よもよも

気になった文・言葉/覚書


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実話に基づいた話


今年見た映画の中で

個人的には一番印象に残る映画でした。


親を拒否し、今の社会も拒否し、

自分の中のあたらしい価値観を探し

再生しようとしているように見えます。


無自覚に与えられてきた環境に疑問を呈し

これでいいのか、自分はどうあるべきなのか。


自分にまとわりついた垢を

まったく違った環境に移動して、すべて落としてみたい。

大自然の中で、何もない中で

すべてを無に戻し、本当の真実だけを求めてみたい。


そんな究極のことを考えたりすることがあるものです。

そうやって自分の環境を変え、自己や社会を一度客体化し

改めて自分で確認する時期は必要なのだと思います。


青年である彼の混乱した内部では

アラスカへ行く、ということだけがはっきりしていて

その目的があるからこそ、すがすがしくも見えます。


道々めぐり合う人たちも

紆余曲折の人生。

恵まれた環境には見えませんが

積み上げた人生経験から

彼に受け入れることを促そうとします。


彼らの一言一言が

そのときはわからなくても

彼の中に積みあがってきていたと思います。


(老人が「きみは何から逃げているんだ?」

というセリフが私には印象的でした。)

彼はアラスカの荒野で気づくわけですが・・・


なんともせつない気持ちになりました。


Happiness only real when shared

彼の最後の言葉


もう一回見る?

いやあ、もう一回は胸が痛くて見れないな。


かなりいい映画でした。


音楽も映像(アメリカの大自然や人物を撮った様子)も

とてもよかったです。


あ、もうひとつ思ったのは

彼はお金やモノ社会に対する憤りを見せています。

実在の彼は1968年生まれ。

1980年代に10代を過ごしているわけです。

80年代といえば、映画「ウォール街」が話題となり

マドンナがマテリアルガールを歌っていた時代。

まさにgreedyな金融、物質至上主義になりつつあった時代。

私はまさに同世代として、共感する部分も多かったわけですが・・

まあ、世代関係なく、青年期のアイデンティティークライシスの問題は

普遍的なものか。

















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愛媛新聞 08.11.25 

21世紀美術館
「開かれた美術館」という当初のコンセプトが
あたかも建築自体の言葉のようになってしまった。

     ↓

「現代アートの面白さは、生っぽさだと思う。
美術でいま起きていることを
できるだけホットに伝えたい」
館内で教養主義的に美術を語るのではなく
街に出て市民にとどける。
(秋元)

水戸芸術館
「カフェ イン 水戸」
街の生活空間に展示

「観客がアートだけでなく
等身大の街も見ることに」
展示場所の商店街の寂れ具合に気づく。
「露呈される街の弱さを見て、どうすればいいのかを考える」
(水戸・学芸員・森)

「アートで一点突破できるほど街は甘くない。
むしろアートを街中におくことで、
いろんな人が重層的にいる、
生き物としての街が現れてくる状況をつくりたい」
(秋元)

アートを介して人々が議論しあい
協働し、ぶつかりあい、
より豊かに生きる場(プラットホーム)をつくる
そのタネを美術・文化の拠点施設としての美術館が
いかに街にまき、
市民とともにはぐくめるか
美術館と街に新たな可能性への回路を開く挑戦




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市民活動論
後藤和子・福原義春


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最近ニューディール政策の話がよくでる。

今の金融危機と照らし合わせるかたちだ。

とかく経済の建て直しのことばかりが言われているが

そんな中で芸術家支援も政策の一部として

行われていたようだ。


第2期ニューディール政策で

公共の建設費の1%を

パブリックアートの購入にあてるという

芸術家支援が開始

  

        ↓


ハリウッド映画やニューヨークの美術、ミュージカルなど

現代アメリカ芸術を創出する契機に。



こうした芸術家支援の取り組みは

各国でも行われていくが

日本における本格的な芸術支援の開始は

1990年の芸術文化振興基金の創設。

先進国の中では30年遅い。



1980年代、

福祉財政の赤字などにより

芸術家への支援などが疑問視される。


納税者である市民はその芸術や文化を享受しているのか?


