kacyaman
2007-03-16 12:26:34

週刊「バローレ通信」 Vol. 002 2007/03/16

テーマ:週刊 バローレ通信
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 『バローレ通信』 vol.002    2007/03/16

  ~バローレを見出し、バローレを産み出し、バローレを受け継ぐ

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バローレ(Valore)は、イタリア語です。 英語のValue(バリュー)と同じ語源です。
 ただ、イタリアの方たちは、もっと広い意味でバローレという言葉を使ってい
るようです。 

 バローレ通信では、私たちの身の回りにあるバローレ(まだ測定はできてい
ないが、確かにそこにある大切すべき価値)について皆さんと探求していきた
いと思います。
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目次 ## 今週の内容
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 1.今週のニュースから
 2.今週のバローレ探求
 3.バローレのある暮らし
 4.バローレ交流 ~皆様からのお便り
 5.編集後記
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1.今週のニュースから :『ボンバルディア機胴体着陸』

13日の高知空港。 大阪伊丹空港から飛び立ったANA1603便は、前輪が
出ないまま胴体着陸をおこなった。 幸いにして全員無事。 このボンバルディ
アDHC8-Q400という飛行機は、これまでにも不具合を多発し、他の機材よりも
事故率が高いということだ。 伊丹空港から鹿児島空港への最終便は、この
機材を使うため、私も何度か乗ったことがある。(一度は、前の席に京セラの
稲盛会長が乗っておられた)

 14日の航空事故調査委員会の報告によると、前輪の格納扉の扉を開閉す
るアーム構造の連結部分のボルトが無く、通していたブッシングがずれていて
、連動しなくなっていたとのこと。  油圧とワイヤーによる手動の2系統を用意
していたのに、両システムとも、最終的に問題のアーム構造の前の部分で分
かれて補完しているため、どちらも作動しなかった。

 製品開発では、通常の利用状況に応じた機能設計とは異なる安全性や整備
性を考えた設計要素を織り込まなければならない。 今回の機構も、2系統用
意していたということは、油圧が抜けるなどの原因で、1系統が使えなくなった
場合は、想定していた。 しかし、アーム連結部分のボルトが外れ、ブッシング
がずれるということは、想定していなかった。

 外れるかも?外れたら、扉が開かなくなるかも?そうしたら、胴体着陸をしな
くてはならなくなるかも?そうしたら、乗員乗客の生命を奪うことになるかも?
そうした想像力が設計には求められる。 実際に企業の中では、そうした設計
の基本教育は、あまり確立されていない。 私は、少なくとも過去の経験からは
学びとろうということで、東大名誉教授畑村洋太郎先生の「失敗学」というアプ
ローチが今のところ、最も有力な学習法だと思っている。

 例えば、連結、ブッシング、ボルトということであれば、「抜け」はずっと前から
人類は経験し、抜け留めのピン付ボルトという仕組みなどで解決されている。
 これまでの機械の機構が何故こうなっていたのかの学習、新しい機構を作っ
たときの検証。 お金で償えない命というものを運んでいるだけに、製造者側
は慎重なモノづくりを行ない、便益を受ける私たちは、そうした隠れた叡智と努
力に感謝をしなくてはならないと思う。
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2.今週のバローレ探求 :『聞いてくれる人』

先日いただいたペンネーム「駄菓子屋のおばさん」からのメールです。
-[以下引用]-
私は、ここしらばらく、会社で「師」ではなく、自称「駄菓子屋のおばさん」をして
いました。もちろん業務じゃありません。 社内の様々な部署の20才代から3
0代の後輩たちが、「聞いてくださいよー」と企画書や設計書などをもってきま
す。
 私が、お茶菓子をもぐもぐしながら、「ぜんぜん、だめじゃない」と言うと、「そ
うでしょう、ひどいんですよ、この仕事。。。」と堰をきったように、若者は、プロ
ジェクトの問題を話しはじめます。
 コストが、極限まで切り詰められた状況下で、組織の階層構造の下位にいる
若者が、おかしいと思っても、丁寧に、意見を聞いてもらえる機会が少ないとい
う現状があります。
 部外者で、偉くない私のような存在は、気軽に話しをしやすいのだと思います。
人材育成や、品質管理部門の人たちに、
・若い人たちの話を丁寧に聞く仕組みを作って欲しい。
・丁寧な対話によって プロジェクトの「おかしい」ところを早期発見して欲しい。
・メンバーの「気づき」をもっと引き出して欲しい。
と話しています。
-[以上引用]-
間違いなく、「駄菓子屋のおばさん」にはバローレ(この場合は存在価値)があ
りますね。 人に話すことで自分の考えがまとまったり、この方が上につなぐこ
とで解決の糸口ができていきます。

