頑張って結果が出た時

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昨日、「頑張っても結果が出ない時」というエントリーを

書いたけれど、今日は頑張ってその結果が出た時の話を

書きたい。






頑張って結果が出たとき。

当然それは嬉しいことだし、全部自分の実力だと思いたくなる。

頑張ったことが報われたと。

そして回りももてはやし、持ち上げてくれる。

さすが、すごい。あの人は昔からすごかった、などなど。







でも実は頑張って結果が出た時こそ、本当にそれは自分が

頑張った実力の末での結果なのか、ということを見極めないと

いけないと思う。







世の中には、実力が伴っていなくても、実力以上にたまたまうまく

いくことが思っている以上に多い。

回りを見渡してみればそんな社長は山ほどいる。自分も含めて。

僕だってたまたまあの時代にネット市場という分野で

起業したからこそ、そこそこうまくいっているんだと思う。







しかし、往々にして結果が出ている時はその結果に対して

過度に自信を持ち、自信過剰となり、回りが見えなくなって

しまうことが多いように思う。

それが時代にマッチしていれば、それでもうまく回っていく。







でも大事なのは、結果がでなくなった時。

ここに関しては昨日書いたことだけれど、実力不足を

不調であると勘違いして、実力を上げることを怠ったり、

今までとやり方を変えなかったりしてしまう。

しかも致命傷となるまで。






野球の野村元監督の好きな言葉に

「勝ちに不思議な勝ちあり。負けに不思議な負けなし」

という言葉がある。

どういう文脈で話したのか知らないけれど、でも思うのは

「うまくいったのは偶然、うまくいかなかったのは実力」

と謙虚に結果を捉えることだと思う。








最後に改めて以前、マキァヴェッリの君主論などから、

抜粋して紹介した文を紹介したい。






・なにかを為しとげたいと望むものは、それだ大事であるほど
自分の生きている時代と、自分がその中で働かねばならない
状況を熟知し、それに合わせるようにしなければならない。

・名声に輝く指導者たちの行為を詳細に検討すれば、
彼らが皆運命からは機会しか受けなかったことに気づくであろう。
そしてそのチャンスも彼らには材料を与えたに過ぎず、その材料
でさえも、彼らの自分の考えどおりに料理したのに気づくに違いない。

・機会に恵まれなければ彼らの力量もあれほど充分に
発揮されなかっただろうし、また力量を持ち合わせていなければ
機会も好機にならなかったのである。

・変わりやすい運命の波に呑み込まれない道はただひとつ。
時の流れと自分のやり方を合致させることである。

・慎重であるよりも果敢であるほうがよい。運命は冷たいほど冷静に
対してくる者よりも、征服したいと欲望を露わにしてくる者のほうに
なびく。

・運命はなにか偉大なことを為そうとする時、運命の与える好機に
気づき、それを活用する気概にあふれ、才能にも恵まれた人物を
選ぶ。

・人間は運命に乗ることはできても逆らうことはできない。

・力量に欠ける人の場合、運命はより強くその力を発揮する。
頼れるのは自分のみということに目覚め、運命が自由勝手に
ふるまうのを牽制する必要がある。でなければいつまでも運命の
命ずるままに流されてしまう。

・衆に優れた人物は運に恵まれようとも見離されようとも
常に態度を変えない。

・なにかを為したいと思う者は、まず何よりも先に準備することが
必要だ。

・好機というものはすぐさま捕らえないと逃げ去ってしまう。

・やった後で後悔するほうが、やらないで後悔するよりもましだ。
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頑張っても結果が出ない時

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先日の羽生さんの講演についてのメモで僕自身が一番響いたのは

実はここの部分。






うまくいっていない時にどうするか。まずは不調か、実力を見極める。不調が3年続けば不調ではなく、実力。不調なのか、実力を見極めるのがまず最初にやること。実力の場合は、自分自身の努力が足りない、ということを謙虚に受けとめ、次の機会のチャンスを伺うことが必要。
不調の場合もある。今日やったことを明日になって結果が洗われるとは限らない。通常はやったことと結果が表れるのには時差がある。3年という後に時差があって形になることもある。やっていることは正しいけれど結果が出ない時に不調という。不調のときにはやっていることを変えてはいけない。でもモチベーションが下がることがある。だから日常生活の中に変化をつけるようにする。髪型を変える、部屋の模様替え等。








