Tue, February 06, 2007

「乳酸菌とアレルギー」を特捜せよ!~北島康介選手の名言から学ぶこととは?~

テーマ:ブログ


hサッカーのTV中継で解説者がよく使う言葉“司令塔(
コントロールタワー)”。一般的に“司令塔”とは、攻撃を組み立て、決定的なパス、ドリブルからゴールを演出する攻撃のタクトを握る存在となります。ロナウジーニョ(ブラジル)や中村俊輔(日本)がイメージに近い。スポーツだけでなく夫々のシーンで必ず局面を打開する司令塔が存在します。

“パソコンの司令塔”はWindows XPなどのOS(オペレーティングシステム)、会社の”給湯室の司令塔”はお局的存在のOL、“飲み会の司令塔”は一次会の司会進行だけでなく二次会の負担も負う幹事と理解するとイメージが沸きます。

さて、前回の記事 でもお話しましたが、免疫の司令塔であるヘルパーT細胞には1型ヘルパーT細胞(Th1)と2型ヘルパーT細胞(Th2)があります。くどくなりますが、相手の攻撃の起点となるプレーの芽を摘むという側面だけでなく、味方にパスを渡して攻撃を開始させゲームメイクをするという意味ではヘルパーT細胞も免役界の“ボランチ”といえるかもしれません。

アレルギー症状が出るのは、この“ヘルパーT細胞”のバランスがくずれ、Th1/Th2のバランスが崩れて、Th2細胞が優位になって起こるといわれています従ってTh2細胞と関連が深いミサイル(IgE抗体)の血中濃度が濃くなり、花粉やダニなどに接触したとき、くしゃみや咳、発疹などのさまざまなアレルギー反応が誘発されます。アレルギー症状を示しているヒトや動物を見たら、心の中で2型ヘルパーT細胞(Th2)が過剰に働いている状態なんだと意識するとサイエンティフィックな思考回路になるかもしれません。
アレルギーに対する戦略として、このTh1細胞とTh2細胞のバランスを正常な状態に改善すれば、アレルギー症状が改善出来ると考えられます。最近、乳酸菌を摂取すると、この免疫細胞のバランスが改善するという研究成果が、相次いで発表されています。



ラクトバチルス・パラカゼイKW3110株、通称 “KW乳酸菌”は小岩井乳業がキリンビール、キリンウェルフーズ、キリンビバレッジ、小岩井乳業、昭和女子大学の共同研究により発見した乳酸菌で、花粉症などのアレルギー症状を改善する作用が確認(日本アレルギー学会で発表)されています。アレルギーのマウスに、毎日KW乳酸菌を与えたところ、乳酸菌を与えないグループに比べてミサイル(IgE抗体)が低くなることが報告されています。ミサイル産生(IgE濃度の上昇)を阻止する効果は、乳児のアトピー予防効果が証明されたことで有名なLGG菌よりも、KW乳酸菌の方が3倍以上強いという結果が得られています。つまり、これまで発見された乳酸菌の中で一番すごいって事です。もう少し簡単に説明すると、KW乳酸菌を食べると、KW乳酸菌が腸内に到達し、腸の内張りが「KW乳酸菌が来たぞ!」と信号を出します。そこから脾(ひ)臓に情報が伝わって、ヘルパーT細胞が「1型ヘルパーT細胞(Th1)諸君、出動だ!」と命令を出します。それでTh1/Th2のバランスがバランスが正常に戻り、体は健康な状態になるのです。


プロバイオティクスとバイオジェニックス
プロバイオティクス(probiotics)の反対語はアンチバイオティクスantibiotics)つまり抗生物質です。
必要な建物も必要ではない建物も片っ端から破壊するブルドーザーのようなイメージの抗生物質は悪玉菌も殺すけど、善玉菌も殺してしまいます。

一方、プロバイオティクスは悪玉菌を殺してしまうのではなく、少しおとなしくしてもらうマイルドな作戦で、薬に比べてリーゾナブルで副作用の心配もありません。
昔から、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は体質を改善したり、健康を維持する効果が高いとされてきました。「ブルガリアに長寿者が多いのは発酵乳を沢山食べているからだ」との説が提唱されて乳酸菌の研究が進み、その効果が科学的に解明されつつあります。


