兵庫県朝来市生野町黒川の「日本ハンザキ研究所」が、同町内で昨春、廃校した奥銀谷小学校から、黒川小・中学校の手作り模型を見つけ、持ち帰った。研究所の施設は旧黒川小・中学校舎。模型の18年ぶりの里帰りに、地元住民は「模型は地区の歴史を知る貴重な資料」と喜んでいる。

 模型は縦、横各約1.5メートル。古い卓球台をベースにしたガラスケース内に、発泡スチロールで作った当時の木造平屋建ての小、中学校舎、体育館をコの字形に配置している。

 制作時期は不明だが、黒川中が昭和60年3月に閉校し、黒川小に併合。このとき、校舎は木造から鉄筋2階建てになり、中学校舎はプールに建て替えられたことから、昭和60年以前の制作とみられる。

 模型は黒川小が平成4年3月に閉校後、学校の備品などと一緒に町内の学校に引き取られた後、所在不明のままだった。

 廃校になった奥銀谷小から昨年末、同研究所が使える品を引き取りに行ったとき、黒川中の卒業生でスタッフの竹村真澄さん(45)が、木工教室で偶然、放置状態の模型を見つけた。栃本武良所長が「それは黒川の大切な思い出だから」と、模型を軽トラに積み込み、研究所まで持ち帰った。

 竹村さんは「引き取りに行かず、研究所が黒川小・中校舎を使っていなければ、模型はただのごみとして処分されていたでしょう」と話している。

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