芸術家や芸術団体とコミュニティの関係のみなおし。

・美術館などを地域社会でどのように支えていくのか

・アーティストと市民にとってより双方向性の高い芸術活動か

などが課題、関心ごととなる。

          

        ↓


地域とのかかわりを強めていく  


文化政策という領域においては、

公的セクターだけでなく、NPOセクター、私的セクターもその主体として

活動していくという仕組みが成立。


         ↓


1990年代以降

都市や産業発展の基盤としての文化政策へ(創造的都市)












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市民活動論
後藤和子・福原義春


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単なる富の配分をめぐる抗争や

物質的再生産ではなく

文化的再生産、社会的統合といった領域で

文化や美に関する経験や

それらの生活世界との結びつきが

重視されているのもみすごせない。


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岡部一明によれば

社会的起業とは、社会問題に対して

ビジネス的なアプローチで対応するNPO活動であり

たとえば、福祉分野のNPOなら

不利な立場におかれた人たちが

福祉サービスに依存するのではなく

積極的に自分たちのビジネスを起こして自立するのを

支援するというポリシーを持っている。

こうした起業には多くのコストがかかることも事実

社会的責任企業や政府の支援も欠かせない


しかし

福祉依存が軽減され

新たな雇用で税収も入り

人々が前向きに自立をめざすことで

本人、家族、地域社会にもたらされる

便益も大きいと考えれば

こうしたNPOへの支援は社会全体でみた場合には

望ましい資源配分だといえる。


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NPO

社会全体の決定を経ずに自由に活動を起こす

オルタナティブな公共原理だ。

速効的に創意的な事業・運動を生み

市民社会に活力を与える。

正しい活動かどうかはやってみてから決めればよい。

ビジネス同様、NPO活動も社会的に

求められる活動であれば伸び

求められないものは滅びる。


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by C.ランドリー


成功している都市はビジョンが明確であること

戦略はあるが、戦術は柔軟であること

複数のリーダーがいてリスクを伴う実験をしていくこと

ステップバイステップで機会をいかして実行していくこと

など


組織の創造性が都市の創造性へと発展するためには

都市の中に創造的アイディアや

組織が育つためのスペースを多くつくること

フェイス・トゥ・フェイスの相互作用が頻繁に行われる

カフェなどの場があること

創造的個人のネットワークが複数形成され

シナジー効果を発揮すること

など


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業務委託について


NPOの意思決定システムや発想

組織原理までせいふのようになってしまっては

政府機能が拡大しただけ

NPOは政府とは異なる価値や理念、組織を維持しながら

パートナーシップを。


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「発展とは財やサービスへのアクセスだけでなく、十分で満足な

価値ある生き方を選択できることである」


byユネスコ<文化と発展>委員会(95年)


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by 池上惇(03)


