こちらは朝日新聞さんと一緒に運営させてもらっている


kotobank の「今年のキーワード2009 」に先日寄稿した


文章のリライトですが、改めて読み直してみると、全然新しい


言葉が入ってない。。。 orz




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ネット産業では、2つの変化が同時に起きている。


ひとつは景気の波による需給の不均衡による


循環的な変化である。


そしてもうひとつがビジネスモデルを


根本から変える構造的な変化である。





前者に当たるのが昨年の10月に発生した


リーマンショック により経済の不透明性が増し、


広告主の広告出稿意欲が減退したことで


広告ビジネスの伸び悩みがまさにそれに該当する。





一方、後者のネット産業における構造変化は、


様々な構造変化が同時進行的に凄まじい速さで


おきているのが特徴であるように思う。





ネット業界における構造変化を最初に指摘したのは、


2005年にティム・オライリー が提唱し始めたWeb2.0 だろう。


ブログSNSロボット型検索エンジンフォークソノミー


AJAX など様々な事例を用いてこの構造変化を示した。





そして今は検索エンジンやブログ、SNSといったサービスが


プラットフォーム化を目指す動きが顕著になってきている。


例えば検索エンジンで有名なGoogle は実は検索連動型広告


コンテンツ連動型広告 の 広告配信のプラットフォーム


ネットワークでもあり、それによって莫大な収益を得るように


なっている。





他にもブログやSNSといった個人が簡単に情報を発信 したり、


他のユーザーと情報を簡単に共有出来るソーシャルメディアは、


会員のソーシャルグラフを活用して様々なアプリケーションの


プラットフォームを目指 し、オープン化を進めている。





米国ではfacebookやMySpace、日本ではmixi といったSNSが


まさに自社のソーシャルグラフをオープン化し、そのプラット


フォーム上でのアプリの普及は急速に広まっている。




また技術的な発展に伴う構造変化も特にモバイル端末


関連については起きている。


日本においてはモバイル市場は1999年にiモード


開始されて以来、世界的にも先進的な市場として発展を


してきていた。





しかし2007年にApple が出したスマートフォン であるiPhone


世界的に大きな成功をおさめ、その関連サービスとして


iTunes Music Store(iTMS) での音楽ダウンロード販売や


App Storeでのアプリのダウンロード販売など新しいビジネス


形態を作り出した。





この動きに対抗してGoogleが携帯電話を主なターゲットとして


開発された、オープンソース オペレーティングシステムの


Android などの動きも注目である。


これらの世界市場が大きく変わっていく中、日本市場は


独自に発展しすぎた結果、ガラパゴス化 が課題になっている。





以上、いくつかの構造変化を示したがこれ以外にも私自身が


気づかない構造変化はいろんなところで起きているだろう。


そしてこれらの構造変化はネット 産業のみならず、既存の


メディア産業、広告産業、ゲーム産業、モバイル産業などに


大きな変化をもたらすに違いない。






そしてこれらの構造変化に素早くビジネスモデル を変化、


創りだすことができた企業は「成長」という大きな果実を得、


変化に対応できない企業は緩慢な衰退が待っている。


今起きている「変化」をどう読み解き、どう対応するか。


今まで以上に経営者の能力が試されるそういう時代に


入っているように思う。



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ある意味、自分自身に対しての警笛のつもりでこれを

書いたわけですが、これらの構造変化の更に背景にあるのが、

グローバリゼーションだと思う。

大きな流れをどう読み解くか。

今こそ歴史を俯瞰してみる目が必要なんだと思います。

歴史は繰り返す、だけに。
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Q毎に事業計画を見直しているのですが、そのときに自分の


