一日の終わりに…
今日もお疲れ様。
眠りにつく前に、ほんの数分、自分に問いかけてみる。
――あなたはなんのために生きているの?
さまざまな答えが浮かんでは消える。
<幸せになるために>、とまどいながら、さまよいながら、歩いているのかもしれない。
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今日もお疲れ様。
眠りにつく前に、ほんの数分、自分に問いかけてみる。
――あなたはなんのために生きているの?
さまざまな答えが浮かんでは消える。
<幸せになるために>、とまどいながら、さまよいながら、歩いているのかもしれない。
可憐な容姿を武器にして、狙った男は必ず落とす猛禽類、という、あの子の噂は本当だった。
まさか、自分の彼氏をあの子に取られるなんて。
私と彼、結婚するはずだったんだよ。
それなのに、突然現れて、彼をさらっていった。
――彼女さ、甘えん坊でかわいいんだ。守ってやらなきゃっておもった。君は一人で生きていけそうなくらい強いじゃないか。
強いふりして生きていかないと、この世はトラップばかりなの!
彼、絶対あの子に騙されてる。
かわいいだけのあの子のどこがいいの?
あの子さえいなかったら今頃は、私たち、ウエディングベル鳴らしてたはずなのに…。
あの子を排除しなくちゃ。
→
彼があなたから離れてしまった理由は、彼女が邪魔をしたから、彼女が彼を奪っていったから、彼は彼女にだまされてそそのかされたから…?
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
彼があなたを心の底から愛していたのなら、多少の誘惑には負けることはなかった。
彼とあなたの間には、彼女が侵入できてしまう隙間があったのだ。
彼にとっては物足りない部分があなたにはあったということだ。
彼はあなたの何かを許容できなかったということだ。
たとえ彼女を彼からひきはなしたところで、あなたが彼の望みを理解しないかぎり、また、ほかの女性が現れてしまう可能性は高いのである。
信じてた彼が心変わりをしたのだと知った時、私は鬼になった。
理性はすでに何処にもなかったのだと思う。
「かわいくもないし、美人でもないじゃない。なんで、こんな女がいいのよ!!!!」
相手の女をベッドから引きずりおろし、女の頬をひっぱたき、髪をつかみ、床に打ちつけ、罵詈雑言を吐いた。
自分を盾にして、泣きじゃくる彼女を守っていた彼。
彼の凍てつくような私へのまなざし。
「お前最低だな。俺を殴ればいいだろ。彼女は何も悪くない」
もう二度と彼の瞳に私が映されることはないのだ。
微笑んでもらうことも、優しい言葉をかけてもらうことも、もうない。
抱きしめてくれた彼はもうどこにもいないのだ。
あれから何十年。
確かに最低の行為だった。
暴力と暴言。
あの日、彼女に向けた憎悪は全て、自分に跳ね返ってきているようだった。
ひどい自己嫌悪。
再び私が誰かに恋におちることはなかった。
→
さよならと冷静に言えていたのなら、
彼と静かに向き合うことができていたのなら、
最後の最後に美しく終えることができていたのなら、
あなたは自分を誇りに思うことができ、それからも、たくさんの新たな恋をすることができたのかもしれない。
自尊心を保つということ――とてつもなく難しいことなのかもしれない。