【結論】うつ病は良くなる!と言えます。
こんにちは。かねもと鍼灸整骨院 院長の金本です。
さて、今回はよく頂くご質問の1つ 「 うつ病は良くなるのか? 」 についてお答えしたいと思います。
結論から言えば、断言はできませんが、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら うつ病は良くなると言えます。
なぜならば、私自身もうつ病を克服しただけでなく、来院される数多くのうつ病に悩む方の症状を改善してきたからです。
それらの経験からも、うつ病は良くなると言えます。断定はできませんが。
そう、私共のうつ病が良くなる可能性が高いタイプ。というのは、首が原因のうつ病をはじめ、7つの要因が関係しているものであれば、うつ病は良くなる可能性がとても高いです。
・精神的なストレスからくるもの
・パソコンや日常の姿勢からくるもの
・ムチウチなど外傷からくるもの
・顎関節のユガミからくるもの
・喘息や鼻炎からくるもの
・呼吸からくるもの
・眼精疲労からくるもの
これらの根本的な原因は、首のコリが原因であることが多いです。
実際に、医学的にも首のコリが原因であることも言われています。それによって、首の中を走っている自律神経や血管を圧迫し、自律神経のバランスを見出し様々な心身の不調が現れる。
更には、脳への血流が低下するため、脳の機能も低下する。
ですので、身体症状が先に現れ、それからうつ病を発症した場合には、首コリを改善すればうつ病は良くなる可能性が非常に高いです。
・うつ病に似ているが、その他の病気の場合( 自律神経失調症は除く )
・うつ病と共に、他の病気も一緒に発症している場合
これらの場合は、その病気にあった治療を行うか、または、うつ病の治療と共にその病気の治療も行って行く必要があります。
しかし、前述のように
・うつ病の原因が明確であること。
・そして、その原因によって病気が引き起こされたもの。
・その原因を解決できれば、病気が快復するもの。
その場合のうつ病であれば、首コリを改善したり 身体的・精神的なストレス(メンタルストレス以外が原因であることもあり )を取り除いてあげれば、うつ病は良くなる可能性が高いです。
ここでは、既に首コリの改善については何度もお話ししていますので、要因の1つ ストレス( 身体的ストレス、精神的ストレスなど )についてお話しして行きます。
うつ病が良くなるためには、まず、普段の健康状態との違いを知ることも大切です。
まず、普通の人で いきなり38℃を超える高熱が出たり、我慢できないホドのお腹の痛みに襲われた時、なぜか? その原因がきちんと説明できる人はいないと思います。
しかし、このうつ病は原因の多くは、患者さん自身がその原因を知っているんですね。
自分自身ではその原因を探ることは難しい場合、カウンセリングなどによって、本人の中に隠れている原因を引き出してあげることも必要になります。
そして、その原因さえ分かってしまえば、あとはその原因を取り除いてあげれば良いだけなのです。
これほど原因が明確な病気であれば、その原因を解決できれば回復できる。それがうつ病です。
原因不明の微熱が続くなどの症状と違って、うつ病は原因があって引き起こされているワケですから、うつ病は良くなる。と言えるのは、そのためです。
うつ病のご経験がない方は、想像ができないかも知れませんが、実は、多くのうつ病の方が、うつ病が良くなる結論も知っているんですね。
ここでは、精神的なストレスにフォーカスしてお話ししていますが、「 ●●さえ態度が変われば… 」「 ●●さえ分かってくれれば…理解してくれれば… 」と。
その因となっているところが改善されれば、うつ病も良くなることを知っているんですね。
繰り返しますが、うつ病は回復困難な病気ではありません。
お仕事と同じように、
「 原因を突き止め、その原因に対して対処すれば問題は解決されるのです。」
近年 増えている 首コリが原因のうつ病であれば、首コリを改善してあげればうつ病は良くなる可能性が高くなります。
精神的ストレスも要因の1つであれば、その因に対して対処を行い改善すれば、うつ病も良くなる可能性は高いです。
しかし、他の病気のように原因が分からない症状においては、いくら名医でも治せません。
でも、うつ病は原因が必ずあるため、正しい専門家の指導の元 治療を行って行けば、自分の力で改善することが出来る。と言っても過言ではありません。
弊社がご提供している、うつ病改善プログラムも、ご自宅で、自分の力でうつ病を改善するモノですが、実際に 自力でうつ病を改善している方もいらっしゃいます。
そうしたことからも、他の病気と違ってうつ病は良くなる病気であるのです。
ですので、もし何年・何十年もうつ病が改善しない場合は、原因に対して正しくアプローチできていないだけなんです。
「 原因さえ分かってしまいえば、専門家ではなく、自分自身で回復させることが
できる。それが、うつ病だと私たちは考えます。」
とはいえ、原因が分かってそれに対して対処すればうつ病は良くなる。とはいえ、良くなったり、悪くなったり…などの、浮き沈みを繰り返しながら回復していく病気です。
また、精神的な問題は非常に繊細な部分であり、難しい問題です。
※なので、私たちは変化が分かりやすい肉体面からアプローチして、うつ病が良くなっている…というのを、体の反応を通して実感して頂く。その方が、何倍もスムーズに回復へと向かうことが出来やすいからです。
私もそうだったのですが、うつ病になると、一生懸命に努力して必死に病気の原因を探り、解決しようと頑張ります。
それでも、なかなか自分のことは分からないモノですから、自分の力で原因が分からず解決できない場合、心に深い傷を負ってしまうのです。
その心の深い傷が、うつ病を治りにくくしてしまう要因にもなり得ます。
「 うつ病は本当に治るのだろうか? 」 という疑心暗鬼が、マイナスな思考(体験からマイナスな思考に陥りやすくなります )が、うつ病の回復を遠ざけてしまうんですね。
それによって、心のコントロールができないぐらい、自分をコントロールできなくなるほどの乱れを生んでしまうのです。
だからこそ、うつ病を改善させるには、ご本人も、ご家族も、このことを知っておいて欲しいと思います。
「 うつ病は良くなる病気だけれど、自分ひとりで治すことは難しいこと。」
というのも、うつ病が辛くなればなるほど、冷静な判断ができにくくなり、焦りが更なる焦りを生み、症状がどんどん悪化してしまいます。
周りが見えなくなってしまい、結果、動けなくなってしまう。そして、激しい恐怖や不安に襲われ、全く身動きがとれなくなります。
それほどうつ病は辛いモノなのです。
ですから、まずは、そのような状態から抜け出すことが重要です。
では、どのようにして抜け出すのか?