羽生さんも言っていたようにどんなに正しく努力して、

実力が上がっていても結果がそれと平行してついてくるわけじゃない。

むしろ常に結果は遅れてやってくる。






将棋の棋士のように一人で不調に立ち向かうのも苦しいけれど

会社のように組織として不調に立ち向かうのは、また別の

苦しみがある。






結果が出ていない時には、組織全体が疑心暗鬼になる。

通常は、やっている本人達というよりは、まずは当事者の

周りが最初に疑心暗鬼になる。

なんで彼らは結果が出ていないのにあれをやっているんだろう?

大丈夫か?もっとああしたらいいんじゃないか?などなど。






この症状が進んでいくと、やっている本人達も徐々に自信がなくなり

なんでこんなことをやっているんだろう、と疑心暗鬼が広がっていく。






社内における新規事業、ベンチャーでの起業。

どちらにおいてもこのような状況は起こりうる。

というよりも、むしろこういう状況でいる時のほうが

圧倒的に多い。






こういう時にトップが迷っている姿を見せてしまうと組織全体が

さらに迷走してしまう。

トップがやるべきことは、制約条件を見極めたうえでどこまで

本当に頑張れるのかを冷静に判断し、

ネガティブに考えるのではなく、やれる可能性、実現する可能性を

示し、そこに向けて組織全体のベクトルをあわせ、

「少し難しそうだけれど、何とかなりそうだ」と組織全体の

モチベーションをアップさせること。








たとえ不安を持っていてもトップはそれを表に出してはいけない。

そんな誰にも見せられない不安をトップは自分の中に抱えこみ、

それと共存していく強い精神力を持たねばならない。

だからこそ、この孤独を経験することは人を急速に成長させるんだと

思う。これは僕自身にとってもそうだったしね。








同時に回りの人も、頑張ってもまだ結果が出ていない事業や

チームに対して、なんでやっているの?と非難するのではなく、

応援する気持ちを持つようにしていきたい。

これは僕自身も事業でうまく結果を出せていない時に赤浦さんはじめ

回りの人がサポートしてくれたからこそ今の自分がいると思うわけで。

あの時、回りの人になんでそんなことやっているんだ!と言われたら

今のVOYAGE GROUPそのものが無かったと思う。








もちろん最終的に結果を出す必要はある。

それこそが自信にも繋がるし、周りからの信頼にも繋がる。

改めて回りからの応援や期待には、ちゃんとした結果で

応えることを強く意識していきたい。
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先日、DNPソーシャルリンクの元社長の久保田さんと

DNPさんが取引先企業向けに出されている冊子のインタビュー

というか、対談を行いました。







テーマは、「進化するコンシューマー」「深化する

マーケティング」。

正直、そんな高尚なテーマで何を話して良いものやら

判らなかったのですが、それでも話し出すとお互い止まらず、

どんどんテーマとは離れた話で盛り上がってしまって、

かなり楽しい時間を過ごさせて頂きました。








こういうインタビューや対談は正直得意ではないのですが、

お引き受けするのは、普段自分の中から意識してアウト

プットしようとしない言葉が、こういうインタビューの

時に引き出されることによって、自分の考えを客観的に

知ったり、考えをまとめる良いきっかけになるからです。









さて、対談の中で結局僕が語っていたことを改めて文章として読んで

みるとほんと、ほんとあんまり大したこと言ってないなぁ。。。(苦笑)

