かの有名なチャーチルが黒い犬と呼んだ様に。
あの著名作家、カフカがねずみと名付けた様に。
僕の中にも、飛べない黒い鳥と名付けた鬱が潜んでいる。
Unflyable Blackbird.
このブログを書き始めた時、目に見えない恐怖の対象だった鬱を具現化させる為に、無意識の中で命名した事が飛べない黒い鳥の始まりで、僕が鬱状態になるときは決まってこの飛べない黒い鳥が姿を現す。
特にこれといった理由も無いのに。
自分が信じられなくなり、やる気がなくなる。
一般的に、眠れなくなるのが鬱で、僕も深みに嵌れば嵌るほど眠れなくなるのだけれども
第一段階として、どうしようもなく眠たくなる。というか起きていられなくなる。
24時間ベットの中で過ごす事が当たり前となり
覚醒しているのか睡眠に入っているのか分からないような現実と逃避の狭間で、ただ涙を流すしかなくなる。
…なぜ泣いてしまうのか。
ここにも特にこれといった理由もないのだけれども
あえて理由を捻り出すとしたら、全く動けない自分への不甲斐なさ、情けなさ、そして苛立ちだろう。あるいは、そんな自分が嫌いになる自分が怖いのかもしれないけれども。
金曜日の朝、仕事に出てから二時間もせずに早退させてもらい
ベットに入ってそのまま、今日こうしてパソコンの前に向かうまで、僕はベットの中にいた。今でもベットに誘われるし、全てを投げ捨てて現実逃避という夢の中に逃げたいと思う気持ちは捨てきれない。
眠ることが現実逃避にならないことは理解しているつもりなのに、こうして理性が頭の中で僕を傷つけ続けるよりは、逃避と現実の狭間の中途半端な空間の方が、まだ居心地がいいのかもしれない。
後々の罪悪感と自責の念を考えると、どちらが正しい選択かどうかは分からないけれども。
繰り返しになる。
特にこれといった理由があるわけでもない。
単純に言ってしまえば、ただ僕の中にいる飛べない黒い鳥が、もがき出しただけ。
無理矢理に理由を捻り出すとするならば、
小額の投資に失敗しただとか、期待に応える事ができなかっただとか、楽しみにしていたイベントに参加できなかっただとか…そう言ったことが挙げられるけれども、いちいち失敗とか挫折とか予定の変更とかで鬱になっていたら体が持たないわけで。
逆に言ってしまえば、上記の理由、あるいはもっとひどいそれ、が存在したとしても鬱状態にならないときもあれば、今みたいに少しは思いつく理由がある場合に当てはまらず完全に理由が存在しないときにも鬱状態に突入することだってある。
本当に、コントロールすることが難しいもの、なんだ。
このブログでも繰り返し描写を繰り返しているけれども、
現実と逃避の狭間にいるときの僕は、頻繁に、架空のピストルを自分のコメカミに突きつける。
あたかも、この場でこうして自分の人生に幕を引いてしまいたい瞬間の様に。
人は言う。
鬱があるから強くなれるんだ。自分を抹殺してしまいたいほどの瞬間を乗り越えるから、強さが身につくんだ。
あるいはそうかもしれない。
僕は言う。
鬱という飛べない黒い鳥を見つめることを通して、少しでも多くの人に、生きるチカラを伝えたい。
きっと本心だろう。
そして本音はここにある。
強くなんてなれなくて良い。
できるのであれば、僕は鬱になりたくない。鬱から開放された人生を望んでいる。当たり前だけれども。
ただ、遺伝上、性格上、環境上、
いろんな要素を抱え、僕は鬱病という飛べない黒い鳥を僕の中で飼い慣らす必要が出てきた。
それはそれで、僕の運命として受け入れなければいけないことなのだろう。
この二日間、心配やご迷惑を掛けた皆様、すみませんでした。そしてありがとうございました。
二日という短い期間で、どうやら梃入れをすることができ、深い鬱の闇に飛べない黒い鳥と一緒に行くことは必要なさそうです。
二日間という期間を聞くと、人は、それは「鬱病」じゃない。と言われるかもしれない。
実際、どんな本を読んでも、どんな定義を見ても、
基本的に鬱病の定義として、数ヶ月の理由もない鬱状態が続いた結果、が鬱病となる。
実際僕もそれを経験したし、
5年前の初めての鬱では、6ヶ月の間、意味も無く眠れない自分と、ある意味テンションが高く、それでいて自虐的な自分に苦しんでいた。結果が鬱病だった。
では今は。
自分を診察する様で恐縮且つ、どこまで信憑性があるかはわからないけれども、
慢性的な鬱状態(躁鬱状態)の中で僕は人生を歩んでいるのだと思う。
僕の人生という60年程スパンを考えてみればいい。
ある時期は超活動的で、あるときは鬱状態。
超活動的な時間帯は、誰もが目を見張る活動をする。天才とか超人とか言われる程の能力を発揮し、誰もに信頼をおかれ、常人を超える力を発揮する。
そして、鬱状態のときは、ほぼ廃人と同定義になる。
「平均すると同じだね」
と僕の母親は表現してくれているが、まったくそのとおりだと思う。
あとは、その鬱状態に入りかけた瞬間にいかに梃入れをし、正常化させ、長引かせないようにするか…が問題だと思う。実際、超活動的な時期に、意識的にブレーキをかける必要もあるのだろう。実際にそうはしているのだけれども、いかんせん加減が難しい。
自分をコントロールすること。
つまり、自分を知ること。
これが飛べない黒い鳥と上手く付き合う秘訣なのだろう。
そして、いつかこの黒い鳥が、空を羽ばたいてくれたら…と思う。