フォーガットン

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フォーガットン 飛行機事故で最愛のひとり息子・サムを亡くしたテリーは、1年以上もショックから立ち直れずにセラピーを受けている。ある日、精神科医から「サムは元々存在せず、テリーの空想」と告げられる。初めから存在しなかったかのように、サムの物的証拠も消えて行く。夫や周囲の人々からも記憶が消え失せた。
 すべては、彼女の妄想?
 そんな時、同じ飛行機事故で娘を亡くしたアッシュという男と知り合う。彼にも娘の記憶が消えていた。だが、テリーがその記憶を呼び戻す。

 クールな印象の色調で、心理サスペンスの王道をいくような描き方である。

 だが、途中から国家安全保障局まで介入してきて、なにやら国家的陰謀を臭わせる。
 そして、敵と思われる謎のスパイが跡形もなく消え去ったり、刑事が空中はるかに飛ばされたりと、それって、SF?

 確かに衝撃的ラスト。
「まんまと一杯食わされた喜びを語り合おう」だと!!!
 オイラは、あまりの事に、椅子から転げ落ちたわ! 映画館に入ったことを後悔したわ! 椅子を持ち上げ、スクリーンに投げたくなったわ!

 こんなラスト、なんの解決になっていないではないか!
 強烈な肩すかしを食らって、肩をはずされたわ!

 観てしまった、時間を返して。。

 こんな映画、作っちゃいけない。ミステリーにも、SFにも、失礼だ。心理劇としても、中途半端。く~~、金、返せ。観てしまった、己が惨めじゃ。

 久しぶりに、大憤慨の一作。


ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
フォーガットン
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ハイド   今回はネタバレです。


 ニューヨーク、マンハッタン。平和な家族のはずだったのに、母は自ら命をたった。心理学者の父親デビッドは、精神的に傷を負った娘エミリーを連れて郊外の一軒家に引っ越す。エミリーはそこでチャーリーという友人を作るが、チャーリーは誰の目にも見えない。

 デビッドの目から見たエミリーを描いているので、この視点では人格が壊れているのはエミリーに見える。

 まるでトラウマとなって霊感少女になってしまったような描き方では、悪意の根源はエミリーの心に棲みついていると感じる。

 そして、ラストの衝撃のどんでん返しだ。げっ!

  超大物俳優、ロバート・デ・ニーロと名子役ダコダ・ファニングを配し、これかい!

 配役を知ったときは、とても期待した。だが、しかし! やっちゃいましたね。

 確かに驚きのラストだけれど、それをやっちゃあおしまいよ。。無理矢理ひねりを加えて自滅。ホラーにもミステリーにもスリラーにもなりませんて。

 あまりの事に、終わってからしばらく椅子から立てなかった。

 良い役者を使っていて、これか。。もったいない。なんでこういうストーリーにしたんだろう。フツーのミステリーで良かったろうに。

 デビッドがDID(解離性同一性障害)なわけなんだけど、謎はそれ一つきりで、ガックリ。手あかのついた落ちである。どこかで観たってば。ムカッ。

 ダコちゃんが芸達者でかえって浮いて見えた。演出ミスか。監督がおバカか。薄っぺらく見えたよ~。

 

 久々に憤慨の一作。



20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ

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ハウルの動く城

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公開して大分たったので、評判が聞こえてくる。
 面白くなかった、つまらない、意味がわからなかった、眠たくなった。そういう声も多い。
 一方では、「もののけ姫」などのようにメッセージ性がなくて、暑苦しくなかった。映画を観て説教される気分にならずにすむ作品をようやく宮崎さんが作ってくれた、と賞賛する意見もある。
 両極ですね。こういうインプレッションは自分で観ないとわからないので、心を空にして素直にスクリーンに向かった。
 
