February 04, 2010

間もなくベルリン映画祭

テーマ:ラテンな日常
まもなくベルリン映画祭だからか。
海外各国の全く知らない人々から電話がかかってくる。

「ミーティングの予定を・・・」
ーベルリンには行かないよ
「どうして?」
ー寒いから
「・・・・」

今だって、東京で何とか冬眠しないように
頑張ってるのに、この時期、もっと寒いところに
行くなんて…というと、みな、『???』

彼らは、ワーカホリックなので、私のような
怠け者の存在が信じられないのです。

とはいえ、みな、どこでうちの電話番号を
入手しておるのだ? 
メールで連絡してくればいいものを。

ブエノスアイレスのフィルム・マーケットの
データベースがカンヌ映画祭やベルリン映画祭と
連動しているので、きっとそこから入手したのだと
思うけれど、

ーうちはスペイン語映画だけだから
 次はグアダラハラに行く。

というと、

「へ?」

ってな感じになる。これまでフランスとアメリカと
ドイツの会社から、売り込み電話があったけど、
みな、電話の向こうで(苦笑)って感じ。
送られてきたラインナップを観てみると、

「ぜんぜん、違うやんけ!」

ま、数打ちゃ当たる、というか、多分、
ノルマがあるんだろうなあ。
だいたい、ヨーロッパやラテンアメリカの
セラー(映画の権利を売る会社)は、
固定給を低く抑えて、コミッション制だから。

という前置きを「ゴヤ賞」のところで書いたら
長過ぎたので、こちらに移しましたわ。
February 04, 2010

アルモドバル新作「抱擁のかけら」

テーマ:スペイン・ラテンアメリカ映画
2月はスペイン語の映画が2本。
前回、お知らせしたメキシコ映画「ルドandクルシ」とともに、
スペインのペドロ・アルモドバル監督作品、
ペネロペ・クルス主演「抱擁のかけら」も公開。
公式サイト(予告編あり)

27日に監督への電話インタビューの通訳をするため、
ひと足お先に観た、この作品。
「オールアバウト・マイ・マザー」級に楽しめました。
女性の登場人物に感情移入できる映画。
溝口健二が好き、というのも分かる。

登場人物それぞれの14年間の物語と愛が
縦横無尽に絡み合うので、2度観ると謎解きのように
深い部分を楽しめる映画です。

ストーリー:
愛する人と視力を失った14年前の事故を封印し、
名前を変えて生きる脚本家のハリー(ルイス・オマール)。
かつて、ハリーは新進気鋭の映画監督だった。
ハリーは主演女優のレナ(ペネロペ・クルス)と激しい恋に落ちるが、
レナには権力のあるパトロン、エルネスト(ホセ・ルイス・ゴメス)がいた。
ある日、逃避行先の島で、二人を悲劇が襲う。
(シネマトゥデイ)

ラテン!ラテン!ラテン!-ぺね


ペネロペ・クルスが美しいのは、もちろんだけど、
あたしはなんてったって陰の主役、ブランカ・ポルティーリョ
演じる、ジュディットという女性。

ラテン!ラテン!ラテン!-3人

ハリーが監督の時にはプロデューサーとして、
脚本家になってからは、エージェントとして、
ずっと支え続けるしっかり者。
彼女はもう若くないし、見た目は男性っぽいし、
でも、静かで、深い愛を持つシングル・マザー。

さすがに舞台女優だけあって、大げさな演技ではなく
でも、すご~く、感動したシーン(何気ないシーン)が
あって、「おおおおお~~~っ」と
思いました。

台詞がひと言もないのに、それまでの人生と
想いが分かるシーン。

「ああ、彼女は、これを求めてたんだ」って。

そのとき鳥肌たちましたよ。
ほとんど表情も変えずに、なのに、それが
伝わって来る。

おそるべし!ブランカ・ポルティーリョ!!!





脇役たちも、これまた、真剣に面白い。
特に劇中劇で出て来る女性市会議員は圧巻です。
映画の中で、ペネロペが主演の映画をハリーが撮るのですが、
その撮っている映画自体が「神経衰弱ぎりぎりの女」を
彷彿とさせるコメディ。
アルモドバル監督と女優たちの化学反応が見もの。

ラテン!ラテン!ラテン!-市議

その上、この劇中劇「Las Chicas y Maletas」は、
なんと、スピン・オフがあるのです。
その名も「Concejala Antropofaga」(人食い女市議?)スペイン語
社会問題担当市議なんだけど、興味はセックス!
その上、家になぜか意味不明のトランクが。その中には・・・?



最終的には15分にもなってしまったらしい!!

スペインではDVDの特典映像につくとか。
日本も多分ね。

アルモドバル監督も本当に楽しくて、面白い方でした。
45分間ぐらいの電話インタビューで、最後のほうは、
つい、大声で笑ってしまうほど。
映画のことを話しだすと止まらなくて、話がどんどん
とんだり、それたり、ばらけたり。

それが、また楽しいので、こういうお仕事、大歓迎。
ということで、2月6日(土)から全国ロードショーです。

上映劇場情報

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