Vélo + Vaches = Fromage!!

            フランスでチーズを作りながら暮らすMitiの日々


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参加しないというのが選挙公約だったはずのTPPですが、
今や参加する事が当然の大前提で交渉が繰り返されていますね…。
ですが政治家のそういう変節漢っぷりは云々しません。
これについてはもとより信用していないので。

それよりも酪農業の端くれである私の立場でTPPについて少しお話したい。工業とか保険とか著作権といった分野は全く分からないので語りませんから、あくまで農業分野に限った視点です。


TPPのニュース記事を読んだ上で読者のコメントに目を通すと、「乳製品は高いしバターは品薄、ニュージーランドから届いて価格が下がって供給が安定するなら導入すべき」という意見が多い事に気づきます。
自分の財布の中身や晩に食べたいケーキなど、目先の事だけに注目するならそうかもしれません。でも長い目で物を考えて且つ地球規模で捉えたら本当にそれで良いのかな…。


「税金で生き延びて、それでも安定供給できない日本の農業は衰退すべき」そんな乱暴な声も目にします。

しかしもし農業を海外に完全に譲るとすると…
1. 日本国内で廃業に追い込まれる農民の数は約190万人(2011年)。
22彼らの再就職先はどうします?
2. 日本の農耕用地の総面積は450万ha(1ha=10,000㎡)らしいですが、
22この国土の12%にあたる広大な面積を放棄地にするのが得策ですか?

農民らのほとんどは個人事業主ですから自分で稼いで暮している方々。政策によって皆さんが仕事を追われたなら、安定した就職先を提供するのは国の義務でしょう。それだけの仕事が地方にありましょうか。なければそれだけの公務員としてのポストを作り出すのでしょうか。

もちろん、総農耕用地が放棄地になるというのも農民全体が廃業するというのと同じくらい極論ではありますが、しかしTPPを導入すれば廃業&放棄地は確実に増えましょう。
その放棄地を国はどのように管理するのでしょう。一般にはあまり認識されていないことですが、農民は作物を作りつつ又は家畜を放牧したり飼料を収穫したりしつつ、広大な土地の保全の役も担っているんです。

土地を放棄すれば…
1. 雑草や森林がそこを襲います
2. 田んぼなどならヘドロが溜まるようになります
3. ヤブ蚊も大量発生するでしょう
4. 狐やヘビなど野生動物が生息するようにもなります
5. 動物やヘドロの勢力拡大は疫病等を日本にもたらすかもしれません
6. 藪や森林が広がれば目の届かない所が増え犯罪を容易にするかもしれません
定評のある日本の治安も現状を保てるかどうか…。

こういった放棄地全部をアスファルトで埋めますか? それとも民家や野球場で埋め尽くしますか?
どちらにしても日本はますます温められますし、空気の浄化機能は失われます。そして、農民への補助金は無くなっても、結局税金によってこういった無益な作業費を行うことになります。

「国からの補助金で成り立つ農業なんて不要」という意見もありますが、国民の食卓だけでなくこういった国土管理の役割も担う彼らの暮らしを国が補償するのは、私には当然の事と思えます。将来広大な農業放棄地の保全管理のために生産性のない草刈り作業を税金で行うかもしれない、と考えれば、保全管理をしつつ農作物を育ててくれる農民への補助金の方がはるかに理に叶っていると思いませんか?


「ニュージーランドの乳製品は国産より安い」といって、TPPに賛成する人も多いようです。
しかし、ニュージーランド産が安いのは国産との競争力を得る為だとは考えられませんか? 国産という価格基準が日本国内にあるから、輸入物は消費者の関心を惹くためにそれより低価格に設定する。それも戦略です。
ですがもし、一部の世論のように国内の酪農業と乳加工業を潰してしまったら、価格の基準たる国産品がなくなります。その時商社やニュージーランドのメーカーは、それぞれの利益を追求せず低価格で売り続けてくれるでしょうか。
現時点ではニュージーランドの乳製品は安いのでしょうけれど、10年後20年後の低価格補償なんて無い事を忘れてはいませんか?


