禁断の果実

テーマ:
かじった実が甘くなくても
口をつけたのならもう後には引けない

現在位置を見失い
ここが天国なのか地獄なのかもわからない
だから少しでも近づきたくて
貴方の真実に触れたくて

それが恋だと
心得た上で、手を差し出したつもり
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願い星

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冬のはじまり
視力0,9で星がよく見える、4等星まで
冷たい風に吹かれたせいで熱された歩調を映す
タクシーのヘッドライトが追い越していった影
今現在の、向かい風の中にかすかな記憶
思い返せば僕は君のそれすら知らないんだ
君のこころは呼べない名前
触れようとすれば逃げていくけれど
離れれば遠くで切なく輝くだけの星のようで
会えないかな、僕が僕のままでは
夢の中でも追い越す影を
香らない影を
もう一度求めても離れないで欲しいのだけれど
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不釣合い

テーマ:



事前情報は何もなしで
憧れの言うことが理解できない

もしかしなくても
君は頭の出来が違う女に手を焼く
見透かしているつもりで
身動きの取れない

優しいのや甘いのに弱い
分かり易く傍に置いておけば
その手のひらの上で
転がされていたいんだ
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テーマ:
憧れや期待をいくら積み上げても
待つ時間が変わらないなら
たとえ一時でも君を忘れられたらいいのに
堆く募る気持ちを伝えようなんて思わないから
その視線の先を飽きもせず追いかけるだけ
もしも色をつけるならまばゆい朝陽の色で染め上げて
願わくは、ここで小さく佇むあたし

忘想

テーマ:
期待と不満をうまく残したあなたの悪口をつぶやく
些細なことで舞い上がっちゃうのは惚れてる証拠かな

あなたは何にも知らないんだから
あたしは今夜も小さくまるまって眠る
あなたを忘れたら何が残るのだろう
あなたを覚えた身体に何を刻もう

もうこれ以上何も考えたくはないんだ
次にまた触れられる時まで…

恋は切ない

テーマ:
切ない恋をしたら
私をわかってくれるの
遅かれ早かれ壊れちゃう運命
知ったところで何もならない
何と呼んでいいのかもわからない不思議な引力に引き寄せられ
気がつけばその唇に触れていたみたいだよ

切ない恋をしたから
あなたのこと何も知らないまま
また触れることをやめないよ
切ない恋をしたから
名前も呼べないあなた

夏より風

テーマ:
あなたに出会った夏を
もう一度思い出してみてる
淋しげに佇む駅のホーム
マフラーに息を埋めて目を閉じた

朝焼けに染まる海を眺めながら
愛する意味に戸惑っていた
あなたの笑顔は太陽のまだ向こう側
難しい理屈ばかりを並べ立てたテーブルの上
上手に味わうことのできる女にあたしがなれたら
交わす言葉はもういらない
ただあなたの隣で眠らせて

まだ触れることのできない
不思議な力に満ち溢れている
あなたの軽々しい言葉や鋭い目線
あたしの肩をすり抜けていく笑顔

アンプル

テーマ:
安っぽい酒に
安っぽい酔い
酔い醒ましの風
煙草吹かしながら見つめていた

一体何が
今のあたしをこうも突き動かしているのだろう

吐き捨てる汚物
うずまくあなたへの想い
身体の中を浄化して
ちゃんと愛してよ

番いになった鳥が曇り空を舞う
もうすぐ雨がくるとでも言うように
感情の希薄な動物たちにとっては
雌はただ子孫を残す為の道具でしかないらしい
じゃあ今のあたしは
この気持ちを抱えたまま立ちすくんでいる今のあたしは
あなたにとって何なのだろうか

意識を追い出すように
強がって笑っていた
どうして
二人はまた触れ合うのか

夜空のノート

テーマ:


ただ笑って毎日過ごせればいい
それでいいはずなのに
現在位置の見えない今
目の端で捉えていたはずの星も消える

それだって大事なもの
日々痩せ細っていくのだとしても
折り重ねていく程に
名前すら思い出せなくなって

あの頃口ずさんでいたメロディを
もう一度だけ唱えて
指先が石になって
壊れてしまう前に、もう一度

後悔が教えてくれるこれからの人生
目をそむける足元にまで及ぶ明日
必要最低限のものだけ取り揃えたら
忘れたままでも歩いていかなくてはいけないの

躓いて転んでいた時間もなかったことにして
明日を歩いていかなくてはいけないの