感想メモメモ。


ハヤカワ文庫「まだ人間じゃない」フィリップ・k・ディック著


短編8篇収録。

現在6篇目を読んでいるところ。

読み始めたからには完読してから次に行こうと思っているのだけどなかなか…。

途中だけど、一番読みたかったのは読んだので忘れないうちに感想書きます。

では、特に面白かった3編を。


ネタバレもありますので、ご注意を。


タイトルにある「まだ人間じゃない」。

12歳未満の子どもは人間として認められず(魂が入ってないという事らしい)、

両親がもういらないと申し出れば都の施設に入れられてしまう。

そして、そこで新しい親が見つからなければ死が待っている…。

未人間の堕胎、生後堕胎という言葉が恐ろしい。

子ども達を連れていくトラックが流す音楽がマザーグースの「ジャックとジル」。

可愛い歌のはずがとても悲しく聞こえてきます。

でも、そんな恐ろしい大人ばかりではないのが救い。


「フヌールとの戦い」

異星人による侵略と戦う男達。

そして、男が身を滅ぼすのは煙草と酒と・・・・・なるほど(笑。

この解釈は間違っているかなぁ;;


「干渉する者」

時間探査機で歴史調査が出来るようになった時代。

未来に行く事は法律で禁止されていたが、ある評議会の承認によって実行されてしまう。

最初は平穏であったその未来が、何度となく探査機を往復させる内変わっていく。

探査機がその原因らしいと気付いた科学者達は、それが何なのかを探るべく、

歴史調査の専門家を一人、未来へ送り込んだ・・・。

原因と結果、現在と未来が頭の中をグルグル…結局、その原因の始まりはどこだったのか?

謎を残して終わるので、起承転結の承が抜けているような物足りなさです。

でもそこが面白い。



読んでない本がいっぱいたまってるよ~

最近、読書ペースが落ちてます・・・。更新のろくてすみません;;