●家族や周りのうつ病に対する正しい理解とサポート
●信頼できる医師や専門家による正しい治療
この2つが必要不可欠になります。
それによって、最も辛い状態から抜け出すこと。それが、メンタル面における最優先事項になります。
そしてもう1つ大切なことをお伝えします。
それが、先ほどもお伝えしました、うつ病は良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら回復していく病気であること。
そのため、うつ病が良くなる環境を整えることも大切です。
1.うつ病を引き起こした原因を思い出したり、考え込んだりしないで済む環境
2.焦りが症状を悪化させるため、あせらずに安心できる環境
3.ご本人の心が落ち着ける環境
4.ご家族や周りの人たちの優しさや、愛情を感じられる環境
特に、家族関係や人間関係のもつれがうつ病を引き起こした場合は、4番目の関係を改善するだけでも うつ病は一気に回復することもあります。
この環境を作ることは、言葉で言うほどカンタンではありませんが、上記の環境に身をおくことができたならば、あとは、専門医・専門家からの適切な指導や 治療を受ければ、1歩1歩着実にうつ病は良くなっていきます。
ですから、うつ病を良くするためには、まずはこのような環境を作ってあげることから初めてみて下さい。
それが、うつ病の薬を服用するよりも、遥かに強力な対処法になります。
では、どのようにして上記のような環境を作っていけば良いのか?
今から1つ1つ解説して行きたいと思います。
1.うつ病を引き起こした原因を思い出したり、考え込んだりしないで済む環境うつ病を引き起こした要因が、メンタルストレスだった場合、しかも、それがご本人の心を相当追いつめてしまった場合、一人で解決することは困難です。
また、深い心の傷を負ってしまったため、その因を思い出すな。考えるな。という方が無理です。
どうしても、そのことを思い出したり、考えてしまったりしまうのですから…。
少し考えただけでも、心がとても痛くなり、その問題から逃げたい!避けたい!と思いながらも、うつ病になると逃げることすらできなくなってしまいます。
そう、うつ病になると心のコントロールが出来なくなるからです。
普通であれば、時間と共に嫌なことも忘れてしまって、考えなくなってしまうものなのですが、うつ病になると心のコントロールができなくなり、その因ばかりを考えてしまうことも少なくありません。
人は、忘れよう!考えないようにしよう!と思えば思うホド、思い出してしまうものです。
これは、寝よう!寝よう!と思っても、逆に緊張してしまって眠れなくなる…のと同じ原理です。
これが、お医者さんから 「 ゆっくり休んで下さい。」と言われても、ゆっくり休めない原因でもあります。
これが、本当に辛いんですよね…。
なので、その逆に良いことを考えるようにしたり、悪いことを考えなくても良い環境を作ることも対処法の1つです。
襲い掛かってくる問題を、考えなくても済むような環境を、ご家族や周りの人たちが整えていく必要があります。
というのも、ご自身でその環境を整えることが困難な状況だからです。
ですから、周りの方達が整えて行きましょう!
では、どのようにして考えなくても良い環境を作っていくのか?最も効果があるのが、短期集中治療です。
「 入院 」も1つの方法ですし、私たちの治療院にも近くのホテルを借りて、短期集中で治療に来られる方もいらっしゃいます。
つまり、強引に住む、居る場所を変える。ということです。
家にいれば、どうしても思い出したり、考えたりしてしまいガチです。
たとえば、勉強。
普段は家で勉強をしていて、たまに図書館などで勉強するとどうでしょうか?
家で勉強をするよりも、遥かに集中できてはかどったご経験があったはずです。
「 入院 」と聞くと聞こえが悪いのですが、勉強の時の環境を変えるのと同じように、入院したり、専門家のところに短期集中でも良いので通院する。
それによって、あれこれ考えるよりも、治療に専念することが出来るようになります。
そうすることで、治療にも専念でき回復していくことを体験できれば、いつのまにか不安や恐怖を襲う問題から、自分の心を逃がしてあげることが出来るようになります。
このように、
ということも知っておいて欲しいと思います。
「 入院 」や 「 短期集中治療 」を挙げましたが、ご自身の状況に応じて この2つ以外でも、環境を変え良い状態に持っていけるのであれば、それはそれでOKだと思います。
何はともあれ、
それによって、自然に悪いことを考えなくても、思い出さなくても済むようになれます。
今できることから、1つ1つ行ってみていって下さい。きっと、うつ病は良くなるかと思います。
長くなりましたので、続きはまた次回にお伝えして行きます。
>> ご家庭で自律神経のバランスを整え心身の不調を軽減する方法
>> 前回の記事「 人はなぜうつ病になるのか?その理由… 」
金本 博明