kacyaman
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2007-03-30 12:50:04

週刊「バローレ通信」 Vol. 004 2007/03/30

テーマ:週刊 バローレ通信
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 『バローレ通信』 vol.004    2007/03/30

  ~バローレを見出し、バローレを産み出し、バローレを受け継ぐ
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バローレ(Valore)は、イタリア語です。 英語のValue(バリュー)と同じ語源です。
 ただ、イタリアの方たちは、もっと広い意味でバローレという言葉を使ってい
るようです。 

 バローレ通信では、私たちの身の回りにあるバローレ(まだ測定はできてい
ないが、確かにそこにある大切すべき価値)について皆さんと探求していきた
いと思います。
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■ 目次 □ 今週の内容
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 1.今週のニュースから
 2.今週のバローレ探求
 3.バローレのある暮らし
 4.バローレ交流 ~皆様からのお便り
 5.編集後記
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1.今週のニュースから :『ボランティアを日本人の必須科目に』

3月25日午前9時42分ころ、能登半島沖(輪島の西南西、約40km)の深さ約
50km を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生。 石川県の七尾市、輪島
市、穴水町で震度6強を、志賀町、中能登町、能登町で震度6弱を観測した。
(気象庁発表より) 石川に住む知り合いの方々の顔がスグに浮かんだ。 そう
言えば今日はセミナーをやると言ってたとか、市役所の職員や病院の先生は
今頃対応に走り回っているだろうとか、おそば屋さんは古民家風だったけど大
丈夫だったろうかとか、それぞれの人たちの9時42分を想像してみた。

 幸いにして、何人かの知り合いの方々は皆無事であることが翌日にはわかっ
た。 私は、12年前の阪神淡路大震災を尼崎で被災した。 自宅や職場、工場
の復旧で、数ヶ月は、あっという間に時間が過ぎた。  歩いていても近所の屋
根にはブルーシートがいつまでも残り、物理的にも心理的にも地震中心の日が
続いた。 そのとき救いになったのが、ボランティアのニュースである。 会社の
仲間もバイクを持っているメンバーが救援隊を組み、物資を届けに走っていた。

 ボランティア活動の人たちの善意は、これからの生活に途方にくれている人
たちの心に、希望を見せてくれる。 「助け合いで、また元の状態に戻れるかも
しれない。」「今度は、自分がどこかのボランティアをして、この恩に報いることと
しよう。」

 平時からの備えとして、ボランティアのトレーニングというのはどうなのだろう?
ボランティアのネットワーク、伝達ルート、現地に負担をかけないためのしくみ、
組織化など、トレーニングによって日常生活にも役立つことは多いと思う。 裁
判員制度も社会参画としては良いが、「日本人は、13歳以上になると、全員ボ
ランティアのトレーニングをやっていて、国がベースとなった組織化がなされてお
り、お互いに助け合う心をもった国民らしい。」なんて言われてみたいではない
か。 兵役より、ずっと平和的である。 日本人だったら出来るような気がする。 

 そんなことを考えていたら、NHKのニュースや朝日新聞に、現地でボランティ
アの受付をする知人が映っていた。 いつものようにバンダナを頭に巻いて、い
つもやっている業務のように、穏やかな表情で自然にこなしていた。 「考える
より、まず行動。」また、教えられたような気がした。
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2.今週のバローレ探求 :『バローレの根底には感謝の念』

先週のバローレと貨幣価値の間のジャンプの話の続きです。 バローレの概念
を考えていると、その根底には、「尊敬、感謝」という思いがあるらしいということ
がわかってきました。 いろんな方が語られている「存在価値」という解釈にして
も、その人、モノ、コトに対する、尊敬や感謝の念がベースになっているようです。

 ところが、尊敬の念であるとか、思いをこめた状態だと、交換手段として流通
しにくいので、そういう念を取り去って、数量変換したものが貨幣価値と言える
でしょう。(例えば、これは尊敬している先生からいただいた書であるので、キミ
のセーターと時計となら交換しても良い。 などという物々交換交渉をいちいち
していたら、経済は成り立ちません。 貨幣にするために市場で売り、その貨幣
をもって、値札の付いた欲しいものを貨幣を支払い買うわけです。 ) 