久保田さん、すいません。。。







・マルチデバイス時代になると、従来とは異なる
アプローチで異なるレイヤーの競合がある日突然
市場に参入し、大きなプラットフォームになりうる。

・マルチデバイス時代といっても、全てのデバイスを
使いこなしている人は少ない。
大半の人はメインデバイスとサブデバイスとに
使い分けている。

・スマートフォンをメインデバイスにする人が間違いなく
増えていく。ただし収益化には時間がかかる。

・PCの時代からケータイの時代、そしてスマートフォンの
時代になっていくが、その変化のスピードは年々早まって
いる。早く勝負しないと取り残される。

・変化によって既存の競争ルールが変わったり、強みが
通用しなくなるが、変化そものはニュートラル。
それをチャンスに変えていく試みを組織的に継続していく
ことが大事。







でもこうやって自分の考えを言葉に紡ぎだしていくことで

初めて言葉が自分の血となり、肉となっていく気がします。

久保田さん、ありがとうございました。
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新規事業に関する勘所

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先日、もともとCA新卒入社でCATの立ち上げ時から

最年少役員として結果を残し、その後、独立起業したリッチ

メディアの坂本社長と話していた時に、帰り際に

「そういえば最近、伸びている会社とか、面白いサービスって

何かありますかねぇ?」と聞かれた。







この質問は結構経営者の人は無意識のうちにいろんな人に

している気がしますが、実はこういう情報収集ってすごく

大事だと思います。







年明けに開催される社内のビジネスプランコンテストの

EBI(Excellent Business Innovation)にて

説明会を行ったのだけれど、そのなかでもビジネスプランを

考える際には、事業プランを考える前に下記のような

ことを回りの有識者に聞いたほうがいいよ、という

アドバイスをしています。






・最近、急成長している市場ってどこ?

・今後、急成長しそうな市場ってどこ?

・最近、イケてる会社ってどこ?

・最近、急に売上が伸びている事業って何?

・最近、ユーザー数が伸びている事業って何?

・なんでそれがイケテるの?

・うまくいっている理由って何?







そのうえで、大事なのは、最後には自社のリソースを踏まえて

それって自分達でも出来るかな?

自分がやるとしたらどうやったら出来るかな?

