2010-09-26 23:47:44

heaven in her ams  被覆する閉塞

テーマ:憂いのある音楽
被覆する閉塞/heaven in her arms
¥1,470
Amazon.co.jp

★★★★★★★☆


最新作幻月と1stとの橋渡しになる4曲入りep。

とは言え1曲が長いので約30分の大作となっています。

内容としてもまさに橋渡しとなるべき存在の作品で彼らの進化と成長の過渡期として非常に重要な作品と言えます。

作風は1stの延長線上でありながら更に重みが増し、硬質な雰囲気が強くなっています。

それでも幻月までは重くないので、あそこまでいくと重すぎて聴きにくいという人にはちょうどいいんではないでしょうか?

全体的には物悲しいアルペジオを核とした3本のギター×意味深かつ難解な歌詞×タメ~爆発力という激情的な展開という意味ではセオリー通りですが、前作から大きく変わっているところはより深く深く入り込んだ展開でしょうか。

デモ~前作まで、彼らは本当に同じバンドかと見まがうほどの劇的な変化を遂げてきましたが、今回はあくまでマイナーチェンジ。

前作でチラッと見えていたメタリックな部分と、それに相反するポストロック的なギターフレーズがより輪郭を浮き立たせていると言っても分かりにくいでしょうか。

上手く表現しにくいのですが前作で言えば鉄線とカナリアの後半部分や赤い夢の間奏部分で用いられていた手法をより強調しているといった感じが率直な感想でした。

更にその進化に伴い、インストの部分が長くなり、またポエトリーリーディングの部分も必然的に増えているのでやもすると冗長に感じることもあるかもしれません。

僕自身、初めて聴いた時はちょっと勢いに欠けていて整合性ばかりが目立ってしまうなーなんて感じていたのですが。

ただ、その作風がかえってスルメ的な要素を持たせている(あくまで個人的な意見ですが)ので飽きがきにくいとも言えます。

そして、このCDで何よりも欠かせないのが最後の『角膜は月で歪む』の存在です。

この1曲で買う価値ありと言い切れる大名曲。

前の3曲はこの曲に対する布石?と言う位、期待以上の素晴らしさ。

前の3曲が深い故におとなしい、だから最後のこの曲がとても映える。

素晴らしすぎるコントラスト!!

この珠玉の最後の1曲は所謂激情ど真ん中の曲で前の3曲と比べて異質なのですが、皆が好きでたまらない展開、フレーズの嵐でしょう。

頭から叫び、ギターは泣きまくりで唸りまくり、途中の落ち着いた緩やかなパートの切ないアルペジオと語り、そして終焉に向かうに連れて徐々に全体の高まりを感じ最後の爆発力・・・涙無しには聴けません。

特に最後の最後の泣きのギターは、激情史上稀に見る涙腺刺激度です。


皆さん是非。


また、最後にこの場をお借りして一言。

今回この記事を書くにあたって、是非このCDの記事をというメッセージを頂き書かせていただきました。

普段自分が音楽を聴きながら何気なく思ったことを列記しているだけの自己満足の長文駄文にも、ちゃんと読んで下さっている方がいて、反応して頂いてるという現状に驚きと喜びとを感じでおります。

そして、約2年ほったらかしにしておいたこのブログを改めて始めるに当たっても、ある友人からの言葉でまた始める事ができました。

2年も放っておいたものをまた始めるにはその人の後押し無しにはあり得ませんでした。

この場をお借りして御礼申し上げます。

本当にありがとう。

これからも不定期ではありますが、少しずつやっていきますのでよろしくお願い致します。



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2010-09-22 01:12:08

kamomekamome Happy Rebirthday To You

テーマ:憂いのある音楽
Happy Rebirthday To You/KAMOMEKAMOME
¥2,500
Amazon.co.jp


★★★★★★★★☆☆


出ました!!個人的日本最重要バンドの一つ、いや日本最強バンドであるkamomekamomeの3枚目。

今作からベースが元スイッチスタイルのケンゾウさんに代わっています。

それが作風にもかなり大きく反映されていて、前作の化け直しで見られた向さんとの掛け合い、ツインヴォーカルの曲が結構増えてます。

あとベースも以前に比べてストレートで重い感じになっているかな。故に全体も重量感が増して今までで一番低音が強い作風に仕上がってます。

やはり今回も変態ツインギターの激ムズフレーズやメシュガー的な変拍子やリズムギター、そして特徴的かつ非常にキャッチーな向さんの歌とkamomekamomeの魅力が満載です。

