よもよも

気になった文・言葉/覚書


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私説 広告五千年史

天野祐吉


言葉がすべてをつくりだす


ネーミングのすごいところは、存在しないものをも、

存在させてしまえるところでしょう。

たとえば、宇宙というのは、限りない”無の空間”でもある。

が、そんな無の空間に”宇宙”と名前をつけたとたんに

それは無から有になってしまう。

存在するものになってしまう。


「言葉は、すべての事物を、われわれが愛し憎む

あらゆることや存在のすべてをつくりだす。

いかなるものも、それが明確な音声として発せられるまでは

この世に存在しない。」


K・セリングマン「魔法-その歴史と正体」(平田寛訳/平凡社)




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介護もアート

折元立身 パフォーマンスアート

NHK「にんげんドキュメント」制作班+KTC中央出版編


折元さんをイギリスに招聘した

美術館のスーナー氏へのインタビュー


-彼のアートを見る人は、初めはショックを受け

次に思いやりや愛を発見するということですか?

ショックから愛に変わる、ということでしょうか?


はい、そうです。それは、現代アートではふつうのことです。

現代アートは全く新しいアートで、

人々がこれまで見たことのないものです。


初めて現代アートの作品を目にするとき

それは見たことのない人物に出会うことと似ています。


見たことのない顔、理解できない言葉、異なる行動形式など。


でも、そういうことに出会った場合、

私たちはその人物や新しいイメージを知ろうとします。


いろいろな見方を試してみようとすると、

そこに新たな経験が得られるわけです。


しかし、そのような態度は、それぞれの個人が決めることです。

自分の心をオープンにして受け入れようとするか、

それともしないか。



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老化で遊ぼう 東海林さだお×赤瀬川原平

「第8話 ルノワールは駄目な画家だ」の章から。


”暗さ”についてかいてあるところがおもしろい


以下、抜粋


内面を掘れば掘るほど暗くなる。

ということは、人間というのは本来暗いものなんじゃないの。



ちょっと危ないっていうときに描いた絵はすごくいいんだよね。

健全は生きていくための保険かな。

健全は人生の実務担当。

だけど、人間って実務だけじゃやっていけないんですよ。



世間の常識から外れた部分があるよね。


健全な精神の人はその病の部分に憧れるんだよね、

不思議なことに。


健全というのは、つまりバイ菌が入ってこないように

ガードを固めて、中を安全にして生きることですよね、


そうするとつまんなくなるんだよね。


反対に外からバイ菌を吸収した絵描きは

「お、すごい!」というものを蓄えているんですよ。


ピカソなんか、むしろそれがないから、

一生懸命、スタイルを変え続けていったのかもしれないな。



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ウソは罪ですか、というのがキャッチコピー


罪とされるものの中にある善良さ

純朴さの中に潜む軽薄さ、あるいは残酷さ


西川監督の作品。

以前の「ゆれる」でもそうでしたが

複雑な感情が一人一人の中にも、

ストーリー全体にも散乱し、絡み合い

一筋縄ではいかない内容。


見る側にも複層的な感情を抱かせます。


個人的には松重演じる刑事がよかったなあ。


「あのニセモノが帰ってきたら、

俺たちがニセモノだと言って追い出されるかもしれないなあ」

善人、悪人、罪、なんていう既成概念に

とらわれない、あるいは信じていない

どこか冷ややかで客観的な視線の刑事。

村人との対比もおもしろい。


ひとつ、ナゾなのは

村人たちの手のひらを返した対応は

ウソなのか、ホントなのか。

刑事に対してウソを言っているという人もいるようですね。

これも見る人によって受け止め方が違うのかな。


私は村人たちの変わり身の早さは

素(ほんと)なんだと思うのだけど。


西川監督はにせもの医者と自分を重ねていると

何かのインタビューで言ってました。

「ゆれる」で大きな評価を得た彼女にとって

次の作品へのプレッシャーは大きかったはず。

「そんなに買いかぶらないでくれ」というようなセリフを

言わせているのも、どこか自分と重ねていたのかも。

そういう意味では、この村人達の存在は

"世間”を投影してるのでは。



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ためしてガッテン 09.11.18

”かゆみ”