と、主語を自分(自社)に置き換えて考えていくプロセスにすること。







話を「へぇ」で終わらせない。

様々な分野における様々なチャンスを常に主体的にとらえ、

そこから制約条件を踏まえて自分だったら、どうすると考えること。

これが新規事業を考えていくためには必要な要素な気がします。







というわけで、明日は新規事業創出を目的としたインターンシップ

「FRONTIER」の発表日。

実際にそこから事業化できるプランが出てくるのか、どうか

とっても楽しみです。
子会社のadingoでは、facebookでの情報発信を

かなりやっているのですが、2011年のスマホ広告

関連の動きをまとめたエントリーをアップしていました。

http://www.facebook.com/note.php?note_id=260268420693798






その中の資料が結構秀逸だったのでこちらでも紹介。


12新卒の内定者合宿

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先週の金曜日の夜から二泊三日で恒例の内定者合宿を

行いました。

まずは恒例の僕による自己分析から始まって、

最後は早朝からのウォークラリー。







12新卒は、中国採用した2名を含めて同期が26名。

本当に優秀で頼もしい奴らばかり。







なんでこの時期に自己分析と思った人もいるかもしれませんが

就職活動が終わったこの時期、入社まであと数か月というこの

タイミングでこそ、就職活動用の自分を飾る自己分析じゃなくて、

本当の自分を知るための自己分析が出来るはず、だと。

そして2泊3日の濃密な時間を同期一緒に過ごすことでお互いを

よく理解しあい、また同時に参加型のコンテンツにより

VOYAGE GROUPのクリード(価値観)を体現することも

目的のひとつ。






詳しい状況は、こちらの人事ブログを見て頂くとして、

内定者合宿~前半~
内定者合宿~後半~

僕のほうのダイジェストはこちら。








初日の自己分析のとき。まだこの時はみんな元気いっぱいでした。

神泉で働く社長のアメブロ

深夜までみんなほんとによく頑張った。

僕も頑張ったw






そして次の35kmのウォークラリー。

みんないい顔してた。

神泉で働く社長のアメブロ
神泉で働く社長のアメブロ
神泉で働く社長のアメブロ
神泉で働く社長のアメブロ
神泉で働く社長のアメブロ


おまけとしてうちの人事。

うちの人事はこういうのにもガチ参加です(笑)。

神泉で働く社長のアメブロ






ウォークラリーは本当に大変だったみたいだけど

それでもお互いを知るよい機会になったんじゃないかと思う。

何はともあれ、みんな本当にお疲れ様でした。

そして君たちの入社を本当に心からお待ちしてます。

ちゃんと単位取って卒業しろよ(笑)。

IVSでの羽生さんの講演メモ

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先週の水木と京都で開催されたIVS。

実はNILS時代からも含めての皆勤賞でもあり、

毎回いろんな気づきがある。





今回もソーシャルゲーム関係の話は多かったものの、

実態としてVOYAGE GROUPは既にソーシャルゲーム事業からは

一歩引いているため、各社のお話をより普遍的な話として

聞くことが出来たように思う。






さて、今回のIVSでもっとも楽しみにしていたのが

将棋の棋士の羽生さんの講演。

話していた内容そのものは比較的羽生さんが本で書かれいている

内容とは相違はなかったけれど、生で聞くとより腹オチ感は

半端なかった。

というわけで自分なりにメモしたものもここで公開しておきます。





【決断力】
日々何をするにしても選択するにしても小さな決断のひとつひとつ。その中で感じ、どう考えているのか、を話したい。
取材される時によく聞かれるのは、何手先まで読むの?かというもの。一番最初は直感を使う。将棋では最初の1手は80通り。その中から3つほど選択してそこから深く考える。全部選択を考えていると時間がかかりすぎる。だから最初は直感。
では、どうやって3つを選ぶのか。カメラでピントをあわせるのと似ている。最近のカメラはオートフォカスだけれど、それと同じ。ここが中心、ここがポイントというようなことを大まかに大雑把に見つけていくのが直感。そこから読みというのに入っていく。そこから先をよむ。
 将棋では足し算ではなく、かけ算で可能性が広がっていく。80手の中から3手を選び、それに対して相手が取りうる3手を考え、それに対してこちらの3手、、、、となると10手考えるので、3の10乗となり、約60000通りになる。だから大局観が必要。大局観とは、今までの方針とか戦略とか、そういうのを考えること。

【大局観】
大局観を使うとショートカットできる。無駄を省くことができる。棋士の場合、直感、読みと大局観の3つが必要。若い時は、読みが中心となる。ある程度年数を経ていくと直感や大局観の比重が増えていく。
農家科学者の池田ゆうじさんが、直感とひらめきは違う、といっていた。何が違うか。たとえ短い時間であっても、なぜ選んだのか、選ばなかったのかを説明できるのが直感で、説明がつかないのがひらめき。ひらめきとは、虫の知らせ、第六感。直感はなぜそれを選んだのかを理由を上げて説明できる。今まで習得してきたものの集大成として現れてくる。
 実際の対局は長い。ひとつの場面では長いと1時間、3時間かかる。長く考えると良いかというとそうではない。長考に妙手なし。最終的にaかbか。長考というのはある程度までは考えている。でも実はある程度以降は悩んでいるにすぎない。見切って決断できるか、どうかが調子をはかるバロメーターだと思う。結論を出さないといけない時にすぐに踏み込んだ手をうてる時は調子が良い時。

【運、ツキ】
運、ツキは目に見えるものではないけれども、結果がはっきり出る世界にいるとそういうものはあるようにおもう。いい時、悪い時がある。あんまりそれにこだわらないようにしている。
ツキ、運はそれに魅惑される。たとえば、ギャンブルや占いにおいて、今どうなんだということに一喜一憂してしまっているよりも、どんな環境においてベストを尽くす、という要の部分がおざなりになってしまう。だからあんまり気にしないようにしている。自然な気持ちとして気になってしまう時もある。
うまくいっていない時にどうするか。まずは不調か、実力を見極める。不調が3年続けば不調ではなく、実力。不調なのか、実力を見極めるのがまず最初にやること。実力の場合は、自分自身の努力が足りない、ということを謙虚に受けとめ、次の機会のチャンスを伺うことが必要。
不調の場合もある。今日やったことを明日になって結果が洗われるとは限らない。通常はやったことと結果が表れるのには時差がある。3年という後に時差があって形になることもある。やっていることは正しいけれど結果が出ない時に不調という。不調のときにはやっていることを変えてはいけない。でもモチベーションが下がることがある。だから日常生活の中に変化をつけるようにする。髪型を変える、部屋の模様替え等。

