こんにちは鈴木です。
私がうつのとき
誰に救いを求めるのではなく
さまざまなストレス発散方法に
逃げていたことがありました。
普段は
自分のことが嫌いでたまらない。
でも自分のことが嫌いだと思い続けていたら
それにたえられなくなりました。
「このままだと自分は自殺してしまうのではないか」
だからストレス発散の方法を
狂ったように探していました。
何度もそんなことがありました。
あなた、もしくはあなたの周りの人で
うつから逃げ出したいと思っている。
そんな人がいるかもしれません。
だからこそ今日のお話を聞いてほしいです。
それは
「心が安らぐ香り」
というキャッチコピーの商品を見つけた
ときのことです。
「ほんとに効果があるのかな？」
当時は学校に行くだけで
嫌な汗が首筋をつたい、
呼吸が止まってしまうような
苦しい気持ちが
毎日続いていました。
だから傷ついた心を
癒してくれるのは
「これだ！」
そう思ったのです。
財布の中身がちゃんと
あることを何度も確認して
意気揚々と
大型デパートへ向かいました。
私の心の悩みは
「香り」によって救われる。
その考えだけが頭の中を
いっぱいにしていました。
私が買ったのは
「アロマライト」
でした。
電気式のアロマポットの
ことをいい、
アロマオイルを
蒸発させて部屋を
香りで満たすものです。
説明を少し読んだところで
抑うつ
リラックス
ストレスに効く
ラベンダーの香りを
セットしました。
まもなくして
部屋は
ラベンダーの香りで満たされました。
私はリラックス効果を期待して
そわそわしていました。
しかし
そううまくはいきませんでした。
アロマオイルの香りを
知っている方はすぐに
おわかりになるでしょうが
とても強い香りなのです。
そうでなければ
アロマオイルの効果は
発揮されないのでしょうが
私はその「香り」に耐えられませんでした。
そうです。
ラベンダーの香りは
リラックスをもたらすのではなく、
私をイライラさせ
無駄な期待を抱かせ
希望を見事に打ち砕いたのです。
アロマオイルの効果に絶望し
「香り」の力
を信用しなくなりました。
私はこの商品で癒され
うつ状態から脱することができる
そう信じていたのですから。
それなのに裏切られ
私は資本主義社会の
宣伝に騙されただけ
そう思っていました。
あなたにも心当たりがありませんか。
ストレスがたまったとき
あらゆるものにすがりたくなる
そう思ったことはありませんか。
しかしその後
私の考え方が変わる日が来ました。
それは静岡県のお菓子
「うなぎパイ」
これを食べるときでした。
今までも何度か
食べる機会がありましたが
そのときは様子が違いました。
お菓子を包装から取り出し、
口元に持っていった瞬間
「いい香りがする。」
そのとき脳の快楽神経が
活発に働き出し
全身をリラックスさせ始め
まるで地上にできた楽園に
いるよう…
そんな気分を味わいました。
自分がうつ状態であることを
認識する思考はまったくありませんでした。
ただ幸せなのです。
自分はうつだ、うつだと考える
そんな思考が止まり
お菓子タイムの間
世界は私のためにある
そう思えて仕方がありませんでした。
「うなぎパイ」
自体もおいしかったのですが
「香り」の力
そればかり考えていました。
私は香りを信用するようになりました。
アロマオイルの経験は
手痛い昔話となりましたが
そのおかげで強くいえることができます。
「心が安らぐ香り」
それは実際にあります。
しかし
すべての人にとって
「心が安らぐ香り」
であるかどうかはわからない
ということです。
お菓子の香りで心安らぐ人
お茶の香りが
心をじんわりと癒してくれる
そう思う人
和室に入ったときの畳の香り
この香りに心を温かくされる
そんな人もいるでしょう。
あなたはどんな香りが好きですか。
社会がいう
「心が安らぐ香り」
それはあなたにとって
ベストとは限りません。
世界にたった一つ
自分の心を救ってくれる
「私だけの香り」
見つけてください。
これから
「香り」に出会ったとき
「これはどんな香りかな？」
ちょっと意識するだけで
あなたの人生は
全然違ったものになるはずです。
鈴木