一応前作の流れを強く受けてるかな、曲もコンパクトなものが多いです。

もしかしたら今までで1番聴きやすいかも。

と、言うのもなんとなくイメージ的に混沌から抜けて憑き物が落ちたような印象を受けるからです。

それはメロディーラインの陽な部分が増えたり歌詞の内容が前より明るい印象のものになっていたり。

特に今回はさびのキャッチーさが秀逸。すぐ覚えられて一緒に歌えるような普遍的な歌の力強さがあります。

バックで鳴る音の複雑さと歌の普遍さ、この絶妙なバランスが、確固たるオリジナリティーであり他を寄せ付けぬ圧倒的パワーになっているのだと思います。

特に1曲目エクスキューズミーと放送事故現場にも収録されていたこの時期のバンパイア

ラストを飾る表題曲ハッピ-リバースデートゥーユーの完成度の高さは群を抜いています。

彼らにしか成し得ない音、日本人バンドの創造性や独創性、もっと多くの人に知ってもらいたい。

必ずや日本人として誇れるバンドがいるということを実感するでしょう。


そして何より先ずはライブに行きましょう!!CD以上にライブは素晴らしいです。


まだ知らないという方は騙されたと思って聴いてみてください、今はいい時代なので探せばyoutubeでもmyspaceでも彼らをはじめいろんなバンドに触れることができます。

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2010-09-22 00:45:38

weave (横須賀)

テーマ:エモ

先日行った横須賀のデルタマーケット1周年記念ギグで見た気になるバンドを紹介。

色々ライブ情報なんかをチェックすると最近ちょくちょく見る名前だったので気になっていたのですがこの日が初見。

前日にデルタマーケットで無料デモを貰ってはいたけど旅行先なので聴けずで、何の先入観もなく観れました。

彼らはthe north endの次の出番で客の入りで言うと正直最初の方はthe north endに比べると相当厳しい部分も(別会場で馬超がやっていたのも原因か)あったけど、僕自身も次の北九州のinfroの前の繋ぎでって考えてた位なんだけど、正直かなり良かった。

後で友達と関係があるバンドだと分かったから褒めるわけじゃないけど、期待を軽く上回った。

若いバンド頑張ってるなーってのと、真摯な姿勢にとても好感が持てたし。


肝心な音はと言うと、アルペジオを多用したエモ、歌詞は英語。

繊細なアルペジオとエモ好きのツボを突くタメやキメ、盛り上がった所で掻き鳴らし系ギターといった正統派。

正直面白さや目新しさという点では、特記事項として挙げられる事はないけど、展開やメロディーがしっかりしていて覚えやすかったり、流行りの曖昧なメロディーや複雑な展開に逃げない形が逆に今新鮮だったり。

ヴォーカルも意外にしっかりした声で、そこも今主流のエモとはちょっと違うかな?ちょっとオルタナ系のバンドや初期エモのヴォーカルに近い感じ。

だから個人的意見では今後今の曲調で日本語詞の曲も欲しいかなー。

そしたら更に目を引く感じになるかなと、あくまでも個人的な感想ですが・・・


しかし、今後の活躍を期待しまくりなバンドになりそうです。

日本中の今勢いのあるバンドとも多く共演してるみたいだし、頑張って神奈川と言えば、関東と言えば、日本のエモと言えばと言って名前の挙がるバンドになってほしいものです。


今後もライブに行ってみたいと思います。


ちなみに無料配布のCD(let me alone)も将来彼らの成長とともにアンセムになりそうなキャッチーでエモくて力強い曲でした。

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2010-09-22 00:12:46

heaven in her arms  幻月

テーマ:憂いのある音楽
幻月/heaven in her arms
¥2,415
Amazon.co.jp


★★★★★★★★


先述のenvyと双璧をなす本年激情最右翼!!

