うらな

#3 視線が合わない

2008年03月03日(月) 00時00分00秒 posted by urana
テーマ:第一章

「あの、私、ゆうくんのことが、す、好きなんです。よかったらつきあってくれませんか」

「えっ。俺、あなたのことあまりよく知らないし、それに、
今 彼女とか欲しくないんだ。勉強とかバイトとかバンドとかあって忙しくて余裕ないんだよね。ごめんね」


ゆうくんは私をちらっとみただけでそれっきり視線を合わそうともしてくれない。

「いえ、ごめんなさい。突然、こんなこと言っちゃって」

私は泣かないようにぐしゃぐしゃの笑顔を無理やり作ってその場から逃げるように
走った。ゆうくんはすまなそうな表情を浮かべていた。
私のせいで彼の丹精な顔を歪ませてしまったのかと思うと
酷くいたたまれない気分になった。
あなたを好きになってしまってごめんなさい。

うーん、「今」という恐怖のフレーズ。

今は彼女欲しくない
今は誰とも付き合う気がないんだ
にほんブログ村 恋愛ブログ 恋愛アドバイスへ 今は無理かな

今じゃなければいつならいいの???とつっこみたくなりますよね。
明日なら明後日なら1年後ならいいのか???

<今>という言葉が出てきたら、
本当に気が向いたら今後お付き合いできる可能性もあるかもしれませんが
多くは、悲しいけれど、
<自分の好みのタイプではないのでおことわりです>
という意味なのではないかと思います。

明日にでもゆうくんに彼のど真ん中のタイプの女の子が告白したとしたら
すぐにでも彼はOKを出すのではないでしょうか。

★★
彼を好きになったこと後悔しないでくださいな。
人を好きになるということはとても素敵なことなのですから




#2 キスまでの距離

2008年03月02日(日) 00時00分00秒 posted by urana
テーマ:第一章

★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

日向子 既婚 30代

★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

日常をブレイクしたかった。
ほんの少し刺激がほしかっただけ。

子どもは学校へ。
夫は残業続きの会社。
夫婦の会話もあまりなく
触れ合うことも少なくなった。

お気楽だけれど退屈で思考することもなく
何をするわけでもなく
まったく生産的でもない日々。

その日もいつもと同じように
ぼんやりとPCの前に座った。
サイトをぐるぐると見学してみた。

既婚者同士の出会い

それはどこかへ通じるドアのようで
その文字がキラキラと私には輝いて見えた。

ハンドルネーム、趣味、
うーん、コメントはどうしよう、
どんな人が希望?
そうだなあ、同世代で、あれ??同世代って何歳まで?
優しくて話題豊富な人がいいな

キーボードを叩き私のプロフィールもどきは完成した。
投稿!
こんなことで何かが変わるのだろうか。
ため息をひとつついてみた。

ほんの数分後、一通のメールが届いた。

【はじめまして、ひなさん
これから楽しくメールできたらいいですよね。

既婚の会社員です。
同世代ですね。

平日に休みが取れたりもします。

ちなみに180cmくらいで太っていません。

趣味はギターかな
スポーツも得意だよ】


彼の名前はジンという

★★

その海沿いのホテルの部屋は
絶妙なほの暗さだった。
私の羞恥も抵抗感もいつのまにかなくなっていた。


「そんな目をして俺のこと誘ってる?



こんなふうにキスされて
こんなふうに抱きしめられて
こんなふうに熱く翻弄されて


こんなふうに愛されたかった?」

ジンの唇は私を酔わせ堕落させる。
ジンの声は私を惑わす。

たった1週間で私はジンの腕の中にいるのだ。

★★

ジンからメールが来た翌日に私はカフェテリアでジンと対面していた。
いたずらな瞳で私に優しく笑いかけきれいな指で私の髪に触れる男。

「後悔させないから、
俺がひなのことあたためてあげる」

私の耳元でジンがそう告げた。
そして唇をそっとかすめるだけのキスをされた。
その瞬間ジンに堕ちていくのだと思った。

★★



静かに回転を始めた運命の輪
悪魔の囁きは甘く切ない。



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#1 あなたは今、幸せですか?

2008年03月01日(土) 00時10分00秒 posted by urana
テーマ:第一章

結婚しました。

綺麗なはがきに
少し照れて笑っている彼
彼の傍らで微笑んでいるのは私の親友。

可愛くて素直で一途で優しくて思いやりがある彼女。
素直になれなかった私とは180度違う彼女。

一年前。
あの日も今日のように春一番が吹き荒れていた。


「俺のこと好きか?」



私はいつになく真剣な彼のまなざしに答えることができなかった。

「もちろん好きだよ、友達として。」
そんなふうにごまかした。
自分の心に嘘をついた。
本当はおかしくなるくらい彼が大好きで
私の全てだったのに。

私の涙と私の言葉はもう彼には届かない。

愛してる。
今でもこれからも
生涯あなただけを愛していく。



→ 届くよ、きっと。勇気を出して。
遅くなんかないと思います。
好きという気持ちを伝えるだけでもよいのではないでしょうか。




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