爽やかな秋晴れの日が続いていますね。
こんな季節にぴったりなのがフールズ・ゴールドがアリスタから1976年にリリースした1stアルバム「Fool's Gold」。
アルバムはグレン・フライ、ジョー・ウォルシュ、グリン・ジョーンズ、ジョン・ストロナックによる共同プロデュース、ゲストにドン・フェルダーを迎えロンドンのオリンピック・スタジオでレコーディングされました。
プロデューサー、ゲストの顔ぶれやイーグルスの1stと同じオリンピック・スタジオでの録音からもうかがい知れるように、イーグルスのフォロワー的存在でデビューした彼らのポップで爽やかなサウンドと美しいコーラス・ハーモニーはウェスト・コースト・ロックの王道と言って良いと思います。
曲はトム・ケリーとデニス・ハンセンの2人が中心となって書いていますが、かつて自身のバック・バンドだった彼らのデビューの足がかりを作ったダン・フォーゲルバーグも3曲楽曲を提供しています。
アルバムのキラー・チューンはM-2のデニス・ハンセン作曲、ヴォーカルによるメロウなミディアム・スロー・ナンバーRain, Oh, Rain。
美しいメロディー・ラインとコーラス・ワーク、ピアノとペダル・スティール・ギターのアンサンブルと中盤部分のドラマチックなアレンジが絶妙です。
Fool's Gold - Rain, Oh, Rain
続いてM-3のChoicesはトム・ケリー、デニス・ハンセン、ダン・フォーゲルバーグ3人の共作でトム・ケリーのヴォーカルによる軽快なカントリー・ロック・チューン。
同時期にへヴィーなサウンドに向かって行ったイーグルスと対照的なカリフォルニアの青い空をイメージさせる清涼感溢れるナンバーです。
Fool's Gold - Choices
実は今回初めて知ったのですが、トム・ケリーは後にマドンナのLike A Virgin、シンディー・ローパーのTrue Colorsなどのソング・ライターとして成功を収めているそうでけっこうびっくりでした。
Fool’s Gold/Fool’s Gold
Produced By Glenn Frey,Joe Walsh,Glyn Johns,John Stonach
Tom Kelly(Vocals,Bass,Guitar)
Dennis Henson(Vocals,Guitar)
Ron Grinel(Drums,Percussion)
Doug Livingston(Guitar,Pedal Steel,Keyboards,Piano)
Duncan Cameron(Vocals,Guitar)
Don Felder(Guitar,Mandolin M-2,6)
Joe Walsh(Guitar M-1)
Keith Olsen(Percussion)
Jimmie Haskell(Strings)
1. Coming Out Of Hiding
2. Rain, Oh, Rain
3. Choices
4. Rollin' Fields And Meadows
5. Sailing To Monterey
6. I Will Run
7. Old Tennessee
8. One By One
9. The Way Love Grows
10. Love Me Through And Throu