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色診断をしていると、時にとてつもない「野心」を持つ人に出会うことがあります。
「野心」という言葉で表現すると、あまり良い印象は持てないかもしれませんが、別の言い方をすると「向上心」であり、自身の存在証明に対する強い欲求だと言えます。また、「強い野心」とは、その人の生命エネルギーの高さでもあります。
そういったとてつもないエネルギーを持つ人には、過去何人かお会いしましたが、そのおひとりが日本を代表する映画監督、今村昌平さんです。


「強い野心」とは、世界の中で確固たる地位を築きたい、財を築きたい、あるいはスターダムにのし上がりたいといった欲求ですが、今村昌平監督の場合は、作品作りに対する、とてつもない強い欲求でした。
私が今村昌平監督に初めてお会いしたのは、1979年に劇場公開された『復讐するは我にあり』の撮影中でした。以来、79歳で亡くなられるまでの36年間、ずっとお付き合いが続いていましたが、その間、作品作りに対する強い欲求は変わることがありませんでした。

今村昌平監督の頭の中には、常に作りたい作品のテーマがあり、劇中の様々なシーン撮りのアイディアがあり、作っても作ってもご自身の中の創作意欲は消えませんでした。「飢え」や「渇き」に近い、作品作りに対する強い思いだったと思います。


今村昌平写真

▲撮影中の今村昌平監督と『復讐するは我にあり』のポスター
 
今村昌平監督は、表現したいことを形にするのに、いつも「時間とお金がなさ過ぎる」とおっしゃっていました。
映画作りには莫大なお金がかかります。その当時は日本映画界の凋落が激しく、今村昌平監督の希望を叶えてくれるような映画会社はどこにもありませんでした。
そのため、何年も作品作りに携われない……という時期もあり、今村昌平監督の「渇き」は、極限にまで来ていました。


私が診断した方々の中で、もうひとり今村昌平監督と同じように、強い「野心」をお持ちの方がいらっしゃいました。
その方は、バンダイナムコホールディングスの創業者&最高顧問であり、『パックマン』の生みの親でもある実業家、中村雅哉さんです。
この方のエネルギーも半端ではなく、もしかしたら私が出会った方々の中で、過去最高と言えるかも知れません。


中村雅哉最高顧問は、アメリカの経済誌『
Forbes』で「世界の長者番付115位」にランクインするほど財を築いた方です。
『パックマン』で、世界的なゲーム企業にのし上がった後は、『イタリアントマト』『
GAGAコミュニケーションズ』『日活』(現在は日本テレビが筆頭株主)を次々傘下に収め、株式会社ナムコは、一大コングロマリットとなりました。


中村雅哉最高顧問は、「横浜にあるコンピュータグラフィックスの会社を、
30億円で衝動買いしちゃった!」と、お茶目にお話しする方で、今村昌平監督と同じように、いつまでも少年ぽさを失くさない人でした。
これだけの財を築きながらも、彼の「野心」は留まることを知らず、夜の東京のイルミネーションを見ながら、「この街のすべてを手に入れたい」と本気でつぶやくような方でした。


中村雅哉最高顧問が『日活』を手に入れたのは、ご自身が大変な映画ファンだったことがその理由です。
その当時、日本の映画産業はどん底で、『日活』は食べていくために「ロマンポルノ」路線を打ち出し、何とか維持できているというような状態でした。中村雅哉最高顧問は、家族で見られる文芸作品や娯楽作品を生み出した、昔の『日活』を取り戻したいとお考えでした。


そこで私が席を設け、今村昌平監督と中村雅哉最高顧問をお引き合わせしたのです。
はからずも今村昌平監督と中村雅哉最高顧問は、同世代。また、方向は違いこそすれ、良く似た嗜好をお持ちのおふたりは、たちまち意気投合したのです。
間もなく『日活』で今村昌平監督の作品作りがスタートし、完成したのが、カンヌ国際映画祭のノミネート作品となった『
赤い橋の下のぬるい水』(辺見傭原作・2001年公開)です。

映画ポスター

▲カンヌ国際映画祭パルムドール賞ノミネート作品となった『赤い橋の下のぬるい水』

今村作品の中で、『
赤い橋の下のぬるい水』は、実は正直、私はあまり好きな映画ではないのですが……それでも、御年75歳の方が創られたとは思えないほど生命エネルギーに満ちた作品でした。
タイトルに入っている「赤」が象徴するように、今村昌平監督のいつまでも涸れないエネルギー、最前線で活躍する姿勢が感じられる作品だと思います。

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