 ハウルは街では心臓を食べてしまう魔法使いだと噂があり恐れられていた。ハウルは街の外、動く城に住んでいる。
 父親の帽子店をついで、静かに暮らしていた18歳のソフィーがハウルに出会った。その直後、ハウルを追っていた荒れ地の魔女の恨みをかって、ソフィーは魔法をかけられて90歳の老婆にされてしまう。
 もう街には住めない。ソフィーはハウルの城を目指し、魔法が解ける手段を知るため住み込んでしまう。
 世の中は戦乱の時代で、魔法使いにも招集がかかっていた。ハウルも、戦争に向かうが…。
 弱虫のハウルは戦うことで己を忘れ、悪魔の姿になり、人間に戻りにくくなる。ソフィーの魔法は解けるのか。幸せはあるのか…。

 優しい話だった。
 ソフィーがめげないで、淡々としているところが魅力。老婆になってもそれなりに生活を楽しんでいる。ソフィーのその明るさに引かれて、ハウルの城に寄ってくるモノたちがいる。みんな本当の自分を、自分の居場所を探しているのだ。そして、ハウルの城で、そんなみんなが家族のように暮らし始める。
 
 戦争を背景に描きながらも、叫ばずに反戦を訴えている。愛が一番。大切な人が一番。
 ほほえましいお話。ソフィーは、女性はたくましい。
 そして、ハウルがカッコイイ! 弱いから美しいものにこだわっていたりして、情けない姿も微笑ましい。惚れますな。
宮崎さんのおっしゃる通り、ラヴ・ストーリーでした。

 老婆のソフィーの姿がくるくる変わって、若くなったり年老いたりするので混乱したが、魔法が解けるとき、それは、愛しい人といるときらしいと推察して観た。ハウルと心が通った瞬間、若くなるのね。。

 声の配役についても、賛否あるが、私は気にならなかった。器用な木村氏がはずすはずもなく、納得できなければ宮崎さんがOKを出す訳もないのだから、安心して観ていられた。本当に違和感はなかった。画面に集中出来た。

 でも、映画が終わった後、劇場では「わかんない」との声が。隣の人は、退屈そうにため息の連続だったし。
 今までのように、観てすぐ判る宮崎アニメと少し違う、問題の一作ですね。


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アニメージュ編集部
ロマンアルバム ハウルの動く城
スタジオジブリ
The art of Howl’s movingcastle―ハウルの動く城
ハウルの動く城 2006年度 カレンダー
角川書店
ハウルの動く城 徹底ガイド―ハウルとソフィー ふたりの約束
宮崎 駿
ハウルの動く城
スタジオジブリ
ハウルの動く城―宮崎駿監督作品
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佐々木 隆
「宮崎アニメ」秘められたメッセージ―『風の谷のナウシカ』から『ハウルの動く城』まで
ハウルの動く城
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バーディ

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 アラン・パーカー監督が贈る青春映画。

 鳥に憧れ、鳥のように空を飛ぶことを願うバーディ(マシュー・モディーン)は、ベトナム戦争の最前線で精神を蝕まれてしまい、精神病院にいた。バーディは空を見上げ、鳥になることを夢見ていた。そこに親友のアル(ニコラス・ケイジ)もまたベトナム戦争で重症を負い、訪ねてきた。ある意味で、バーディを見捨てて戦場に行ってしまったアルには、罪悪感がある。アルはバーディの心を取り戻せるか…。
 アルは賢明にバーディに話しかける。バーディは意味を理解していないように上の空だ。必死なアル。そしてバーディは…。
 是非2度、3度と観て欲しい。初回は苦しい。切なく、胸がつぶされそうに思える。ラストまでの衝撃は、堪らないものがある。
 だが、2度目は全く違う印象を受ける。笑えるのだ。3度目もまた違う受け取り方をしてしまう。何度観ても新鮮な不思議な映画だ。 是非!

