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2010-03-31 16:57:23

ブランディング・パラノイア(658)製品と魂

テーマ:ブログ
夢枕獏さんの文庫を読んでいる。

「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」

長編、徳間書店刊。

読み始めたばかりだが、おもしろい。

主役は空海。

時代は900年ころ。

遣唐使になったときの話。

憧れの地、唐で起きる怪奇譚。

橘逸勢とのコンビネーションが「陰陽師」を連想させる。

その一場面。

捨てられたヒシャクが手になって夜ごと台所に現れる。

空海が言う。

「器物というものも、二十年以上も人が使用していると、

 自然に魂がこもるものです。

 その魂が精になって、夜ごと現れていたのですよ」


僕たちプランナーの仕事は、

製品に魂を吹き込んでブランドにすることだ。

ブランド戦略の戦略とは「魂胆」のことだと言っている。

タマシイとキモ。

精神と肉体。

論理と感情。

その両面を配慮した企てを言う。

ブランドパーソナリティは、

ブランドを人に見立て、性格付けすること。

これらからも分かるように、ブランドは人に酷似している。

長く愛用してきた酒盃などが、手から滑って落ちる。

打ち所が悪く、粉々に割れる。

手の施しようがない。

モノは、いずれ壊れ土に帰る。

人が死ぬように。

「ご苦労様でした。ありがとう」

こう言って、廃棄している。
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2010-03-30 18:21:35

ブランディング・パラノイア(657)MJ

テーマ:ブログ
「怒っているんじゃないよ、愛があるからだよ」

スタッフに何度もやり直しを要求する。

その男はマイケル・ジャクソン。

映画「This is it」の一場面だ。

MJは続ける。

「すべては曲のためさ」

さらに「ファンのためだよ。でも、たまにはファンを驚かそう」

MJのプロ意識の高さに驚き、敬服させられる。

同時に、選ばれたバンド、選ばれたダンサーたちの質の高さに驚く。

女性ギタリストにMJが語りかける。

「君はもっと出来る、ここは君の時間だ」

なんというモチベーション。

言葉に気持ちがあるから伝わる。


この映画を見たとき、これは何かに似ていると感じた。

映画に夢中でその時はわからなかった。

次の日に気づいた。

「すべてはブランドのため」なのだ。

(ブランドは)消費者のためにある。

たまには優れたクリエイティブで消費者を驚かそう、となる。

MJ自身がもちろんブランドである。

だが、彼のファンは次の曲に期待している。

MJは、そのことをよく知っている。

だから、いい曲を書く。

人を驚かすステージを作り上げる。

天才的なクリエイティビティ。

ずば抜けたプロ意識。

それを完璧に実現する豊かな技量。

スタッフとの信頼関係。

勉強になった。
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2010-03-29 23:10:27

ブランディング・パラノイア(656)ブランド品

テーマ:ブログ
まったく、やっかいである。

ブランドは、高級輸入ファッションブランド品。

つまり、ルイビュトンとか、シャネルとか、プラダとか。

そう誤解されている。

けっこう根強い。

ある若い男性の言葉。

「ブランドに、

 ブランド品以外の意味があるなんて、知りませんでした」

素直な感想である。

さらに「ブランドって高級という意味だと思っていました」

うーん、やっぱりなあ。

オバサマたちが、そう思っているのは、わかる。

好青年に言われると、さすがにショックを受ける。

日本人にとっては、

おおかたブランドとはブランド品、

あるいはブランドものなのだ。

ブランドとは何か。

ここからしっかり話さないと本質は理解されない。

以前、同僚だった欧米人にこの話をしたら、

信じてもらえなかった。

日本にはブランドの正しい概念が伝わる前の1960年代に

高級輸入ファッションが「ブランド品」としてもてはやされた。

この歴史のせいだと言われている。

これがどれほど、正しいブランドの理解を邪魔しているか。

頭が痛い。
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