非営利的で文化的な価値を実現する文化資本の動きと

金銭的価値の最大化を目指す貨幣資本の動きを対比しつつ

手仕事を基礎とする創造的な産業の発展を展望する。


「文化と固有価値の経済学」は

伝統や習慣の中で過去の文化的な蓄積を継承し

生産者と消費者の対話の中で

共感や感動を基礎に、個性的で「かけがえのない」財が

創り出されると考える。

そしてこの財は「一点もの」であったとしても

職人の熟練によって、量産が行われるとする。

人々の好みが変化し、芸術性をすべての財に

要求することになれば、すべての財が固有性の影響を受ける。


この根本的な転換によって

個性と多様性を経済学の中に導入し

生産、交換、消費、リサイクルの各方面に

創造の要因が反映される。


この結果、共感やコミットメント、学習や教育などの契機が

あらゆる契約関係の前提となる。


そうなってくると、現実の経済は

非営利的で、文化的な価値の実現をめざす

文化資本の動きとの

金銭価値の最大化をめざす貨幣資本との競合と

両者を担う人々の間での対話の中で把握される。


この動きが産業全体に波及すれば

農林漁業、製造業、サービス業の

いずれにおいても

実用性、利便性中心の産業を

芸術性をあわせもつ産業として再編成することになろう。


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伝統産業の産地が抱える悩みも

産業の新しい展開を

地域の知的・文化的資産の集積という視点からとらえなおし

消費者とのコミュニケーションの場や

NPOによるまちづくりと結びつけていくことで

新たな展開ができるのではないだろうか。

産業や都市が発展するための創造環境や

共同の知的資産に深く関わるNPOの

実験や先駆的試みを支援する

資金循環のしくみをどのように作り出すかは

NPOだけの問題ではなく

政府や企業もふくめた地域を

構成するすべてのセクターの問題である。



















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「東京」を個性満点の3監督がどう描くのか

興味津々。

見に行きました。


東京(日本)の要素を入れてはいますが

ヨソモノから見る"東京”というよりは

同じ都市圏に住む人の目線だったような気もします。


昔見たロストイントランスレーションのほうが

アメリカン人の目線が見えて

おもしろかったなあと、個人的に。

ソフィアコッポラのあの、生活感のない

画面の雰囲気が好きだったからかもしれませんが。





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18年半、ニュース番組をしていたという話。

ということは、ワタシもほぼそのほとんどの年月

筑紫さんと向かい合ってたんだなあ。

ブラウン管を通して。


一番好きなジャーナリストだった。


阪神大震災のときも

オウム事件のときも

911テロのときも

筑紫さんのコメントを聞いていた。


世論が大きく傾いているコトにも

中立から物事を見よう、見せようとし、

その上で自分の意見を言う、

そんな人だったと思う。


黒田さん(震災)、立花隆(脳/宇宙)

おすぎ(映画)、天野祐吉(CM)とのやりとり


それらの企画モノも楽しみだった。


一貫して沖縄問題を取り上げていたのも

印象に残っている。


ニュース番組の看板でもあったにも関わらず

週刊金曜日など、タブーにも切り込む雑誌にも

関わっていたのは、勇気がいること。

でも、そこに筑紫さんの

ジャーナリストとしての姿勢もあった思う。


まだまだ話を聞いていたかったのに。

本当に残念。









































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毎日新聞 08.11.7


野坂昭如の「七転び八起き」

連載41回 日本の文化


たまに読む野坂サンのコラム

朝まで生テレビの野坂サンは何をいいたいのか

よくわからなかったのだが

コラムはおもしろいのである。

飄々としながらも、なるほどと思わせる

脱力感と説得力があいまって心地よいコラムである。



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文化の要といえば

食べ物と言葉。

墨守するだけでは駄目。

それぞれが育て、受け継ぐ必要がある。

どこの国でも特有の言葉と食べ物を持つ。

それは民の誇りにつながる。


かつての日本の文化は

庶民の生活とともに生き

かつ大事に育てられてきた。

公家文化、宮廷文化などもあるにしろ

庶民の暮らしの中にこそ文化はある。


今、文化は電波によってやってくる。

テレビ、インターネット、さらには携帯など。

これらは常に新しい情報を探している。

目新しければ何でもいい。


それを受ける側は、ほぼ鵜呑みか全否定。

これじゃ育ちようがない。

消費大国日本。

今や文化も使い棄て。

うわべ経済大国、実は文化貧乏国となりつつある。


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そうだ、今文化は電波に乗ってやってくる。

だから電波の発信地、東京に追随するようなことになっている。

もっと身近なものに注目し、自覚することが

ダイジなのかも。








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テーマ:
市民活動論
後藤和子・福原義春

なかなか読めないこの本ではありますが・・

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NPOが得意とするのは
コミュニティに内在して問題を解決するなど
人々の潜在的な創造性を引き出しながら
生活の質を豊かにするプロセスを伴った
問題解決である

