梁山泊

世は乱れ、民は苦しみ、日本も世界も荒れている。こんな時代に必要なこと、それは英雄豪傑が立ち上がること、そして絆を結び、友情を築き、個性と長所を発揮して、一致団結して弱点と短所を補い合って戦うこと。英雄豪傑を出でよ。

 政治にはウラがあり、実は戦争は誰かの利益になっています。


 たとえばすでに述べたように、湾岸戦争では軍需産業の利益は80億ドルから400億ドルに跳ね上がり、これは一ドル100円で考えると40兆円です。


 9.11同時多発テロでは、3025名の命が失われましたが、その後、アメリカはアフガン戦争、イラク戦争の二つの戦争を行いました。


 しかし国防長官のドナルド・ラムズフェルドも、元国務副長官のリチャード・アーミテージも、パパ・ブッシュ時代の元国務長官ジェームス・ベーカーも、皆がユノカルという石油会社の重役です。


 今もなおアメリカとタリバンはアフガン戦争をしていますが、しかし1990年代に石油会社ユノカルが、当時のアフガニスタンのタリバン政権に接近していたのは歴史的事実です。


 たしかにユノカルは、タリバン政権に対して、石油を売るように求めていたわけです。


 しかしタリバンはなかなか首を縦に振りませんでした。


 するとユノカルはタリバンに対して、こんなことを言いました。


「あなた方が我々の金の絨毯を戴かないのならば、代わりにあなた方は爆弾の絨毯をもらうことになるだろう」


 言っている内容はマフィアです。


 そして9.11テロのあと、アメリカによるアフガン進攻が始まり、タリバン政権は倒れ、ハミド・カイザルという人がアフガンの大統領になりました。


 しかしこのハミド・カイザルこそ、石油会社ユノカルの最高責任者なのです。


 あるいはブッシュは「イラクのフセイン政権は大量破壊兵器を持っている、イラクはアルカイダを支援するテロ国家である。フセインはいつ世界に対して攻撃を仕掛けてくるか分からない」と主張して、イラク戦争を開始しました。


 しかしイラクでは大量破壊兵器も見つからず、イラクとアルカイダの関係さえ何も見つかりませんでした。


 つまり当時ブッシュ政権が、イラク戦争の正当化するためにプロパガンダを行ったことは歴史的事実なのです。


 ジョゼフ・ウィルソンというアメリカの外交官と、その妻のヴァレリー・エリス・ウィルソンというアメリカ人女性は、「政府はイラク戦争を正当化するために情報操作が行い、プロパガンダを行っている」と、政府批判しました。


 すると「ヴァレリー・エリス・ウィルソンはCIAの女性秘密工作員である」という情報が、どこからともなくリークされて、彼女が隠れCIAであったことが公にされたのです。


 彼女は大学を卒業後、CIAにスカウトされて、CIAによる架空会社の社員となり、海外出張という名目で、イラクの大量破壊兵器の調査の任務を行っていたのです。この夫婦の戦いは「アメリカ最大のスキャンダル」として、『フェア・ゲーム』というタイトルで映画化もされています。


 アメリカ政府によるプロパガンダによって始まった湾岸戦争とイラク戦争、この2つ戦争によって、イラクの街は破壊し尽くされ、多くの人々が家を失い、手足を失い、愛する人を失ったのです。


 しかしイラクの石油埋蔵量は世界第2位です。


 ブッシュ政権で副大統領を務めたチェイニーが社長を勤めるハリバートンは、石油事業や軍事産業を手掛けております。このハリバートンはイラク戦争の後、イラク復興支援にも関わり、入札無しで様々な契約を取り付けています。


 その他にもこのハリバートンは、イラク戦争での軍隊の食事供給、兵士の洗濯代行なども行っていました。


 そのためにハリバートンは、9.11テロが起こり、イラク侵攻があったおかげで、最高額の利益を更新し、戦争前と比べると284%の利益増となりました。


 元安全保障補佐官のライスも石油メジャー・シェブロンの元重役で、シェブロンには彼女の名前がついたタンカーがあるほどです。


 元国務長官のコリン・パウエルは軍需産業大手のゼネラル・ダイナミックスの株主であり、ガルフストリーム・エアロスペースという航空機会社の株主です。


 すでに紹介したディック・チェイニー元副大統領も、軍需産業大手のTRW社の重役であり、石油会社ハリバートンの元最高経営責任者でもあります。


 ブッシュ政権の高官のうちエネルギー産業関係者は21人、軍需産業関係者は32人であり、実はアメリカの中枢にいる人々は常に軍事会社と石油会社の関係者なのです。


 湾岸戦争、そしてその湾岸戦争のあとのフセイン・イラクを封じ込めるために、サウジアラビアに米軍が駐留したことが引き金となって起こったとされている9.11同時多発テロ、そしてこのテロから始まったアフガン戦争とイラク戦争、これらによって莫大な利益を得ている人々がいるわけです。


 テロと戦争は、人々の手足を奪い、健康な人間を障害者に変えてしまうのみならず、町を一瞬で瓦礫の山と化し、人々の暮らしを原始時代にまで戻してしまいます。そして友人、両親、子供、妻や夫といった愛する人を帰らぬ人としてしまうのみならず、時には生き残った人々から夢や希望さえ奪い取って、廃人にしてしまうこともある悲惨な行為です。


 しかし武器を売買する死の商人にとって、テロと戦争こそが最も利益となります。


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