感覚の優先順位

痛い 熱い 冷たい ・・・かゆい


かゆいところに十字に爪あとをつける

痛み>かゆみ


直接かゆいところを保冷剤で冷やして

別のところを冷やすのがbetter

(直接冷やしすぎると、はずしたときによりかゆみがぶり返す)

冷たい>かゆみ


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「老化で遊ぼう」


”数学っておもしろいんですね”


藤原正彦×赤瀬川原平×東海林さだお


藤原:私は天才の生まれるところはもう決まっていると感じているんです。

そういう場所は3つの条件を満たしているように思える。


1つは何かにひざまずく心があるところ。

日本の場合は神だとか仏だとかに

自然にひざまく心がありますよね。

2番目は金銭みたいなものよりも、

精神性に価値を置く文化が存在するところ。

3番目は美を尊ぶ気持ちがあるところ。


日本も満たしている。


私は日本人が数学者に向いているのは、

美的感受性が圧倒的に鋭いからだと思っているんです。

それが大事なのは数学だけかと思っていたら、

癌の研究者も土木の学者も同じ事を言ってた。

だから、今ではあらゆる自然科学にとって

一番重要なのは美的感受性だと確信していますね。


日本人の美的感受性は美しい自然に源泉があるんです。

自然はもののあわれなど美しい情緒の宝庫です。

だから、きれいな棚田なんかを残さないと

天才が生まれなくなっちゃう。

そうすると、科学技術立国を維持できない。

目先の経済繁栄に目を奪われて、

美しい自然を壊しているのは大変なことです。



人間には何もないところに

何かを創り出すような創造力はないというのが

私の説なんです。

必ず関係なさそうに見える、AとBを回路でつなぎ合わせる

これが独創なんです。



日本人はものすごく独創力があるんです。

大天才の岡潔先生は、

それを日本には俳句があるからだというんです。

たとえば

「荒海や佐渡に横たふ天河」

という句は、目の前の日本海の荒海を見ながら

向こう側にある佐渡を見て

それから天の川、宇宙まで一気に想像しちゃう。

その映像イマジネーションは数学における

想像オリジナリティと同じだと。





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高知の“おいしいもの”で作った

「高知アイス」名物からブランドへ

「天日塩アイス」「徳谷とまとシャーベット」「栗アイス」

日経ビジネス オンライン、篠原匡

<以下、一部抜粋>

デザインは作り手と消費者をつなぐコミュニケーションのツール。
何かの拍子でコミュニケーションのスイッチが入れば
消費者はその商品に関心を持つ。
だが、スイッチが入らなければ絶対に買うことはない――。
梅原はそう考えている。

恐らく、「気になる」という消費者の感覚が

梅原の言う「スイッチ」。


この「気になる」が「ちょっと引っかかる」程度だと

スイッチは半押し状態で完全には点灯していない。


それが、「何だろう」「面白そう」「おいしそう」となると、

スイッチがパチンと切り替わる。


梅原が関わった商品が売れるのは、

突き詰めれば、

消費者のコミュニケーションスイッチが入るような

デザインを書いているということだ。



それでは、なぜ梅原のデザインを見ると

消費者のスイッチが入るのだろうか。


それを説明するのは一筋縄ではいかないが、

彼のデザインには

土地の遺伝子や作り手の表情が

強く浮き出ているからではないだろうか。


世界にその名を轟かせているデザイナーの原研哉は言う。


 「僕とは違うベクトルだが、

彼のデザインは野太くて人間味に溢れている」


同様に、デザイナーのナガオカケンメイも

梅原デザインをこう表現している

 

「(梅原のデザインは)その地域のDNAを

きちんと取り込んでいる」



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先生ではなく、せんせいでもなく「センセイ」。
そして「ツキコさん」
匿名的で浮遊的。
生活を感じさせない響き。

小島孝、石野先生、鮎子たちは漢字。

カタカナ組は
どこか現実に添いきれない、世間と少しだけ遊離した
自由さと孤独さを含んでいるように思います。
(サトルやトオルに孤独は上乗せしてませんが)

表現や情景もゆるやかで淡々としています。
だからこそ時に熱を帯びた瞬間に
心迫るものがあります。

お互いにどうしようもなく好きになりながら
思いをぶつけられないもどかしさや
2人の飄々とした会話のやりとりがいい。

特に印象に残ったのは
ツキコさんが、同級生のオトコが
こどもから大人になったことを感じる一方
自分自身は大人だったこども時代から
こども(高校生?)に戻っていると感じていた場面と
センセイの口元の老いをいとおしく受け止めていたところ。

