今朝、マンションの部屋を出て、階段下りていくと、不動産のチラシが階段に落ちていました。

「誰や、こんなとこに放かしてるんは」と拾い上げてみると、なんと昨日、レインズ(不動産業者間ネットワーク)に登録されていた物件情報ではないですか。


不動産プロの売るとき、買うときの極意

昨日レインズに登録されて、昨日のうちに、もしくは今日チラシが投函される、別に珍しいことではないです。

が!

この物件情報は、昨日、売主さん側の不動産業者に「広告はしてはダメ、ネット広告もチラシもダメ」と厳禁

されていた物件です。

「広告あかんのちゃうの?」


広告主を見てみると、その「広告はしてはダメ、ネット広告もチラシもダメ」と言っていた売主さん側の大手財閥系不動産会社、S不動産販売です。

「またかいな」

この大手不動産会社は、他業者に物件情報を出さないことで有名な会社です。

レインズに登録されている物件の問い合わせをしても、「現在、商談中です」と言って資料も出さないのに、その「商談中」が3週間も続く。

「どんだけ商談してんねん!」

物件情報を他社に出さずに、自社に問い合わせてきたお客さんだけに紹介しようという魂胆丸出しです。


広告にしてもそうです。

他社には広告ダメですと言いながら、自社では広告をしている。


売主さん、あなたのお部屋の売情報が隠されて1社だけで営業活動されているって知っていますか?


この部屋の売主さんと、この大手不動産会社とは、専任媒介契約をしているようです。

専任媒介契約とは「あなたの会社1社だけに売却活動の依頼をします、他の不動産会社には依頼しません。そのかわり、レインズに登録して(他の業者さんにも広く情報を流して)買主さんを見つけてくださいね」っていう契約なんです。

物件情報を隠していれば、その契約に違反していますし、レインズの規定にも違反していることになります。


「広告は一切ダメ」

これは、「他社がする広告は一切ダメ」ってことですか?

それって本当に売主さんが、望んでいることですか?


物件情報を隠して、もしくは自社だけが広告をして、買主さんを見つければ、その会社は売主さんからも買主さんからも両方から手数料をいただきます。

そりゃ、会社としては美味しいでしょう。

でも、S不動産販売さん、売主さんに対して心苦しくないですか?