勉強不足ではありますが、私が見た限りだとTPPは「商社の一人勝ち」に思えてなりません。だって関税を撤廃する事を考えたら誰がそれで得をするのか。
TPPを導入して関税を排除すれば輸入品の価格が下がる、理屈ではそうです。しかし裏を読むとこの場合、国にとっては税収が減る事になりますよね。つまり支出が減り負担が軽くなるのは民間の法人で、収入が減りやりくりを考えなければならなくなるのは国家財政。関税収入を差っ引いても十分に国家財政は潤っている、なんて聞いたことはありません。であれば関税で減った税収をどこかから捻出しなければならないのであって、それは国民にさらに伸し掛かってくると予測できませんか?
もしかしたらTPPによって、輸入品は多少安くなるかもしれない。でもそのしわ寄せとして所得税や消費税が上げられたら、結局誰のための関税撤廃だったのか分からなくなりませんか?


TPPを導入して国内の農業を衰退させ、日本の食生活を海外からの輸入に頼ることにするとします。
ほとんどの食材が海外から渡ってくるようになると、日本人が食に費やすお金の多くは海外へ流出することになります。日本国内で回せば活性化になる食費が、国内農業を見捨てるのだから「食べれば食べるほど外国を肥やす」という結果になりませんか?
TPPは、とある産業の輸出で稼いで別の産業では輸入をする、という持ちつ持たれつの発想だというのは分かるのですが、人間が生きる上でもっとも基本的な生業となる「食」を余所に譲るというのはどうかと…。よく言われるように、世界情勢が不安定になった時に簡単に兵糧攻めで負けてしまいますし。
バターの件のように、もしなんらかの理由で供給が不安定になってきたならば緊急輸入で凌ぐ必要はあるとしても、国家はむしろ不安定材料を取り除いて農業が長期的に安定化できる政策を模索実施すべきではないか、と思います。「いっそのこと手っ取り早く海外からの輸入に転換してしまえ」ではなく。


そして、これは食に限った話ではありませんが、TPPの施工によって国際的な流通がさらに活性化したら、さらに多くの大型船が太平洋を行き来し航空貨物の需要が増えます。にも拘わらずそれを積極的に導入しようということは、日本政府や太平洋に面する国々はますます世界を温めようというのですね。化石燃料の消費も増えます。「地球温暖化推進委員会」とでも名付けたくなります。
農業の話に戻りますが、各国がまず出来る規模で農業を展開していれば、不足分だけを輸入に頼れば済む話です。そうすれば農業用地は有効活用された上に空気の浄化に役立ち、無用な運送は避けることが出来て二酸化炭素排出量はむしろ抑えられます。
国内にポテンシャルがあるにも拘わらず、豊かな土地をうっちゃり生産力を敢えて弱体化させて遥か彼方より船または飛行機で運ばせる、そんなに不条理なことってありましょうか。

この夏は世界的に暑い日々でしたが、みなさんさらに暑い夏をお望みですか?
これから生まれてくる又は今成長している子供らが過ごす夏は、いったい何℃なんでしょうね…。


長いこと訴えてきましたが、農業に関して言えば『地産地消』をもっと大切にしなければいけないのではないでしょうか。
国内の産業を守る
国土の健全を守る
国民の健康を守る
国家の経済を守る
地球の健康を守る
どれもとても大切なことだと思いませんか?

他にも私が思いつかないこともあると思います。
TPPを導入することは政策が産業を勝ち組と負け組とに二分すること。
商社は遥かに躍進し農家は衰退に押しやられる。
私にはどう首を捻っても民主的にも名案にも思えませんが…。
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しばらく前にもお話ししましたとおり、
家のベランダで少し植物を育てています。

食べられる物がメインですが(笑)、
観賞用の植物だっていくつかやります。



まずは、

以前にご紹介しましたフランボワーズ。

この画像は少し前の状態で、
実はすでに実の大半はヨーグルトなどにいれて食べてしまいました。
それで一回目の収穫期は終わったようで、
今は改めて花がチラホラ咲き始めています。
10月くらいまで収穫できる品種の筈なので、
まだまだこれから!