久々に恋愛小説?っぽいものを読んだなあ、と。





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鶴見俊輔 書評集成から
「奈良美智というひと」のページを拾い読み

日本語によくなれた外国人の座談会が
かつて「文藝春秋」であって、
そこでひとりが
「日本語ではなしていると、人間のことにふれなくなるね」
と言い、仲間の共感を得ている。



奈良美智は、そういう人のひとりである。
よくわからない習慣と言葉にかこまれて、
自分の底におりてゆく。

そこで自分の故郷に出会う。

むしろ故郷はそういうところにあると言えないか。
国語と国民にかこまれてそれが当然のようにくらすと
地球という現実を感じにくくなる。

信頼しない上目づかいでまわりを見る小さい女の子。
ときにはもっと敵意をあきらかにして、
おもちゃのナイフを手ににぎっているが。
もっとおだやかな姿で、しかし孤独をいだいて、
そこにいる犬。

奈良美智の主人公には、
まわりの人にこびないまなざしがあって、
今の日本の芸術作品のあいだにおくと、
へんに見えるが、
アメリカで自分ひとりの部屋でどこの雑誌に出すあてもなく
1日1作の短編を書き続けるアルメニア人サロイアン。略

奈良美智が十年のつぶやきから文章にした
「深い深い水たまり」を見ると

たった一人で一本の線の上を
歩いてゆくようなんだ

それが自分という船に乗った僕なんだ

上も下もまわりは全部真っ暗闇で
その中をゆっくり進んでゆく

浮遊しながらすすんでいゆく

僕の手はどこかに届くだろうか

それもわからないけど進んでゆく

これは日本語ではあっても
国語ではなく
ドイツ語とぶつけながら考えるほうが
そだちやすい言葉だ。

ゆっくりと何度も、絵をみていると、上目づかいをする女の子が
不気味ではなくなってきた。

かつて、こういう不気味なものとして、
まわりから見られているのではないかという不安を
私はいだいていたし、今もいる。

奈良美智の作品は、不気味ではない。

伝統への同化をおもちゃのナイフをかざしてふせぎつづけ、
伝統の底までくぐってゆく、この人のあらわれたことがうれしい。

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奈良美智が以前
「ふるさとは遠くにありて思うもの」
と言っていたことを思い出した。

ふるさとというどこかべたついた感情から
距離を置くことの方が
彼の美意識に近いのだろうな。

作品にもどこか人と人の間の
距離を感じる。
冷たいというほどはっきりせず
孤独というほど遠くない距離。

「少女」「犬」という多くが
無条件に愛情を抱くモチーフに
冷めた、あるいは憂いた表情という
落としどころがはっきりしない感じ。

善も悪も、幸も不幸も
はっきりしたものが存在せず
さまざまなあいまいさが浮遊している
今の空気感に寄り添える表情なのかなとか。
改めて思ってみたり。
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マイケルジャクソン、最後のステージといわれていた

「This is it」

マイケルの急死によりかなわなかったわけですが

そのリハーサル映像を集めたドキュメント。


先行でいろんな人の話を聞いてしまっていたので

報道されていたようなネガティブな

マイケルジャクソンイメージとのギャップに

驚くという新鮮さはなかったのだけれど

それでもエンターテイメントとして楽しめ

静かな感動もありました。


マイケルジャクソンという

スーパースターに集まる才能。

彼らの熱い思いを

引き出し、つなぎとめていく

マイケルの愛と求心力。


マイケルが生きていたなら、

ツアーが実施されていたなら、

それはそれで、大きな評価となったでしょうが

このドキュメントはもちろん日の目は見なかったでしょうね。

ファンには非日常を届けたい、としていたわけですから。


個人的にはツアーの華々しい評価もよいのですが

今回のドキュメントによる

彼の人柄や思いへの評価のほうが心に染み渡るような気もします。

(だから亡くなってよかったという訳ではもちろんありません)


マイケルファンならずとも

誰もが知るスーパーヒーローの

誰もが(ほとんどが)知らないその姿に

新たな感情がわいてくると思います。









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