【モチベーション】
 最近、スポーツで結果を出している人のインタビューで楽しんでやりたい、という人が増えているように思う。ある種のトレーニングを受けているのか、自分の経験則なのか判らないけれど、本当にその通りだとおもう。どのような状況で一番良い結果が出るか、というとリラックスして楽しんでいる状況。2番目が緊張している状態。3番目はやる気がない時。
本来ならばリラックスして楽しんでやれればいいけれど、いつもそういう状況でできるわけではない。プレッシャーがかかった時にどうするか。まず最初には、最悪な状態じゃない、ということを理解する。つまりやる気がない、という状況じゃない。プレッシャーがかかっているという場合は、結構良いところまできていることが多い。
例えば高飛びの選手で1m50cmが飛べる人の場合。1mの場合には楽勝で飛べるからプレッシャーがかからない。2mは飛べないからプレッシャーがかからない。1m55、1m60とか、もしかしたら飛べるかもしれない、という状況のときにプレッシャーがかかりやすい。8合目ぐらいから最後の一番つらいところでプレッシャーがかかる。終わりが一番大変。
プレッシャーがかかっている状態がその人が持っている能力、センスが引き出される。知り合いの出版社の人曰く、文章を書く人の中に締め切りにならないと書かない人がいる。普段から一生懸命やっていればいいのだけれど、締め切りという逃れることのできないデッドラインがあると初めて深く集中して能力が開花する場合もある。

【集中力】
集中力は誰にでもある。子供が遊んでいる時には集中している。ただ根気がない。進歩していく、というのは集中していく時間を少しづつのばしていく、ことだと思う。子供の頃は5分、30分、1時間、というように。これがどこまでも伸びていくかというとどこかで限界がある。また時間をのばせばのばすほど、密度を薄めた集中になる。最初に助走する時間があって、そこから深い集中する時間ができていく。集中するってことと何か取り組んでいくこと、というのは物差しみたいなものだとおもう。

【ものさし】
小さい時からいろんなことをやっていろんなことをできるようになっていくのは、その人の中に物差しをつくっていくこだとおもう。たくさんの種類の物差しがあればあるほど、不安な時間に耐えられる。やらなければいけないことに対して、これくらいの労力をやればできる、という自分なりの価値観とか持てるようになると、不安な時間のプロセスの中で迷ったり、ためらったりすることがなくなる。たくさん物差しがあるとそういう不安な時間を乗り越えていくことができる。あるいは止める時にも決断がしやすい。

【選択や知識、情報】
膨大な量の情報や知識がある。これは今までになかったこと。今ほど後悔しやすい時はないとおもう。定食屋さんに行って、昼ご飯を食べる。定食のメニューが3つしかなければあまり後悔はない。メニューが30個あったら、何を選んでも、もっと他においしいのがあったのでは、という疑念、後悔が浮かんでくる。たくさん選択肢が増えても選択できるのは1つ。選択しなかったことに対して後悔しやすい。一方で未来のことについてもいえる。こういう心配、こういうリスクがある、というのは山ほどでてくる。リスク管理は大事だけれど。でも全部それがそのまま現実化する訳ではない。過去の自分が選んでいなかった選択については楽観的になって、選んでいない選択には悲観的になりやすい。これを逆転するぐらいがちょうど良い。