 私が教えているプロジェクトマネジメントでは、「水すましおじさん」と称して、
年配のベテランの方に「どう?うまくいってる?」と、各セクションを水すましの
ように回ってもらう役の配置を薦めています。

 「駄菓子屋のおばさん」は受動的、「水すましおじさん」は能動的という違いは
あっても、どちらも、プロジェクトで起きている小さな異変をいち早くキャッチして
解決に導く重要な役割です。 プロジェクトのリスクには、採用する技術やコスト
のリスクがありますが、最も重要なマネジメント要素は「人の心理」です。 その
解決の糸口として「聞いてくれる人」というのは、バローレのある存在なのだと思
います。
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3.バローレのある暮らし

パワースポットとは、エネルギースポット、気場などともいい、この地球上にある
すべての生命や物質の存在及び活動の源となるエネルギーが集中している特
異な場所のことである。(ウィキペディアより)
 JRの藤沢駅の改札に向かう途中の窓から、真正面に富士山が見えます。 
最初、立ち止まっている方がいたので、何かな?と思ってみると、くっきりと東京
で見るよりはるかに大きく富士山が見えました。 以前、ある企業の御殿場にあ
る保養所から見た富士山も圧巻でした。 確かに「気」を感じます。
 富士山が好きでペンネームを富士男♪としている読者の方もいらっしゃいます。
既に亡くなった祖母も新幹線の車窓から富士山が見えると「富士山だ、富士山
だ」とずっと見ていました。
 鵠沼でサーフィンをしていても、海の向こうに富士山が見えます。 富士山が
見えるという暮らしに、私はバローレを感じます。
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4.バローレ交流 ~皆様からのお便り

津島です。 創刊おめでとうございます。 早速読ませていただきました。
 バローレっていいですね。(^_^) 自分もちょっと、バローレについて考察?を
してみました。 バローレ通信を参考に『バローレ』『バローレ』・・・・。
 バローレは、いろいろな意味に取れるのかなぁと。 イタリア語での“価値”は
日本語での“価値”と微妙に違うんですね。 日本の“価値”は、どちらかと言う
と、ある物に対してだとかある行動に対してだとか、具体的に見える部分に対
して、価値という言葉を使っているように思います。 いやらしく言うと損得に関
して価値を強調している。(当然それだけではないですよ。)
 バローレは、目に見えない物、【考え方】【とらえ方】・・・。 人の心のあり方
で感じることも価値という言葉で使っているのかなと思います。(こちらが前面に
出ている?) バローレ通信に掲載されているバローレだけでも、人によってとら
え方が違うように思いますし、どれかが間違っているって事でもないですし。
 自分が思うに、本人がどのように感じるかで、あらゆる事に対してバローレが
あるのだと思います。 心が寂しいと、何事も寂しく暗いバローレになります。
心が温かいと、何事も明るく楽しいバローレになります。 バローレは考察すれ
ばするほどDeep度感じます。
 これからも、バローレ通信を楽しみにしたいと思います。 意見もバンバン言
わさせていただきます。(言えるのか?)
 今後もよろしくお願いします。
                                  岡山の津島さんより
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5.編集後記

先週の第一号の創刊について、皆さんからたくさんのメッセージをいただいき
ました。 津島さんの言うように人によってバローレを感じるポイントが異なって
いてよいのが、通貨で測れない(測らない)バローレの特徴かもしれません。 
その中から、今回の「聞いてくれる人」のように社会で共有したいバローレが拾
い出せるといいなと思っています。

 バローレ通信は、毎週金曜日に配信いたします。 ご意見、ご要望が私のエ
ネルギーですので、お気軽にどんどんお願いいたします。
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