365の伝えたい話(365)職業!! | ミラノ空手師範のブログ

ミラノ空手師範のブログ

イタリア ミラノで琉球少林流空手道を教えています。
日々の稽古で気づいた事を綴っていきます。

久々にブログ更新

 

一応365の伝えたい話というタイトルでスタートしたので、

 

今回が365回目

 

つまり最終回となる。

 

長い間拙い私のブログを読んでくれた方もいるので、

 

ただただ感謝!!

 

最終回は職業。

 

私は子供と接する時、決まって将来何になりたい?

 

と聞く。

 

残念ながら殆どの子は「わかんない・・!?」と答える。

 

しかし、少ないながらも将来は何々になりたい!!

 

と目をキラキラ輝かせて教えてくる子もいる。

 

そして、そういう自分の将来を教えてくれる子はどんな子なのか

 

ずっと興味があったので自分なりにそういう子達をよく観察していた。

 

そうしたらちょっとした推論が導き出された、、、。

 

将来なりたい職業ある!!と答える子には2種類のパターンがあって

 

1つは凄く簡単。

 

働いてるお父さん、あるいはお母さんを見て

 

生き生きとエネルギッシュに仕事に打ち込んでいる姿が

 

とてもカッコイイ(尊敬できる)と思っている子。

 

こういう子はお父さん、お母さんの職業に憧れ、

 

そういう道に進みたいと私に教えてくれる。

 

では、もう一方のなりたい職業を持っている子とはどんなタイプであるか?

 

実は、私自身がこのパターンに当てはまる。

 

いろんなものに興味深々で非常に影響されやすいタイプ。

 

こう言ってしまうと優柔不断と勘違いされるかも知れないが、

 

そうではなく、自分で言うのも何だが

 

感度が高い子に将来なりたい職業を公言する子が多いように思う。

 

私の場合、その影響は殆ど本によるものだった。

 

図書館にある伝記を読んで

 

「これだ!!」と思った人がいると、

 

麻疹にかかったように夢中になってしまう。

 

しかし、感度が高いということは、

 

もっと自分にとって興味の湧く対象が見つかるとあっさり今までの熱が冷め

 

次の興味分野へ100%熱意を転移してしまうという難点がある。

 

私は、いろんな人の伝記を小学生の頃読み

 

最終的に一番私に影響を与えたのはファーブル。

 

彼の伝記のお陰で未だに昆虫好きは続いている。

 

小学生の頃、私になりたい職業は?と聞かれれば迷わず「昆虫博士」と答えていた。

 

しかし、そんな私にまわりの大人は、そんな昆虫博士になんかなったって

 

お金を稼ぐことはできないよ、、、。

 

親切にも口を揃えてアドヴァイスしてくれた。

 

 

ただ、2人の大人だけが「頑張りなさい!!」と

 

後押ししてくれたのを今でも覚えている。

 

その2人とは両親なのだが、、、。

 

私の親は私が小学2年生の時に会社をスピンアウトし自分の会社を立ち上げた。

 

なので、私は会社の立ち上げがどういうものか

 

小学生だったが間近で学ばせてもらった。

 

会社のピンチも軌道に乗った時も全て、、、、。

 

私は、昆虫博士、大学教授、パイロット、渉外弁護士と

 

コロコロとなりたいものを変えていた。

 

筋が通ってないと思われるかもしれないが、

 

やりたい職業がいっぱいあるということは

 

やりたい職業が思いつかないという人とは雲泥の差だと思っている。

 

多くのやりたい職業が定まらない子が決まっていうフレーズが実はあるのだが、

 

お判りだろうか?

 

それは

 

「それやって儲かりますかね?!」というフレーズ。

 

お金儲けを否定はしないが、

 

お金儲けが優先順位の1位にある子が結構いるので

 

少々悲しい気持ちになる。

 

彼らのカッコいい職業とは、

 

飛行機ではファーストクラスに乗り、

 

身につけているものは高級ブランド品、

 

こんなのがカッコイイと思っている、、、。

 

ま〜若いから仕方ないといえば、仕方ない。

 

私はミラノに移住し、空手を幼稚園児から70歳以上の方にまで教えている。

 

自分では非常に充実した日々を送れており、

 

本当に感謝、感謝の毎日。

 

年収からすれば、日本を発った年の50分の1になったが、

 

全く後悔していない。

 

 

 

うちの門下生にも、

 

充実した日々を送るために

 

その他大勢の人達が歩む生き方に追随するのではなく

 

自分の納得した職業

 

やりがいのある職業

 

楽しくて仕方ない職業

 

について欲しいと切に願っている。

 

そのためには、個の力をしっかりと身につけ

 

リスクを自分でちゃんと取れる胆力が求められる。

 

 

 

 

 

空手とはそのためにやるものであり、

 

そんな空手に出会えた君達は本当に幸せなんだよ、、、

 

道に迷ったら

 

空手道訓に立ち戻りなさい!!

 

 

 

今、高校生の門下生が非常に増えてきた、、、。

 

まずは彼らを大空に羽ばたかせなくては、、、。

 

檻に入る必要なんて全く無いんだよと、、、、。

 

 

 

みなさん、私のブログに長い間お付き合い頂きありがとうございました。