しているのは小腸と皮膚と
チェ・ホンマンくらいでしょう。そこで、今回はチェ・ホンマンではなく、動物の体の中の最大の臓器である皮膚にターゲットを絞ってみました。宇宙飛行士が宇宙空間で安全に生存するために着用する宇宙服のように、皮膚も大切な役割を担っています。



【肌の角化と速度】宇宙服は下着の3層、気密性を保つ2層と宇宙環境からの保護を目的とした9層の全部で14層の生地で構成されていると言いますが、皮膚も10~20層で構成されています。皮膚の表面(表皮)の厚さをマンションに例えると人も犬・猫も約20階建ての高層マンション(表皮は約10~20層)となります。1階で作られた赤ちゃん細胞は徐々に屋上を目指して角質細胞(フケ)へと変身しながら上がって行き、最後には屋上(目に見える皮膚)から剥がれ落ちます。このように生まれた赤ちゃん細胞が生まれて剥がれ落ちて行くまでの変化を「角化」と言い、それに要する時間を「ターンオーバー速度」といいます。健康なヒトの肌の周期は約28日間と言われていますが、犬や猫のターンオーバー速度は約20日です。いくらスーツをビシッと着こなしていても、肩にフケがパラパラついているとがっかりするように、特に黒い犬でもフケが目立つとがっかります。ターンオーバー速度は加齢によって遅くなったり、脂ギッシュな犬(脂漏症)では短くなります。角質層は「保湿機能」と「バリア機能」という2つの重要な役割があります。保湿機能は、適度な水分を含有することによって皮膚に柔軟性を持たせ、なめらかな美しい肌にする働きです。一方、バリア機能は、体内の水分が出ていくのを防ぎ、外部からの異物が体内に侵入するのを防ぐ働きです。いわばスーパーマリオで例えるとスターをゲットした時に似ています。

この角質層の水分は、「皮脂膜」と「NMF」(Natural Moisturizing Factor:天然保湿因子)、そしてセラミド(細胞間脂質)の働きによって保持されています。






【スキンケアの基本~基礎化粧品の順番】 

スキンケアの一連のプロセスは「洗う」「うるおす」「おぎなう」の3つです。一般的に使う基礎化粧品の順番は,

「クレンジング→洗顔→化粧水→美容液→乳液→クリーム」です。

クレンジング(メイク落とし)と洗顔は落とすターゲットが違います。クレンジングとは、「メイクを浮かして落とす」イメージで、石けん程度では簡単に落ちない皮脂の汚れやファンデーションの残りを含めて、肌の汚れを落とすことが目的です。

洗顔料は逆に「皮脂や角質」を落とすことが得意分野で「メイク」を落とすことは不得意なのです。


どんな肌でも、洗顔後には保湿成分が流出してしまいはだが乾燥に傾いています。従って洗顔後にはたっぷりと化粧水で水分と栄養をたっぷり与えてる必要があります。

 スキンケアの鉄則は、「水分を与えて油分で蓋をする」です。つまり水分を充分に与え、皮脂が足りないようなら、水分が逃げないように、油分を与えて蓋をしてあげます。



乳液は、水分と油分の両方を的確に肌に運んで、肌を柔軟にして膨らませるものです。


美容液とは、基礎化粧品プラスアルファの機能を加えた液状スキンケアコスメのことを指します。美容液の作用する部位は機能によって異なりますが、主に表皮(角質層)・真皮(細胞部分・細胞間)・メラニン色素細胞です。







【セラミドって何?】

角化細胞をレンガに例えると、セラミドとは、レンガとレンガの間のセメントのように皮膚と皮膚の間を埋める物質で、皮膚のバリア機能を果たしています。バリア機能とは、「皮膚の外から体内への異物の侵入を防ぐ“防衛”システム」と「体内の水分が外へ逃げていくのを防ぐ“蓋”の機能」のことで、セラミドが多い皮膚は、保湿性に優れているとともに、外側からの外敵(紫外線、ほこり、アレルゲン)などにも強くなるため、乾燥肌やアトピー性皮膚炎を改善することがわかっています。ちなみに赤ちゃんの肌がプルンプルンなのは、セラミドが多いからなので、セラミドは年齢やストレスとともに減少することがわかっています。







sdsa


【セラミドとアトピー性皮膚炎】

ヒトや犬のアトピー性皮膚炎では慢性的な皮膚のセラミドが不足し、肌が乾燥することで細菌やウィルスに感染しやすい状態であることがわかっています。つまり、アトピー性皮膚炎は、いわば「異常乾燥肌」といえます。セラミドは表皮の健康を保つ、いわばバリアの働きをしています。表皮が健康な状態であれば、皮膚の水分も失われにくく、また外からの刺激やダニ・ほこりなどの外敵(アレルギーの原因になるもの)は、皮膚のなかに入ってこれません。

ところが、アトピー性皮膚炎の人の皮膚は、もともとセラミドが少ないという特徴があるのでバリア機能が低下しているのです。ですから、セラミドが少なくなると、外からのアレルギー物質や外的刺激が入り込みやすくなって敏感肌に傾きます。
犬では現在9種類のセラミドが確認されていますが、アトピー性皮膚炎の犬にもセラミドを補うことで、肌の乾燥を防ぎ、かゆみがなくなるばかりでなく、アレルギーの原因となる外敵の侵入も防いでくれるかもしれません。





【犬のスキンケアとサッカーのディフェンス】
犬でも皮膚は体の中で最大の臓器で、体を守る防御システムの一つです。
サッカーでもディフェンスが弱いと相手のFWに攻め込まれてしまいますが、皮膚においても皮膚バリアが弱くなると、隙間から色々なものが侵入してしまいます。右サイドからアレルギーを引き起こす原因物質や刺激物質が入り込むと、炎症が起こり、左サイドからバイ菌が入り込むと化膿します。皮膚は、飼い主さんが眼で見ることが出来る唯一臓器です。日頃から適切なスキンケアを行うことによって、犬が“失点”しないように注意する必要があるかもしれません・・・


【セラミド製品】

株式会社ミネルヴァ「コーンセラミド


セラミド入り入浴剤「花王エモリカ






【アトピー関連サイト】

アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2002 厚生労働省科学研究


日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎治療問題委員会




【参考サイト】

お肌を正しく理解するためのFLASHムービー


界面活性剤を使用していないシャンプー
termedic-shampooNATURAL DOG LIFE




jhh


AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

はぐれ獣医さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。