振り込め詐欺の被害をなくすため、ものつくり大学(埼玉県行田市)の学生が、だまされないポイントを、ゲーム形式で学べるパソコン用ソフトを開発した。被害件数ワースト3位の埼玉県警が依頼した。「犯人とのやりとりをゲームで疑似体験すれば免疫力がアップするはず」(同県警)と、14日から同県内の高齢者向け講習会で活用する。【飼手勇介】

 ソフトは、製造技能工芸学科に所属する学生ら9人が4カ月かけて作った。これまでの事件の手口を基に、犯行場面を設定。ソフトを入れたパソコン画面の前に参加者に座ってもらい、複数の選択肢の中から「自分ならこうする」と思う回答を選んでいく。

 1問目は「電話の相手はかすれた声で『もしもし母さん?』と聞いてきました。どう答えますか?」。そこで選択肢の「(1)太郎かい? かぜ? (2)どちら様ですか?」を選ぶが、(1)と答えると「0点」。

 すべて回答して0点だと「完全にひっかかりました」とパソコンから判定される。

 同県警は、高齢者向けの講習会を自治会ごとなど“草の根”的に各地で開催する計画だ。

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 警察庁によると、金融機関での声かけなどの効果で減少傾向にあるが、09年の被害は約96億円。このうち、4割を東京(22億6000万円、1344件)、神奈川(8億1000万円、554件)、埼玉(7億9000万円、510件)が占める。

 首都圏が狙われる理由について、ある埼玉県警幹部は、なまりや方言が少なく犯人が息子や孫を装いやすい▽地方に比べ親族や地域間の関係が希薄--と分析。ソフト作成に携わった県警幹部は「振り込め詐欺を知っていても、多くの人がいまだに、だまされている。ソフトで繰り返し体験して」と話している。

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