【歴史】
将棋は古来インドから始まった。西にいってチェスになった。東にいって将棋になった。アジアにはそれぞれの国ごとに将棋の形がある。日本で今のルールになったのが400年前。日本の将棋には特徴あがる。採った駒をもう一度使える。リサイクル。もう一つが小さく、コンパクトにしていく。娯楽でも歴史の淘汰がある。おもしろいものは残って、つまらないものはなくなった。
普通は面白くするためには、盤を広くするか、駒を強くするの2つの方向性がある。チェスのクイーンのように強い駒はそうやって生まれた。ただ日本の将棋の場合は、小さくコンパクトに。将棋だけの話ではなく、伝統的な世界でも同じ。俳句、短歌、能面。制約することで面白さが増す。小さくコンパクトにしていくのは日本文化の特徴。仕事や産業に限らない。日常の言葉でもそう。言葉を簡略化、省略化したことがある。ツイッターもそう。

【記憶】
将棋で最後に最初から並べ替えしたりする。あれはすごく簡単。ある種、連続していくものは覚えやすい。リズムとテンポ。そうではないものは覚えるのが難しい。幼稚園児の対局を覚えるのが大変。というのも予想外の手の連続だから。あるセオリーに乗っ取っている場合は、大量に覚えることができる。最近では便利なサービスがあって、1分間で1試合の対局の流れを見ることができる。こうやって最近では大量の棋符や情報を見ることができる。ただ簡単に見たものはすぐに忘れる。これは本当に大事。5年後、10年後に覚えていこうという時には、自分で駒を並べたり、ノートにつけたり、誰かに話したり、している。大事なのは五感を使うこと。手、口、耳、といった五感を使うことが深く、正確に長く覚えるためには必要。

【ミス】
ミスはしないにこしたことがない。ただ一年間で60-70の対局で今日はノーミスで100点満点でというのは滅多にない。1年に1回くらい。ここはおかしかったな、ここは課題だな、というのがほとんど。大事なのはミスをした後にミスを重ねないこと。実はミスをした後にまたミスをするこも多い。理由は2つ。ミスをすると気持ちが動揺する。しまった、という後悔、慌てて冷静さを失って客観的な判断ができずにまたミスしてしまう。一回、一手詰めを間違えて負けたこともある。30秒、40秒全く気づかなかった。血の気が引く、という生易しいものではなく、血が逆流した感じ。死角、盲点。うっかり。勝負は下駄をはくまで判らないというのがある。
ミスをした後にどうしてまたミスを重ねるかもうひとつの理由は、ミスした場合には以前よりも決断の難易度があがっている。順調にうまくいっている状態ではこれからどういう方針でいくか判りやすく、シンプル。そこで正しい状態が続いていく。ミスをすると今まで気づき上げてきた方針、流れ、作戦がせき止められて崩れて一からやり直す必要がある。前の場面よりもどういう方針でいくのか、複雑すぎて何をしていいのか判らなくなる。それもあってミスが重なる。
 ミスを重ねないためにどうするか。ひと呼吸おくこと。一分外の景色を見る。だいぶ冷静さを取り戻せる。もしその場面を初めて見たらどういう決断をするか、ということで考える。どうしても今までに引っ張られる。もし仮にこの場面を初めて見た時にはどう考えるか。そういう視点で考えるとどうすればいいのか見えてくる。将棋のプロは何でも判っていてとおもわれがちだが全然そんなことない。10手先に起こることを読むのは予想することは難しい。その中に予想外の手が入っている。たくさん読んでも想定外の場面や状況が生まれる。そこでまた悩む、考え直すことがおこる。将棋のプロでも暗中模索。判らない状況でも手を進めていく。判らない場合にどうするか、ミスをしたときにどうするか。そういう時に程度の問題がある。2番目、3番目の選択ができていれば、なんとかなる。致命的なミスをしなければ大丈夫。方向性だけは間違えない。というのがとても大事。最悪になならないから。

