■ペット 右の後ろ足がフラフラで立つのもやっとです。すぐに病院に行った方がいいの? | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

昨日、東京の飼い主さんとメッセージャーをしていました。

すると、

右の後ろ足がフラフラで立つのもやっとです。」というメッセージが飛び込んできた。

 

「さっきまで、ご飯を食べて元気だったのに」と。

 

私は、大きなワンコさまだったので、すぐに電話をした。

 

ナックリングしてますか?」と。

飼い主さんんは、すぐにどういう状態がわかない様子。

肉球はどうなってますか?」

「天井を向いています」

 

肉球(パット)を上に向けても脊髄反射で、すぐに正常な位置に戻します(肉球に下にするという意味)

 

こういう足になっているといるということは、椎間板ヘルニアの可能性が高い

 

それでにすぐに近くの病院に行ってもらった。

今日は、自分で排泄して、オッポを振るようになっているらしい。

 

一般的な内科的治療法

1、ステロイド

2、鎮痛剤

3、安静。

 

椎間板ヘルニアの子が、すべて外科的に処置しけないわけではないので、適切な処置と早い対応が大切です。

 

(予後判定)

1、排泄が出来る。

2、オッポを振る。

 

このようなことが出来るようになれば、ゆっくりと治る筈です。

脊髄の疾患なので、3週間は安静に。あまり動かなさないようにしましようね。

 

反対に、オシツコが出なかったり、まったくオッポを動かないと重篤なことになる可能性が高くなります。

 

(飼い主さんのできること)

1、カラダを温める。

2、後肢など動きにくい箇所をヒヨコの頭を撫でるように、ゆっくりマッサージ。末端から心臓に向けて。達成感のない程度で大丈夫です。