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

バーディ

タイトル: ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 特別版
 シリーズとしてではなく、単体でも面白かった。
 主人公達がティーン・エイジャーになって成長し、演技力が増したのも力強いのだが、今回はドラマの展開が早かった。新たな登場人物も魅力的だった。
 原作のように人物紹介と物語の説明に重きがあった前作までと雰囲気が違う。楽しいだけのファミリードラマではなく、ハリーのダークな部分も出ていて人間味が増している。見応えがあった。
 それにしても、ハーマイオニーは、カッコイイ。あの年頃の女の子は男子より、大人びてくるのだが、しっかり者で強い。そして、美人だ~。今回はファッションでも自己主張していたね。
 ロンは相変わらずだ。とぼけていて、それでいて重要な所を握っていて。良い友達だ。
 監督が替わってどうなるかと思っていたけど、なかなかでした。
 原作はますます、重く厚くなって行く。次作はどうなるんだろう? 映画化をするとき、ある程度のエピソードは省略されるのは仕方のないことだ。監督や脚本次第。
 映画が原作と全く同じイメージになることはない。そこを原作をなぞって近づけるか、別の物として魅力を作り出す事が出来るか。そこは監督の腕次第。原作を越えたイメージを、この作品は生み出す事に成功したようだ。
 私はやっと、ハリー・ポッターの魅力を知ることが出来た。
 1時間30分という短い時間で畳みかけるように、見せてくれましたね。アクションがふんだんで、疑問も謎もないって、感じで、怒濤のエンディングまで引っぱってゆきます。そこはさすが。
 ゲームシリーズでお馴染みのキャラクターが新登場。女戦士ジルと暗殺者メネシス。
 ゲームとオーバーラップして行くのだろうか? 
 これでは終わらないって、ラストだったので、しばらくシリーズが続くでしょう。
 だが、はっきり言って、テレビで見てもいいよ、これは。おいらはそう思う。

アミューズソフトエンタテインメント
バイオハザード


パッション

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 マーティン・スコセッシ監督が88年に作った映画が、『最後の誘惑』で、それもイエスの最後の日々を追った映画だったが、劇中の音楽を作ったピーター・ガブリエルのサントラ・アルバムのタイトルが『パッション』だった。はっきり言って、ややこしい。

 この映画には、英語の字幕スーパーが付いている。劇中で話されているのは、古代アラム語で、イエスが話したであろう言葉である。現在も残る「アラム語を話す人々のいるマルーラ村」に行った事があるが、話すことの出来るのはごく少数のお年寄りだった。今は研究の対象として、残そうとしている貴重な言語だ。その言葉で映画を作るとは、これまた挑戦であり、貴重な資料になるであろう。
 映画については、賛否両論ある。アメリカでは不評だと伝えられていたが、ロングランしているとも言う。映画を観て倒れた人がいて、映画を観て、我が身を恥じ自首する人が多いとも言う。
 我々日本人には、キリスト教、ユダヤ教、イエスの物語は、イマイチ分からない事が多い。旧約、新訳聖書の違いも分からないであろう。そういう人が見て、何を得るのか。ただ、素直に歴史の一ページを観るつもりで、いいのだろう。宗教を考えるより、歴史と割り切って。
 
 しかし、一言で言うと残酷なシーンの連続で、聖書を知らないとやはり辛いものがある。ここまで、連続でいたぶるのか、と、呆然としてしまう。確かに四福音書に書かれている事なのだ。だからこそ、そう言う歴史がそこにあったと信じよう。監督のメル・ギブソンが、誰もなしとげなかった、美化されつつある、ある一つの話にメスを入れたと。裏切りがあった。ヘロデ大王の幼児虐殺があった。ユダヤの司教たちが死刑を望んだ。それは史実であろう。血をぬぐう所も書かれてあるとか。沢山の資料から作られた映画だ。
 今も、イスラエルでは血が流されている。何年たっても、宗教の確執は続くのだろうか。

 今も昔も変わらないと、私は、冷めた目で見終わった。
 人間は残酷だ。宗教は、他宗教を許さない。
 後に引きずる映画だった。

 よくわからなーい、と言う方には『ベン・ハー』と『最後の誘惑』を観ることをおすすめします。

 


東宝
パッション
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
最後の誘惑
ワーナー・ホーム・ビデオ
ベン・ハー 特別版