Sat, November 25, 2006

「尿失禁」を特捜せよ! ~納豆や豆腐の驚くべき効果とは?~

テーマ:ブログ

尿失禁urinary incontinenceって何?
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正常の「オシッコ」とは、無意識の状態でも、オシッコを膀胱に溜めることができ、オシッコがしたくなった時(尿意を感じた時)に意識的にオシッコが、スムーズに行える状態です。しかし、尿失禁(インコンチネンス:incontinence)と言われる状態では、これらの機能が損なわれ、不本意に(自分の意思とは関係なく)オシッコが漏れてしまう状態を表します。紛らわしいですが、「インターコンチネンタル 」は全日本空輸(ANA)と事業提携した上質のロイヤリティと一流のホスピタリティを提供してくれるグローバルなホテル会社です。

まずオシッコをしたくなってから無事トイレを済ますまでの一連のメカニズムをイメージしてみます。洗濯が終わった後の汚れた水が排水溝から下水へ流れるように、血液の老廃物は尿として腎臓から尿管を下り、一旦膀胱にストックした後尿道から排出されます。尿をためている時には弾力のある筋肉(平滑筋と括約筋)の袋である膀胱がゆったりと広がって膀胱の出口の尿道括約筋はしっかり締まっており、尿をもらさないで貯めていられます。一方トイレへ行く時、つまり尿を出す時には、尿道括約筋がゆるんで、膀胱がぎゅっと縮み、残尿なく膀胱を空にすることができます。
尿道括約筋は排尿時に膀胱の開け閉めを行なう、いわば正門の守衛さんの役割をする筋肉なのです。
膀胱に尿が貯留する時、膀胱壁のセンサーが脳を警告しながら、シグナルを送っています。 そして、脳は、尿を放出させるための命令を守衛さんである括約筋に送ります。つまり通常の排尿は、膀胱の神経と筋肉が適切に動いていることが必要なのです。

異所性尿管って何?
若い動物では尿失禁を引き起こす“生まれつき”の奇形があることもあります。 異所性尿管は若い犬での失禁を引き起こす最も一般的な奇形です。 尿管は腎臓から膀胱まで尿を運びますが、異所性尿管では片方あるいは両方の尿管が膀胱を迂回して尿道や膣に開口しており、仔犬は尿を漏らします。

この奇形の発生率が高い犬種は:
·シベリアン・ハスキー
·ミニチュア・プードル
·ラブラドール・レトリバー
·コリー
·ウェルシュ・コルギー
·
ワイアー・フォクステリア
·ウエストハイランド・ホワイトテリア
ドーベルマン
・オールドイングリッシュシープドッグ
・ロットワイラー
・ワイマラナー
・スプリンガー・スパニエル
・アイリッシュ・セッター

尿失禁の最も一般的な原因は、避妊雌では膀胱炎、腎炎、子宮異常、ホルモン(エストロゲン)の欠乏です。老齢動物では肥満、括約筋の神経的な感受性の低下などが一般的です。

尿失禁は時々不適切な排尿 (問題行動)、尿路感染症、または服従的な排尿と混同するかもしれません。特に子犬の場合は喜びのあまり尿をしてしまう俗に言う「うれション」の可能性もあります。 これは筋肉がリラックスし過ぎると、尿が膀胱から漏れ出る現象です。これは尿失禁とは異なり、基本的には「甘え」と「服従」を意味する行動と言われています。子犬は膀胱の括約筋が未発達であることも背景として挙げられ、放っておいても成長とともに自然に治ってしまう場合がほとんどです。

犬の尿失禁の最も一般的なフォームは尿道筋の虚弱による尿道括約筋機能不全sphincter mechanism incontinence)です。




尿道括約筋機能不全って何?
we 先天性尿道括約筋機能不全は特に大型犬で多い傾向があります。異所性尿管より多い尿を漏らし、横になっているときによく起こります。尿道が異常に短いか、欠損している場合(猫)もあります。罹患した仔犬の約50%は初回発情後に自分で制御できるようになるので、早期に避妊手術を受けさせないほうが無難かもしれません。

後天性尿道括約筋機能不全は通常通常中年齢の中型犬~大型犬で卵巣子宮摘出した雌犬で見られます(必ずではありません)時々雄犬の去勢手術後に続いて起こり、稀に避妊した雌猫でも見られます。 尿失禁は、子宮摘出直後見られるか、または数週間から何カ月も後にみられるかもしれません。


卵巣子宮摘出術と同様に卵巣摘出術でも尿失禁が見られることから、おそらく卵巣摘出と尿失禁との間に関連性があり、血液中に循環していたエストロゲンの不足が原因であると考えられています。特に性ホルモン(エストロゲン)は膀胱括約筋の緊張に関与しているため、尿道括約筋機能不全の発生に関連するかもしれません。つまり避妊(去勢)手術をするとエストロゲン(テストステロン)の最大の供給源である卵巣(精巣)が除去されますが、通常は少量のエストロゲンが副腎から産生されるため膀胱括約筋の緊張を維持することができます。

その他、尿道の緊張、尿道の長さ、膀胱頚部の位置、体重、品種、避妊手術の有無、ホルモン、肥満など様々な要素が尿失禁の臨床症状の発現に関与していると考えられていますが正確な原因は十分に理解されていません。肥満は尿失禁の度合いを悪化させるかもしれず、減量は状況を改善する可能性があります。犬の大きさによって尿道の長さにもバリエーションがありますが、尿道括約筋機能不全の仔犬は健常犬より尿道は短い傾向にあります。