今や日本が誇る激情バンドになったhiha。

前作が素晴らしすぎたために、それを超える作品が作れるかと期待と不安で待っていましたが・・・

成程、重い。

これが初めて聞いた時の感想。

重さや激情具合なんかを総合すると前作のバランスが好きなんだけど、これはこれで物凄く良くできてるし、何より突き抜けた感がある。

もう誰もenvyのフォロワーとは言わないでしょう、少なくとも今の両者は全くカブっていない。

スポークンワード+叫びというアプローチだけは同じですが。

しかし重い重い、前々からライブに行ってどんどん音が重くなっていくなと思ってたけど、CDで出してここまで重いの持ってくるか?みたいな感じです。

語弊があるかもしれないけど、envyよりコラプテッドに寄ったかもしれない。

重く重く、深く深く、底なしの闇。だけど僅かに微かに光の部分を残しているあたりはさすが、鳥肌ものです。

トリプルギターによる音圧っていうよりは従来のツインギターのバンドに更に全く別の音のアプローチをギターでもう1本足し込んであるようなイメージ、そこが光であったり、ある時は闇であったり、そういったものを表現しているのかなと。

ここ最近はライブも貫禄やオーラが増してきて見応えがかなりあります。

他のこの界隈のバンドと比べてリリースも安定してるし、この先が非常に楽しみです。



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2010-09-21 19:24:56

envy recitation

テーマ:憂いのある音楽
Recitation/envy
¥2,415
Amazon.co.jp


★★★★★★★★★☆

かなり久しぶりの更新ですが、envyの新作発売という素晴らしい日なので記事を書くことにしました。

前作から早数年・・・jesuとかthursdayや極東最前線などsplitやV.Aでこまめに新曲の発表はあったものの、フルアルバムはかなり久々。

否が応にも期待は高まります。

そしてその期待はmyspaceからの新曲やホームページで閲覧可能なPVの発売前に発表された2曲(終わり行く夢・擦り切れた踵と繋いだ手)によって更に興奮の坩堝へと・・・

いや、待たせただけのことはある。

これが今のenvyという感じ。

作風で言えば完全に前作の延長線上だから、前作が好きな人には何も言わずにお勧めします。

今回も君の靴~の作風に戻らないかと期待していた人には逆に残念ながらオススメはしないかもです。

さて、肝心の内容は。特に前作に比べて何が変わった?ということですが、前作以上に福音っぽさが上がっています。上記の2曲を先に聴いてなんとなく予想はできていましたが、僕個人的にはドンズバで良い進化です。

前作の風景や暖かい部屋で見られた、静寂~轟音(キラキラ系)を更に推し進めた感じでギターのメロディーやコード進行がちょっとクサいかなと思うほど光っています。叫びや語りが無ければかなり大衆的な音じゃないかと言えるほど。

あとドラムもシンプルで跳ねる感じの叩き方の曲が増えていて、こちらも新しい風を感じます。ドラムとギターに良い意味で肩の力が抜けた軽さがあり、それが温かみであったり気持ち良さを感じさせる。

今までの作品はどうしてもアルバム通して聴くのはなかなか重い部分がありましたが、今回は余裕で通して聴ける。これは凄いことです。これがenvyの今作における進化であり真価ではないかと。

重苦しいのが好き、激しいのが好きという人とは逆の感想になってしまいそうですが、僕のような感想を持ってくれる人が少しでも多くいることを願いたいそんな作品です。

ちなみに余談で思ったのは、ちょっと前にheaven in her armsの幻月がenvyのsonzaiから出ましたが、これがこのアルバムと表裏一体っぽく感じました。根っこの似たバンド(もちろん影響も多大にあるだろう)の陽に振り切れた作品(envy)と陰に振り切れた作品(heaven)、同じレーベルから同じ年にリリースっていうね。半分こじつけですが・・・

是非2枚通して聴いてベクトルの違いを感じてみることをお勧めします!!

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