こうしたコミュニティレベルのプロジェクトは
巨大開発からみれば
小さな規模であり
所詮ミクロな話であると
片付けられてしまいそうであるが
こうしたミクロな場にこそ
再生の芽があるのであり
そこをうまく引き出して発展させるのが
企業でも政府でもないNPOの
実験的な機能ではないだろうか。

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NPOには、市場では評価されにくい文化的価値や
社会的価値を評価を評価しそれらへの
資源配分を促進する資源配分をも
変えていく可能性が上げられていく。

また

フレキシブルでイノベーションに富んだ
実験への資源配分に対する意思決定をサポートする
システムとして機能し、政府や企業などの
資源配分をも変えていく可能性があげられている。

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愛媛新聞 11.4

土地にしみついた固有の空気や記憶を見つめて
作品に結晶させている気鋭の作家たちがいる。

かつては中上謙次さんが紀州熊野の路地を
大江健三郎さんが四国の森をモチーフに

均質化していく風景と閉塞感のなかで
現代の若手作家が今の地方都市をどのようにとらえているのか?


田中慎也(下関市)
(閉塞感はあるが、緊張感や危機感はない地方都市)
「今」の行き場のない情景を「過去」とつなげる。
「安徳天皇が亡くなり、平家が滅んだ土地です。
800年前に、そこでいっぺん日本が終わっているのだという
気持ちが払拭できなくて・・。」

土地の特殊性とそこで生きる人々の感情をとらえることで
独自の世界観を現出。


ファミレスやコンビニなどが
地方の風景を似通ったものに変えてしまったが
コンクリートの”皮膜”の下には
土地が抱える物語がある。

かつてその地でうごめいた人々の思いがある。
そうした過去をくみ上げる力を持つ作家たちが
地方の新しい小説を生み出していくのだろう。


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確かに、どんどん均質化し
閉塞しているのに弛緩している。
永遠の日常がそこにあって
なんとももったりとした重さにくるまれている。

人と同じ。
他人と違う自分の個性が見つけられれば好きになる。
町をあきらめず、好きになるためには
そこにしかない個性を見つけること。
そのためには、こうした小説、物語という表出も
一つの手法だと思う。















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10/26 読売新聞


大阪大学医学部には南方熊楠の脳が保管されている。
和歌山山中の孤独な暮らしで
幽体離脱や幻覚を体験。
自分の正気を疑い
「脳を調べてほしい」と言い残し
1941年没

      ↓

精神科医 扇谷明
「右側頭葉の奥にある海馬に萎縮を発見。
これが幻覚の原因。
側頭葉で神経細胞が過剰に発火すると
脳に電気的"嵐”が起こる。
ゴッホ、ドフトエフスキー、ルイス・キャロルも
同様と見られる。」

「側頭部の深い場所は感情をつかさどる。
この部位が絡んだ体験は、理性を圧倒し
恍惚感や一体感などの絶対的な確信をもたらす。
光を見て卒倒し、キリスト教に回心した聖パウロや
神の声を聞いたというジャンヌダルクも
この疾患が疑われる。」

カナダ・ローレンシア大
脳科学 マイケル・パーシンガー教授

長年、磁気で側頭部を刺激すれば
神秘体験が出現すると主張
開発した磁気装置は
「神のヘルメット」とよばれ
被験者からは
「超越的な存在を間近に感じた」と。

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人の感覚はコントロールされ
一部しか感じ取ることができません。
神秘体験や幻覚が
そのストッパーをはずした
普通の人の感覚を越えて
この世の何かを感じられるというものなのか
あるいは、脳の誤作動によるいわゆる疾患なのか。
この先10年でもっと解明されていくのでしょうね。

どのみち、神の領域は狭まるばかり。






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