思い出は美しすぎて | asuaritoのブログ

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あすありと思ふ心の・・・




どのタイミングで抜け出すか…。

午後4時を過ぎて
回らない頭で考える。


この冬一番の寒さの日。
出掛けるのを、少しだけ、迷ってしまう。


地元紙の知人から
「お好みの、お席が空いています」。


会場の中央席。
スピーカーの位置を考えると
あと3列ほど後ろの席がベスト。

コンサートの時、一番いい席というのは
両脇のスピーカーから、三角で結んだ地点。

これを三角形の法則と言っていた。

ヘッドホンで音楽を聞く時
ライト、レフトのバランスで、歌声は頭の中央で聞こえてくる。


知人が、教えてくださったチケットを1枚、手配していただくことにした。


コンサート当日の、十日前から、動きづらい日が続き

半年待った、天才のコンサートは福岡市で開催。

タクシーで移動したとしても2時間ほどかかる。
コンサートと移動で6時間。

あきらめた。

すると、タイミングよく、友人からメールが届く。

福岡まで行ってくださるのであれば、席に座って欲しいと願い出た。


天才のコンサート前日。
やっと、熱が下がった。
しかし、まだまだ動きづらい。


そして2日後。
地元の会場は車で10分ほどの距離。


開演は18時30分。
ご飯が届いてからか…
5時くらいか…
それとも、今か…

便箋を取り出して
◯にいます。
10時までには帰ります。

2行書いて、署名した。

着替えとバッグをコートにくるみ
荷物を持つようにエレベーターに乗り込んだ。


タクシーに乗ったのは5時10分。

モゾモゾと着替え、会場に着く。


レストランで時間まで待とうとしてドアを開ける。
ガンガンに効いた暖房。
ダメだ。


この日、珍しくコンサートホールは休演日。

八神純子さんは、演劇ホール。






大人になって、なんて素敵な女性になられたのだろう。と感じる。


サポートメンバーさんと共に
白いパンツスーツで登場なさったとき
会場から「わぁ~」と、感嘆の声が聞こえてきた。


センターマイクでお話しなさりながら歌へ。

いきなりの、アカペラ音符音符音符

歌声が素晴らしい。
テレビの歌番組全盛期より
力強く、優しく感じた。

スタンドマイクを外されて
ステージの端から端まで行かれる。

5曲めくらいに音符思い出は美しすぎて。

レコードやCDで聞いたイントロとは違うのに
名曲はキーの高さとリズムで分かってしまう。


白いパンツスーツに
大きめのクロスネックレスは
ホイッスルだった。

つづいて、音符ポーラスター。

間奏のときハミング?コーラスをなさったキーボードの女性の声は
どこまでも高く、とても美しかった。

2度めのコーラスのあと、八神純子さんも
両手をあげて『彼女』を称賛なさった。

音符ライジング
音符くじらの唄
音符ひめゆりの丘

もっと、もっと歌ってくださった。

私は音符くじらの唄が好き。

People of People
即興曲。熊本にいらして、感じられた事を、とても気持ちよさそうに歌われる。

一部のラストは
「長く歌っていきたい曲です」と…。


音符約束


ここで10分の休憩時間。
館内放送でCD販売の案内があった。

受け取ったチラシを見ながら
ライブ盤が欲しいと考えていた。

ひらめき電球瞬間、ハッとする。
お昼に諭吉さんは、漱石さんに変わった。
あ、、、。
しかし、あのCD屋さんだと、何とかなる。
妙な自信を持った。


二部開演。

八神純子さん、鮮やかな、美しい黄色のミニワンピース。
会場から「わぁ~」と、拍手と共に声があがった。


東日本大震災の復興コンサートで出会ったかたがたとの交流からできた。と。

音符かれ木に花を咲かせましょう

音符

素晴らしい歌声。
ストーン!と出てくる歌声。
歌声は力強く、そして優しく、どこまでも広がるように響き渡る。


席の左前の男性が、一部で、何度も涙を拭いておられた。

音符水色の雨のイントロを聞いた瞬間
訳の分からない涙がこぼれ落ちる。
とても楽しかったころの曲。
なのに止まらない涙。


音符パープルタウン
音符ミスターブルー

すっごいエネルギー!
かたや、ついの住処を探しているなか
この迫力は、なんだろう!

エネルギーが満ちてくる時。

元気になれそうな気がしてきた。


『みんなのうた』で歌われていた
音符チョコと私

愛犬と過ごした2年。
本に書いてみようとして、なかなか上手くいかず
歌にしてみたんです。と。

音符チョコと私

舞台の下手の階段のとこに座られて…。



熊本にいらしてから、熊本城へ行って、とても寒かった事や『くまモン』と一緒に写真を撮られた事。

「くまモンって、いいでしょう。
くまモンは、みんなのもの。って解放してますよね。
YouTub◯にアーティストがあがると、プロダクションが削除しますけど
私は、みんなのものでいたいんです。
だから、私の映像はあるんですよ」。

ファンも知らなかった真実。


音符月に書いたラブレター

タイトルはロマンを感じますが
大人の、素晴らしい1曲です。


もっと、もっと、たくさん歌ってくださったのに
記憶をたどると、これが精一杯です。

アンコールで歌ってくださった
音符夜間飛行

そして、舞台上手階段を降りられて
音符smile

マイクを下に向け
正真正銘のアカペラ。

会場に、八神純子さんの声が…
すっごい迫力です。
素晴らしすぎます。


感動、最高点で終了しました。



CD売り場へ急ぐと…
私の考えていたCD屋さんではなく
八神純子さん直結でした。

選択肢なし。
販売は1セットのみ。

漱石さんは6人。

「3枚、欲しいんです」

「◯円です」

「あら、2枚しか買えないかな…」

小銭入れを取り出して
テーブルに差し出しました。

「あと、300円で、2枚分です」

あまり使うことのない、キーケースを開いて、200円と10円玉数枚…。
「あと20円ありませんか」


なんとか、2枚買えました。

並んで待っていらした、みなさん、すみません。


コンサート2時間半。
ただでさえお疲れなのに
サインと握手会。
ファンは奥に移動です。

少し待って
少しお話しして
笑顔を交わして帰りました。


って…
タクシー代ないですから
10分の距離をカード決済です。
申し訳ないっ!



翌日、動けませんでした。

八神純子さんがコンサートで、おっしゃってらした
「That's OK」です。


夕御飯がおわって、チラシを見ていて
八神純子さんの思いが書いてあることに気づきました。





2016年1月13日発売のアルバム。





八神純子さんのコンサート当日、今年一番の寒さ。と報道され

手洗いに行こうと、布団を出ると、背中がズーンとする寒さ。

今日も、今年一番の寒さなんだそうです。


古巣の慣れた静けさのなか

八神純子さんのエネルギーをいただいたかのような今宵。

ふと、お財布の中、いくらあるんだろう…
開けてみました。





( ´艸`)