2004-04-27 21:08:27

「子どもの危機をどう見るか」 尾木 直樹

テーマ: ┣【あ~さ行】
子どもの危機をどう見るか (岩波新書)/尾木 直樹

¥840

近年、子ども社会では新しい変化が起こっている。
「学級崩壊」「キレて起こす事件」「不登校」・・・。
今子ども世界では何が起きているのだろうか。
危機の実像と、それをもたらした背景の解明から、子育てと教育を再生させる考え方と実践例を提示。




テレビで「17歳事件」が騒がれていた頃、私はちょうどその年代でした。
大人たちがキレる子どもを "得体の知れない危険なもの" のように見ていたような印象をその頃の私は受けました。
事実、それはわからないではないのだけど、私には犯罪を犯した彼らに共感するような気持ちもありました。
その背景には、学校や社会、大人への不信感や失望感があったような気がします。

企業人間と言われ頑張ってきた人たちのリストラは、学校の成績評価体制に対しての疑問を投げかけました。
高学歴は高収入を約束する、という価値観が崩れたのです。
勉強を楽しいと思いながらしている子どもがどれだけいるでしょうか。
それを考えれば、「教える」ことから「学ぶ」ことへの方向転換を提示するこの本のあり方には賛同できるけれど、一筋縄にはいかないようにも思います。
それでも、AO入試や総合学習時間の導入などにより、子どもたちが進みたい道を考えることができる社会に近づいている気がします。

今日本は、利害中心の考えを捨てることが大切なのではないでしょうか。
危機を脱出するための方法として提示されていたものの中でも、子どもに自己決定権の機会を、親と子のパートナーシップを、というのに深く同意します。
学校のあり方はまだまだ模索中のようだけど、いい方向に進んでいっているのを感じられる気がします。
大人が子どものために動いてくれてるというのは、子どもからすれば案外嬉しいものです。


一方的に生徒に言うことを聞かせたり、指示を上から浸透させる教師の力は、かつてのようには作用しなくなっているのです。だからといって、偏差値評価に変わるものさしとして、内申書のような全生活から人柄にまで及ぶ相対評価を導入しても、問題をこじらせるばかりです。


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