頭の中身を整理する意味を込めて事業環境の変化についても


まとめています。


この「Web2.0とネット広告」ってかなりいまさらな感じもするけれど


とりあえず今後のトレンドを押さえておくためにもメモ書きです。。





Web2.0とは情報の量と質の変化である。情報発信コストが

劇的に下がることでブログなどネット上の情報量が劇的に

増加する一方で、RSSのようにテキスト情報に意味データが

付加された形で質の高い情報が流通するようになった。


このような背景のなか、ユーザーにとっては劇的に増え続ける

情報の中から自分の欲しい情報を適切に見つける『検索

エンジン』の重要性が高まり、それとセットで検索連動型

広告市場が驚異的なスピードで成長している。


また検索連動型広告では、従来の純広のようにメディア側が

広告の単価を決めるわけでもなく、アフィリエイト広告のように

クライアント側が広告の単価を決めるわけでもなく、広告の

表示順序を企業によるオークション方式とクリック率を組み合わた

最大値とすることで、出稿企業側に価格決定権を持たつつも

クライアント間での競争状況を作り出し、市場が拡大すれば

するほど広告を単価を大幅に上がるようになった。


検索キーワードの多様性とクエリー数の拡大がイコール検索

連動型広告市場の在庫に当たるわけだが、情報が増え続けて

いくなか検索エンジンへの依存も高まり、結果として検索連動型

広告も伸び続けている。


そして更にこれらの広告在庫を、直接コンテンツとマッチさせる形で

表示することにより新たなネット広告市場を作ったのがGoogleの

アドセンスである。増え続ける情報サイトがある一方でなかなか

そういった小さなメディアでは広告主を自分で見つけるのは難しく、

収益化できなかったが、それが単にソースを貼るだけで自動的に

コンテンツにマッチした広告が表示されるようになった。


ニッチ過ぎて収益化できなかった大多数のWebページを収益化する

手段を提供したのである。これによって個人(特にエンジニア)の

創造性を発揮しやすい環境が整い、有力な個人メディアや

SEOスパム、新サービスなどが続々と生まれる背景にもなっている。


さてもう一度これらの動きを振返ってみると実は、Googleは

検索エンジンの会社ではなく、爆発的に増えていく小さな

媒体(テール媒体)に対して収益化を提供するだけではなく、

予算の小さな広告主(テール広告主)に対して広告手段を

提供している広告マーケットプレイス会社とも言える。


つまり、Web2.0という環境変化が起こるまで、今までの広告主と

メディアの関係は、大クライアント(ヘッド広告主)に対して

広告代理店による人海戦術で大メディア(ヘッド媒体)・中堅

メディア(ボディ媒体)の広告を販売していくモデルであった。

既存のテレビ業界、新聞業界等の4マス媒体も同様のモデルである。

このようなモデルにおいては代理店はメディアの広告枠を買い切ったり

することで囲い込み、それが競争優位性になることが出来た。


それがWeb2.0という環境変化が起き、Googleのような広告マーケット

プレイスが出現することによって、小さなメディアと小さな広告主を

テクノロジーで直接結びつけることが可能となった(広告における

テールtoテール取引モデル)。またそれだけではなく、テール広告主に

対してヘッド媒体やボディ媒体への出稿さえも可能にしたり、ヘッド

広告主がテール媒体に出稿するこも可能にしている。


これによってヘッド媒体・ボディ媒体とテール媒体との間にあった

見えない壁が無くなり、結果として更にマーケットプレイスを活性化させ、

クリック単価を上げるという相乗効果が生まれている。


Googleやオーバチュアなどの検索エンジン会社は、検索エンジン会社ではなく

広告プラットフォーム会社への明らかにその立ち位置を変化させてきている。




【5年前】(Web2.0以前)
ヘッド媒体 ←広告代理店→   ヘッド広告主
ボディ媒体 ←広告代理店→   ボディ広告主
=====================(見えない壁)============
テール媒体 ←アフィリエイトASP→    テール広告主




【現在】(Web2.0以後)
ヘッド媒体 ←広告代理店・マーケットプレイス→   ヘッド広告主
ボディ媒体 ←広告代理店・マーケットプレイス→   ボディ広告主
テール媒体 ←マーケットプレイス→   テール広告主




これらのトレンドを一歩引いてみると、ネット広告市場は、ヘッドtoヘッドでの

広告販売モデルから、広告プラットフォーム(リスティング広告、コンテンツマッチ、

アドネットワーク、アフィリエイトネットワーク、行動ターゲティングネットワーク)に

よるテールtoテール取引モデルへの移行が加速している。


実際、ヘッド媒体であるヤフーでさえヤフードメイン内での純広ビジネスが

既にQoQでは伸びていない。そのため彼らは行動ターゲティングのように

ヤフードメイン外のメディアをアドネットワーク化することで新たな成長機会を

見つけようとしている。また楽天も対ヤフーを意識したポータル戦略から、

自社のデータベースのAPIを積極的に公開し従来の囲い込み戦略から

緩やかな囲い込み戦略へと移行しつつある。最近のドリコムへの出資も

こういった意図が見え隠れする。




ボディ媒体やテール媒体についての考察はまたいずれ。




■今日の名言


「今日の一は、明日の二にまさる。」

(ベンジャミン・フランクリン)

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SMOとSMS

テーマ:

最近、IT系ニュースサイトやブログ等でSMOやSMMという


言葉を目にすることが多くなってきた。





SMOはSocial Media Optimazationの略であり、


僕の理解では、自分のWebサイトへ,ブログやSNSといった


CGMから,ターゲットとする利用者をできる限り


多く集客できるよう最適化する手法のこと。


そして同時にSEOのサブセットでもある。






ちなみに下記サイトでもSMOについて紹介されているけれど


・SMOとは

http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/market-news/contents/column/column13-1.html


・「SMOの16のルール」ソーシャルメディア最適化の最新事情まとめ

http://www.motoharusumi.com/jobs/marketing/smo_social_media_optimization/16_rules_of_smo_japanese.html


僕が普段良く見るようなブログでもいろいろと取り上げられる


ようになってきた。





ただそれと同時に自社で運営している


ソーシャルブックマークのBuzzurl 内で明らかにスパムと


思われるようなブックマークも目につき始めてきた。


こういったソーシャルメディアに対してのスパムだから


SMS(Social Media Spam)かな。





例えばこんな風にユーザーアカウントを複数取得に


よってブックマーク数アップし、自サイトへの被リンクを


増やそうとしていたりする。


http://buzzurl.jp/entry/http://www.store-mix.com/ko-bai/product.php?pid=419812

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.hoken1616.com/




これはSEOの外部リンク施策の一環のためだと思うけれど


サイト運営側としてはコンテンツページの中身をよくしていく


SMOについてはウェルカムですが、情報としての価値が


低いページを単にSEOの被リンク目的のためだけに


ブックマークしているようなケースや行き過ぎた


SMO(SMS)についてはキビシメに対応していきます。





というわけで早速通報機能を実装しました。

http://labs.ecnavi.jp/news-info/2007/06/post_53.html





でもほんとはこんな機能なんてなくてもBuzzurlを


自分の家だと思って大事に使って欲しいなぁ。。。






■今日の名言

「最も無駄な日とは、一度も笑わなかった日のことである」
  (セバスチャン・チャムフォート)

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