尿道括約筋機能不全のサインとは?
①尿がポタポタ
②ペットが寝ている場所がぬれている
③尿と接触したり
陰部を舐めることにより皮膚炎を起こす。
(注)家の中でオシッコによるぬれた場所を見つけたとしても、必ずしも尿失禁を意味するわけではありません。


雄犬の尿道括約筋機能不全は一般的ではなく雌よりも発生は稀 (Aaron et al 1996)、雌犬のように、短い尿道は要因とはなりにくい(Power et al 1998)のですが、腹圧が増加した時に失禁が起こりやすくなります。病態生理も十分理解されておらず雌犬と比較して医学的治療に対する反応は乏しいと言われています。猫白血病ウイルス感染症に罹患した猫で休息時に尿失禁することがあると報告されていますが、ウイルスがどのように失禁を引き起こすかはまだ知られていません。原因が老齢であれば膀胱に尿を貯蓄しておく筋肉の虚弱が原因で年齢と共に尿を自制できなくなるので通常犬は8~9歳まで症状はでません。

避妊した雌では症状は3~5歳まで症状は見られません。驚くべきことに雄犬では中性化したかしないかには関係なく10歳以下ではめったにみられません。



もし愛犬が尿を漏らす場合、以下のことに注意してみると良いかもしれません。

・最初に尿失禁した年齢は?
・通常の排尿はできるのか?
・不妊(去勢あるいは避妊手術)の有無
・利尿剤やプレドニゾンあるいは抗けいれん薬などの内服薬を服用させている。
・1日当たりの飲水量は?
・どんな時(運動中、休息中)に尿失禁するのか?
・どれくらい頻繁に排尿するのか?
・神経症状を示しているのか?


多尿と尿失禁を区別するのは非常に難しい場合があります。

頻繁に排尿し、過剰に水を飲む場合は、尿失禁よりむしろ甲状腺機能亢進症(猫)、尿路感染症、膀胱炎、膀胱結石、肝疾患、副腎皮質機能亢進症、糖尿病、前立腺疾患または慢性腎疾患の方が一般的な原因です。


で、どうすればいいの?
尿路組織と膀胱括約筋の結合性を強化すること助けてくれるいくつかの栄養サプリメントがあります。

「エストロゲン」とは雌の卵巣で産生される女性ホルモンの代表選手です。別名「卵胞ホルモン」と呼ばれています。人気モデルのえびちゃん(蛯原友里さん)が双子であることもサプライズですが、天然の植物の中にこのエストロゲンと同じ作用を持つ物質があることが分かったこともサプライズでした。これを「植物性エストロゲンPhytoestrogen(フィト・エストロゲン)」(イソフラボン類とリグナン類という2種類)と呼びます。



エストロゲンが作用を発揮するためには、体の細胞のレセプター(受容体)に取り込まれなければなりません。野球に例えるとエストロゲンが「球」、受容体が「グローブ」に相当します。このグローブ(受容体)に決められたボール(エストロゲン)が入り込むといったイメージします。植物性エストロゲンは雌の卵巣から分泌される本来のエストロゲンと“そっくりさん”であるため、グローブ(受容体)の中に入り込む事ができるのです。エストロゲンが不足している状態では本来のエストロゲンに代わって植物性エストロゲンがエストロゲンレセプターに結合して不足分を補う方向に働きます。

植物性エストロゲンは大豆(イソフラボンisoflavoneの最も含有率が高い)などのマメ科植物に多く含まれているので、エストロゲンが不足した尿道括約筋機能不全の犬に納豆や豆腐(おから)あるいはワイルド・ヤム(Wild Yam)などを与えると尿流量を調節する膀胱や筋肉(括約筋)が強化され膀胱機能の改善に補助的な効果があるかもしれません。その他、腎機能を改善するレーマンニア、自然の抗生物質であるオリーブ葉、抗炎症・利尿効果のあるコーンシルクやソー・パルメット(ノコギリヤシ)なども補助的となるかもしれません。


かぼちゃの種の粉末(ペポカボチャ:学名Cucurbita pepo)はビタミンB 、脂肪酸(αリノール酸、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、植物性エストロゲン)、タンパク質、亜鉛(亜鉛欠乏は尿閉を引き起こし、尿漏れに繋がる前立腺肥大と関連)が豊富で浄化作用(尿量増加)による尿路の衛生に有益であると考えられています。膀胱の筋肉を強化して、尿の流れを改善しするため前立腺と膀胱に効果があるといわれているハーブです。

ドイツ保健省では、ペポカボチャ(学名 Cucurbita pepo L)並びにその栽培種とその抽出製剤を科学的に有効な植物治療薬として認可しています。(1991年1月17日改正)

カイケイジオウ(Rehmannia glutinosa)は血液と器官に滋養を供給することによって腎臓機能を改良する中国のハーブです。伝統的に貧血、高血圧、免疫強化に使用されてきました。「腎臓の自身の食物」と言われており腎血管を膨張させ腎臓機能を改良するのを助けます。(腎臓機能不全が失禁に関連しているので有益です)。


これらのサプリメントは特に避妊手術後の雌犬や老齢動物にとってエストロゲンレベルの低下による筋肉の緊張性の低下に対する尿失禁に対して、膀胱の筋肉の緊張を維持することを助け、最適な膀胱コントロールの維持に役立つかもしれません。
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