 バローレと貨幣価値の変換について逆の側面もあります。 つまり、貨幣価値
からバローレへのジャンプです。 人は、心が豊かになってくると、貨幣で買えな
い価値に、より一層惹かれるようになります。 端的な例がマスターカードのコマ
ーシャルで表現されています。 海外のリゾートでの滞在費用、おそろいのシャツ
の購入、レンタルバイク代、いろいろカードで払っていきますが、最終的には、
「妻との思い出。プライスレス。」と締めくくります。 ここでは、ホテルの部屋や
シャツ自体に価値があるのではなくて、それらを舞台装置とした「思い出」に価値
があるのです。 それがバローレです。 そしてそこにも尊敬や感謝の念、お互い
を思いあう気持ちが見れます。
 
  「心の豊かな暮らし」=「バローレのある暮らし」=「尊敬や感謝に包まれた
暮らし」 このような図式が見えてきました。 
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3.バローレのある暮らし

「同じ年代の奴らと話してもツマンナイからねぇ。」 63歳建築家の彼は、サー
フィンで行った土地の話や、波の話をしてくれます。 湘南では70年代に活躍
された「レジェンド」と呼ばれる伝説のサーファーです。 一緒にお酒を飲みな
がら、あるいは、夕陽を眺めながら、知り合ったばかりの私と話してくれます。

 「あなたたちは、日本が農耕民族で、欧米が騎馬民族だからと言っていますが、
それは間違いです。 フランスだって、ドイツだって、農耕民族です。 思い込み
で話を進めるのはよくありません。」 82歳の現役コンサルタントの彼は、いつも
新しいテーマを話してくれます。

 「一緒に原稿1本書いてみませんか?」 63歳の教授の彼は、自分が具体的
に動いてみせることで、学生と地域と周りの人の革新の芽を発芽させています。
 二人でお会いすると、真剣に相談に乗ってくれ、一緒に二人で旅行をしたりし
ます。

この他にも、私の周りには60歳を越えても現役で、新しいことに挑戦し、その
思いを熱く語り、話し相手になってくださる方が多くいらっしゃいます。 あると
き、 フト気づいたのです。 これはとても幸せなことなのではないか。 20年以
上自分より長く生きてこられて、その体験を基にした出来事や発想を当の本人
から聞き、対話ができるのです。

 また、逆に、これから20代の人たちと話す機会も増えてきそうです。 学生や
大学院生、海の仲間たち。

 世代を超えた方たちと語りえる機会があることに、私はバローレを感じます。 
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4.バローレ交流 ~皆様からのお便り

<タミフル問題について>
厚労省の発表にかかわらず、現場の医師は薬剤の副作用には注意しており、
以前から異常行動については注意喚起はされていました。厚労省としては因果
関係がはっきりしないうちは、使用制限に踏み切れなかったという立場もわかる
気がしますが、もう少し強い姿勢で医療関係者のみでなく、一般の方にも注意を
喚起すべきであったと考えます。
 医療において、検査をしたり薬を処方してもらって安心したい人と、なるべくなら
検査や投薬は少なくしたいと考える人がいます。 しかしながら、医学的に必要も
ない注射をして早く治したいと訴える患者さんもいたり、必要以上に薬の副作用
に神経質になる方もいらっしゃいます。
 そうした中で、医療者としては、患者さん本人や家族と相談しながら、最善と思
われる医療を提供すべきであると考えています。
 タミフルと異常行動との因果関係は一朝一夕には回答が出ないと思いますが、
インフルエンザが大流行すれば、社会的に機能が麻痺する可能性もあり、注意
しながら使用する必要はあると考えます。
(あるお医者様より)
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5.編集後記

皆さまからのたくさんのメッセージ、ありがとうございました。 バローレ交流で紹
介させていただいた先生とは、免疫系の謎、人体の不思議さなどについて、先週
の発信以来何回か情報交換をさせていただきました。 医療の現場では毎日、
いろんなことが起こり、絶えず最善を尽くすための努力がなされているんだと感じ
ました。 能登の病院にお勤めなので、今週はさらに被災者の方への対応で大変
なご苦労をされていると思います。 くれぐれも体調管理に気をつけて、診療なさ
ってください。 私は、阪神淡路大震災を尼崎で被災し、人生観が変わる体験を
しました。 生活基盤を含め、心理的にも落ち着くまでしばらく時間がかかると思
います。 長丁場になります。 無理は禁物です。

 バローレ通信は、毎週金曜日に配信いたします。 ご意見、ご要望が私のエ
ネルギーですので、お気軽にどんどんお願いいたします。
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