【経験】
経験というのは知識としては役に立ちづらい。20年前に一生懸命勉強したことが役にたっているか、というと全然役にたっていない。将棋のスタイルもどんどん変わっているから。ただそういう直接的な知識としては役に立たなかったとしても、これから習得しなければならないことを対象とした時に方法論としては役に立つ。前はこういうやり方をして遠回りをした、ということを避けることができるl。もうひとつは、さっきの物差しの話と重なる。これはこのくらいの時間を費やせばできる、というのを知ってているかどうかによって集中できる度合いが違う。
将棋の世界にも流行がある。最先端の流行をつくっているのは20前半くらいのプロになっているかどうかの人たちのアイディアから生まれていることが多い。全部そういう訳ではないけれど。その中の一部が今までになかった発想で将棋の世界で流行することがある。なぜそうなるのか。基本的にはいいとこドリすることができる。積み上げてくると積み上げたものを貴重なもの、大切なものとして考えることができるようになる。ある種、合理的に割り切って考えることができる。そこから新しいアイディア、発想が生まれる。

【知識や情報】
知識や情報、最低限押さえておくべきことのためにある程度時間を費やさなければいけない。しかし現代は本当に大事なところに費やせる時間が前よりも少なくなってきている。誰でも最低限のところまでは押さえておくことができる。そのためそこからどうするか、ということが問われている。

【リスク】
リスクは取らなければ行けない。変化しなければならない。一方で程度の問題もある。今やっていることを全部やめて新しいことに切り替えることは無謀の場合もある。アクセルとブレーキ。若い時は知らず知らずのうちにアクセルを踏んでいることが多い。年を取ると知らず知らずのうちにブレーキを踏んでいることが多い。最近は少しアクセルを意識してふむようにしている。というのも年数、経験を積むとブレーキを踏む術を覚えていく。だから年数を経ると知らず知らずのうちにブレーキを踏んでしまっていることが多い。だから年をとったら意識してアクセルを踏んでいったほうがいい。

【データ】
コンビニなどのPOSではデータが蓄積されていくことでが次の行動が決まって行く。母数が多ければ多いほど正確になっていく。正確で正しい予想ができる。これは本当に驚くべき進歩。ただ物事を進めていくときにそれが全てではないとおもう。このことはヨットの白石さんに会って知った。ヨットの世界は大胆に勇敢にやるものだとおもっていた。今はカーナビのようなナビゲーションツールを使ってヨットを進めている。
白石さんがどのようにヨットを動かしているか。まず朝起きたら、甲板に出る。新鮮な空気を吸って、今日は行けるぞ、って時はアクセルをふむ。自信が持てないときはカーナビを使ってやる。莫大な量に基づいて選択する時、人間が持っている野生の勘、の両方が大事。車の両輪のように。

【時代】
人の能力、才能は大事。でもそれよりも大事なのは時代とのマッチングしているかどうか。その人が持っているものと時代とマッチングしているか、大事。坂本龍馬が現代に生きていたら活躍できたか。現代はどういう状況か。場が荒れている、という感じがする。例えば今年は大地震があった。タイでも洪水。ヨーロッパでも不安定な経済状況。場が荒れるとそれに対してのフォローも必要だが、場が荒れているときは変化がおこりやすい。ベンチャーはその時代にあっている。その人が持っている才能とそれを求められている時代。今日、この会場に来ている人は、時代にマッチングした良いタイミングにいる。





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異なる業界の話

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小学校時代の友人のKEIZOが経営している美容院「SOZO」で

髪の毛を切ってもらいながら、最近の美容業界の話を

聞いてみた。







結構驚きだったのは、最近の原宿界隈の美容業界では、

もはや路面店であっても、飛び込みでくるお客さんは

本当に月1-2人で、ほとんどがネットで集客しているらしい。

出稿先としては美容系のポータルサイトがたくさんあるが

やはり効果がいいのは、ホットペッパー。

単なるクーポン狙いのお客さん以外の人もそれなりに来る。

これは紙ではなくて、ウェブ経由。







確かに事前にウェブサイトを見て、結構ちゃんと作っているなぁと

思ったのだけれど、それはそういう訳だったんだ、ということで

妙に納得してしまった。






僕らが思ってもいないような業界において、ニッチなメディアや

ニッチな事業がどんどん出来上がってきており、その中に着実に

インターネット、ケータイが入りこんできているのを改めて実感。






SOZO(ソゾ)。おススメですよー。

http://www.sozo-hairmake.com/