次に、

プチトマト。

こちらは順調も順調。
画像の実が初収穫となるふた粒ですが、
このトマトの木は勢い良く上にも伸びているし
あちらこちらに花も咲かせています。
暑い夏にはトマト!


そして、

何だかわかりますか?
これは見ての通り食べられません。

< ヒント >
暮らしている村(標高600m)では育たないため、
高山植物であるこれだけは私の働く工房(1,200m)で。


この植物はかの有名な「エーデルワイス」です。
昨年手に入れて育てているこの株もやっと開花寸前。



他にもありますが、
今回お見せするに値するのはこれくらい。

ウチの植物はお米のとぎ汁で育つため、
もしかしたら和風なフランボワーズとか
和風なエーデルワイスなんてのが育つかも知れません(笑)。

数年前までは全く興味のなかった家庭菜園ですが、
始めてみれば面白いもんだ。



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先週の13日(土)には、
翌日の休暇を前倒しにして仕事をサボりました。

だって、
近くに自転車レースがやってくるんですから。

Tour de Franceの主催者に嫌われているのか、
世界最大の自転車レースは最近ウチの近くに来ない。
その意味でもひと月前に行われるこのDauphinéは欠かせません。

前日夜までは天気予報では丸1日雷雨と言っていたのに、
朝空を見上げれば晴れ。
これは出かけなければ!!

Tourと違って観戦は気楽です。
道路の封鎖は選手が通過する2時間前だし
( Tourだと午後のレースのために朝7時には現地入りしておかないと… )
観客が少ないので車を駐める場所も観戦ポイントも陣取りしやすいし。


今回は

ゴール手前10kmちょっとのところを選択。
距離は短いけれど勾配はキツく車がすれ違えないほど狭い登り。


渓流のそばの木陰に車を駐めてお弁当を食べてしばし昼寝。
2時間ほど読書などもしつつのんびりしているうちに
選手たちは厳しい峠をいくつも越えて私の待つ登りへ近づいてきます。

ヘリの音が聞こえ始めたらあっという間に、

先導の警官(白バイではなく青い)が通過。

この後は

先頭を逃げる二人の選手が通過。
世界トップクラスの選手でも殆どが立ち漕ぎで越えていく登りなのに、
二人とも速い速い!!

が、

逃げている選手を追いかけるトップ集団と、
それを撮り続ける撮影バイク。

優勝候補とそのアシストで形成されているため、
最初の二人よりもさらに速い。
ちなみに先頭の3人はFroomeを含むSkyの面々。

そして

この時点で暫定の総合一位はすでにちぎれていました。
昨年のTour de Franceの覇者Nibali。
まだ調整レースなのか、
今年は昨年ほど好調ではないのか?


さらに少し遅れて談笑しながら登ってくる選手二人。
手前はJ-C Peraud、
私の応援するAG2R la Mondialeのエース格の選手で
昨年Tour de FranceをNibaliに次ぐ総合二位で終えた実力派。

今年はエースを若手のBardetに任せているので
ちょっと気が楽になった?

どうやら昨年並みの脚には仕上がっていない様子。


その後は
山に弱い選手らがぞろぞろと登って行きました。

中には日本人が一人。
今年のDauphinéには別府選手が参戦していて、
日の丸を掲げて声援を送ったら

お礼にボトルを投げてくれました。
立ち止まるわけにいかない選手が観客に礼をする手段の一つ、
チームのロゴの入ったボトルは自転車ファンにはコレクションの価値があります。

Trekが別府さんに貰ったボトルですが、
そのほかスプリンターのNacer Bouhanniに貰ったCofidisボトルと
誰か判らん選手が落としていったLottoのボトル。
3本の収穫はなかなかの成績です。
キレイに洗ってほかのボトルとともに大切にしましょう。


上記の通り今年もTour de Franceはウチの近くに来ないので、
観戦に行けるかどうかは今のところ不明。
それだけにDauphiné観戦には行けて良かった。
久しぶりの自転車にどっぷり浸かった楽しい一日でした。





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