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2010-01-31 09:36:24

ブランディング・パラノイア(600)日本酒の友

テーマ:ブログ
$うさばなし

一人用の湯豆腐。

鍋に昆布を入れて出汁が出るくらい沸騰させる。
するりと豆腐を半丁。
適当に火が通るのを待つ。
皿にその昆布を敷いて、豆腐をそのまま載せる。

個食の発達で、今では半丁のパックまで売っている。
本当は、豆腐屋さんで買いたい。
近所の豆腐屋さんはみな店仕舞いした。

世の中、便利になった分、味けない。

そんなことを思いながら、酒を蕎麦猪口に注ぐ。

今夜は宗玄の純米酒である。
石川県の酒だ。
ふっくら、すっきり。
宗玄は、このすっきり感が半端ない。
好みである。

湯豆腐にチクリと醤油をさす。
箸で切る。
大きい目を口に入れる。
ゆったり暖かい。

あとで昆布は細く切って、鰹節をかける。
これも純米酒と相性がいい。

「80年のご愛顧ありがとうございました」

時折、買っていた近くのお豆腐屋さん。
店先の張り紙を思い出した。
豆腐用のプールがブルーのタイルで出来ていた。

二代目で終わり。
大体は後を継ぐ人がいなくて閉店するそうだ。

そう言えば、ラッパの音も近ごろ聞かない。
僕の住んでいる地域は、つい去年まで、豆腐屋のラッパが聞こえた。
若い兄さんが元気に小さめのリヤカーを引いていた。

この辺りの住民も、めっきり年寄りが増えた。
ラッパが聞こえないのか。
ラッパが聞こえても、おっくうなのか。
常連が減り、売り上げが下がれば、ラッパも他に移っていくだろう。

今夜の酒は、ちと苦い。

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2010-01-30 15:32:54

ブランディング・パラノイア(599)白いシャツ

テーマ:ブログ
Yシャツをオーダーメイドでつくった。

Yシャツをオーダーでつくるのは初めてである。

それまではレディメイドで間に合わせてきた。
クビ周りのサイズに合わせると、
袖が自分の好みより1-2cm長くなる。

それを苦にしたことがなかった。
会議の席上で、スーツから飛び出た袖が突然気になった。
こういうことは、
一度、気になったら、もう、いけない。


少し目の粗い、
白のオクスフォードの生地で。
ボタンダウンにして。
襟は、長すぎてはいけない。
さりとて、短くもなく。
袖の手首幅は短かめで行く。
胸ポケットあり。

イメージは頭の中にはっきり出来ていた。
会議をサボって手帳に書き留めた。


$うさばなし

リッドテーラー。
スーツとシャツのオーダーメイドの専門店。


このお店は、以前から気になっていた。
窓越しに若い職人さんが、黙々と、ミシンに向かい、
裁ち鋏を使っているのが見える。
ここだけ時代が違うたたずまいである。

前を通るたびに、一度のぞいてみたいと思っていた。


$うさばなし

今年1月にその扉を開けた。
若い職人さんの応対が丁寧だった。

1階が作業場。
2階に上げてもらった。

そこは生地見本が雑然と見えつつも、
整然と山をつくっていた。
古い帽子。
英国製のネクタイ。
何着ものスーツ。
それに年代もののテーブルと椅子。

ここだけ絵本の中のようだった。
時間が止まっている。
スーツを着たライオンの仕立て屋でも出てくるか。


オーナーはライオンではなく30代の男性、根本さんが出てきた。
想像より若いオーナーだ。
話をしてわかった。
年齢よりずっと成熟した考えを持つプロの仕立て屋さんだった。

冷たいお茶に続いて熱いコーヒーでもてなされた。
世間話、クルマの話、服の話をしながら、
こんなシャツが欲しいという話を自然に聞いてもらった。

オーダーメイドをビスポーク be spokeと言うが、
なるほど、このことだったか、と思った。

注文して約3週間。
約束の期限に話したとおりの白いシャツが出来上がってきた。
来週、初めて袖を通す。
今から、わくわくする。


リッドテーラー
東京の西郊、西荻窪駅から歩いて10分弱。
03-3334-5551

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2010-01-29 08:00:28

ブランディング・パラノイア(598)テグジュぺリ

テーマ:ブログ
サン・テグジュベリの言葉。

「生きるということは、徐々に生まれてくることだ」
To live is to be slowly born.

このことについて感じたこと思ったことを述べよ。
今年の某都立高校の作文のお題だそうだ。

いい問題ですね。
小学生、中高校生にこういう問いをもっともっとすべきですね、

日常的に考えさせて、自分の意見をプレゼンさせる。
入試だけでなく、週一回はそういうプレゼン授業をすべきであります。

さて、このお題について、以下、僕も挑戦してみます。


「生きるということは、徐々に生まれてくることだ」美しい言葉ですね。

さすが「星の王子様」のお父さん。
テグジュぺリは作家であり、詩人でした。
この「生きる・・・」という言葉は、星の王子様が育てたバラの花を連想させます。

バラの花は、枝からつぼみをつけて、それが次第にふくらんで、開花します。
美しさが人の目を奪い、いい香りが心を虜にします。
やがて、花びらは時間が止まったようにゆるみ、広がり、地面に散ってしまいます。
でも、花の跡に種が残りますね。

バラの種を見たことがありますか。
漆黒で、花に負けずきれいです。
種は再びバラの生涯を始めます。

バラに限らず、生物の一生はみな同じですね。
変化して行くことが、生きることです。

しかし、人間の一生は少しちがうような気がします。
ただ自然の摂理に従って変化して一生を終えるのではない気がします。
人間には変化というより、成長する、という言葉が似合っている気がします。

服を着替えるように、昨日の自分を今日の自分に着替える。
昨日より今日、今日より明日。
毎日、生まれ変わっていく。

なぜでしょうか。
その方が楽しいからではないでしょうか。
どきどきする、わくわくする、はらはらする。
人間は、こうした心のときめきを愛するように出来ている。
明日はどんな自分になれるだろうか。
成長の源がそこにある。
そんな気がします。

テグジュペリは飛行機乗りでした。
地面を飛び立ち、何層もの雲の中を登っていき、雲の上に出る。
雲の上、そこはいつも快晴です。
しかし、やがてまた雲の厚みを切り裂いて、地上に戻らなくてはいけない。
できなければ、確実に死が待っている。

そんな体験を繰り返したテグジュペリは、
そこに敏感に人の生涯や宿命を感じていたのではないでしょうか。

(さて、これで合格するだろうか)
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