いきなりブラッキーな写真で申し訳ない。夜食にラーメン調理中(笑)

 

時刻は朝4:00 昨夜は20:00頃に何も食べられずにダウンしてしまったので、さす

がに腹が空いた。もともと量を食べる方なので、食べると体力が元通りに回復する

ことは解っている。どんな状況であっても、生還できる人には一定の条件があると

思う。そのままくたばって潰れるか、食べて這い上がることが出来るかだ。

 

幸いにして食糧は大量に持っている。仮に遭難しても3日間は大丈夫だ。どんな状

況でもぐっすり寝て食べれば必ず生還できると信じている。

 

ラーメンとさんまの蒲焼缶詰とカロリーメイト(半分小袋)。めちゃくちゃなメニューだ

が考えている余裕はない。いそいそと食べて撤収。テントが無い分、10分で出発。

4:30(0:00) ビバーク2日目発

 

安定感のないごろ石、行く手を阻む大岩、そして滑落したら後の無い水面まで10m

近くの高巻き。もうエクストリーム級の障害物レースである。ホールドの無い靴に

足を痛めながら、死に物狂いで1時間半後にようやく薬師沢小屋にたどりり着いた。

 

7:00(1:30) 薬師沢小屋

 

一息ついていると、2日前にここでお別れした水戸のO氏と再会。お互いに無事を

喜んだ。彼も目的の源流で釣りを満喫したそうで、これから私と同じ工程を戻ると

いう。誘われたが、私の方は情けないことに満身創痍。とても付いて行かれそうに

ないので、お先に行ってもらう事にした。

 

その後、十数分ぐらいダラダラしてから来た道の太郎平小屋方面へ出発。急登に

なるが、雲の平への直登に比べればまだマシだ。それでも青息吐息で所々で休憩

しながらゆっくり進んだ。

 

休憩処 9:30(5:00)

 

学名「クロベ(黒檜)※黒部峡谷に多いことから付けられた」が林立する熊笹の広場

で休む。本当に恵まれた天気に感謝。絶好のコンディションが3日間も続いた。

整備された木道は歩きやすく、まさに登山道の舗装路といえよう。

 

太郎平小屋 11:15(6:45)

 

ようやく一般的な登山者のいる太郎平に着いた。厳しい道から解放されたせいか

体調が回復してきて、普通に昼飯が食べたくなった。

 

MSRドラゴンフライにラージメスティンの組み合わせは最強だ!

パック飯とレトルトカレーを一気に作ることが出来るのだ。こんな荷物ばかり持って

いるので重量が嵩んだ。今時こんな装備で山を歩く人は少ない。まさに登山的マゾ

ヒズムの真骨頂である(笑)

 

最後にキンカンのガラス大瓶。これはウナコーワの軽量プラ小瓶を持って行こう

としたら、カミサンと喧嘩になり、「私のウナ持っていくな!」の一言でコレ。めちゃ

くちゃ悔しいので意地で持ってきた重量物(笑) 

仕方ないので、アミノパワープロテインで筋肉痛を和らげながら、折立連絡所へ

向けて下山するとしよう。

 

以下、下山しながら雨に降られた。途中、かなり強く降られ、雨具を着込んで

滑りやすい急こう配を下っていく。幸いにして転倒することは無かったが、全身

ずぶ濡れ。カメラを出す余裕もなく黙々と下った。

 

後ろから、折立を14:00に出発するバスに間に合おうとする新幹線集団たちに

ぶち抜かれながら、比較的ペースのゆっくりしたお年寄り集団のしんがりを務め

ることにした。仙台から来たというパーティーで、お互いに色々とお話をしながら

進んだ。そして15:30頃にようやく折立の登山口に無事到着!

 

自販機を見つけ、炭酸が飲みたかったが生憎コーラは売り切れ。なんとかアク

エリアスを入手し、喉に流し込んだ。いやー充実しました、お疲れさま!

 

今回の山行きは単に温泉だけが目的ではなく、利尻山以来、20年ぶりの本格的

な登山になった。装備と体力が不安だったが、ほとんど根性論で突き進んだこと

は否めない。これあと数年後には効かない技であろう。そのため次回までに基礎

体力を付け、装備を見直し、変な意地で重量物も持たないよう、万全な体制で臨

みたいと思う。瞼に焼き付いたあの絶景を、一生に一度だけにするのは勿体ない!

 

 おわり

AD