乳酸菌は、生きて腸の中に届くと、悪玉菌を撃退し善玉菌を増やして、腸の働きを整える効果=「プロバイオティクス(probiotics)」効果があることが知られています。プロバイオティクスは“プロ”(共に)と“バイオ”(生きる)を組み合わせた共生という意味なのです。しかし、すべての乳酸菌が腸に到達出来るわけではありません。体には、口から入った細菌が簡単に増えてしまわないように、胃液などの「酸のバリア」があるからです。
 乳酸菌KW3110株を実験室で試験した結果、「酸のバリア」を「スルー」して、腸の粘膜に“到着”できる可能性が確認できました。



乳酸菌には、生きた乳酸菌(生菌)が腸内の細菌に働きかけるプロバイオティクス効果だけではなく、死菌でも乳酸菌自体が体に作用して血圧降下作用、免疫賦活作用、コレステロール低下作用、整腸作用、抗腫瘍作用などの直接的な効果=「バイオジェニックス」効果もあります。KW乳酸菌の抗アレルギー効果もこの効果の一つと考えられています。



5
2004年ユーキャン流行語大賞
(現代用語の基礎知識選:自由国民社)で大賞に輝いたアテネ五輪金メダリスト、北島康介選手の「チョー気持ちいい」ではありませんが、KW乳酸菌は「腸、気持ちいい」かもしれません。アレルギー疾患だけではなくすべてのライフスタイルのペットにもベネフィットとなることを期待します。




<関連商品>
キリン ノアレ KW乳酸菌(死菌)タブレット

キリン やわらか KW乳酸菌を使って乳酸発酵させたビール

KW乳酸菌ヨーグルト     
KW乳酸菌のむヨーグルト

インターバランスL-92ヘルシーヨーグルト
小岩井KW乳酸菌ヨーグルト  

<引用サイト>
KIRIN 研究開発最前線  

<参考文献>

Japanease Journal of Allergology 55 1394-1399,2006 ヨーグルト・乳酸菌飲料摂取によるアレルギーの発生抑制
The anti-allergic effects of lactic acid bacteria are strain dependent and mediated by effects on both Th1/Th2 cytokine expression and balance. Int Arch Allergy Immunol. 2004 Nov;135(3):205-15. Epub 2004 Oct 4.

A Double-blind Trial of Lactobacullus paracasei Strain KW3110 Administration for Immunomodulation in Patients with Pollen Allergy. Allerology International Vol.54,1:143-149 March 2005
<参考資料>
①キリンビール:アトピー性皮膚炎の動物モデルマウスにKW乳酸菌(Lactobacillus paracasei KW3110株)を投与すると、皮膚のただれや出血が抑えられ、同時にアレルギーの指標となる血中IgE濃度が3分の1に低下することを発表しています。
②カルピス:乳酸菌L-92株(Lactobacillus acidophilus L-92株)が、インターロイキン12(IL-12)産生を誘導して、Th1細胞を増やし、Th1/Th2のバランスを改善し、花粉症や通年性アレルギー鼻炎に効果があるとしています。
③雪印乳業:健常成人の腸に定住するガセリ菌SP株(Lactobacillus gasseri SP株)が、マクロファージ由来のIL-12の産生を増加させ、リンパ球のインターフェロンγ(IFNγ)を誘導することで、免疫系を活性化する事を報告しています。このガセリ菌SP株は、同社の「バラ科の甜茶のむヨーグルト」にも配合されているものだそうです。
④明治乳業:ブルガリア菌(Lactobacillus bulgaricus OLL1073R-1株)が産生する酸性多糖体が、マウス脾臓細胞のIFNγ産生を誘導し、経口投与でも脾臓細胞のナチュラルキラー細胞(NK)活性を増加させることを報告しています。
⑤ヤクルト:ヤクルト菌(Lactobacillus casei シロタ株)が、健常者の単球にあるIL-12産生を介して、T細胞からのIFNγ産生を誘導することを確認しています。

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