日本糖尿病協会の「インクレチンとSU薬の適正使用に関する委員会」はこのほど、インクレチンとスルホニル尿素薬(SU薬)の適正使用についての勧告を発出した。

 同委員会では、昨年12月に発売されたインクレチン関連の2型糖尿病治療薬シタグリプチン(製品名=ジャヌビア/グラクティブ)をSU薬に追加投与後、重篤な低血糖による意識障害を起こした症例報告が後を絶たないとして、原因究明や対策案の策定のための検討を進めていた。SU薬とシタグリプチンとの併用で重篤な低血糖を起こすケースには、▽高齢者▽軽度腎機能低下▽SU薬の高容量内服▽SU薬ベースで多剤併用▽シタグリプチン内服追加後早期に低血糖が出現―の5つの特徴が認められたとしている。

 勧告によると、SU薬ベースで治療中の患者にシタグリプチンを投与する場合、SU薬は減量することが望ましく、特に高齢者(65歳以上)や軽度腎機能低下者(Cr1.0mg/dl以上)、その両方に当たる人にはSU薬の減量を必須とする。また、SU薬の1日の投与量がグリメピリド(アマリール)で2mg、グリベンクラミド(オイグルコン、ダオニールなど)で2.5mg、グリクラジド(グリミクロンなど)で40mgをそれぞれ超えている場合は、同量以下に減量する。その上で、血糖コントロールが不十分な場合は、そのままシタグリプチンを併用し、必要に応じてSU薬を増量する。血糖の改善が見られればSU薬を減量する。

 このほかSU薬について、高齢者や軽度腎機能低下者への投与は慎重に行い、投与後効果が少ない場合も安易に増量しないこととし、投与するときは低血糖の可能性を常に念頭に置くことや、低血糖の教育など患者への注意喚起の必要性を指摘しているほか、シタグリプチンとの併用で投与量の判断が難しい場合は、専門医へのコンサルトを強く推奨するとしている。

 同委員会では、今後の症例蓄積や解析の結果により、適宜勧告の追加修正を行うとしている。


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