何もかも続かない…
何もかもすぐ諦める…
そんな女がまたひとつ諦めることにした。
いや、諦めるというより”やめる”ことにした。
 
”別れる”でもない。
だって、付き合っていないから。
 
そう考えるとやはり「やめる」が一番適切な言葉だろう。
 
オガワ氏と今までのことをひとつひとつ思い返してみても
相手はリコに全く気持ちがないことは明らかだった。
 
優柔不断…
愛するより愛されたい…
甘え上手…
見事な八方美人…
 
カレのあらゆる性質は
リコをただストーカーに近づけているだけだった。
 
「リコちゃんのことは迷惑じゃないよ」
そんな言葉にただただ必死でしがみついているだけだった。
 
一体、この男にしがみついているところで何がいいのだろうか。
何が良かったのだろうか。
 
しみじみ考えた。
 
とくにタイプでもなかったし、そういいオトコでもないだろう。
ただ…リコが大好物な大きな瞳を持っていたことは持っていたが、
カレを知るほど充分な時間を過ごしたことなどなかった。
 
 
10年ほど前にすでに既婚者だったカレから
猛烈アタックされた時の、あんなに会いたがったくれたカレの
あの情熱がただまだ忘れられないだけなのだろう。
そんな事実があったことに浸っていたかったのだろう。
情熱的なSEX、カレからの熱い眼差しを浴び
「女」でいることを実感できていたあの時をずっと手放したくなかっただけなのだ。
 
それが今はどうだ…
特にカレとああしたこうしたなどという思い出もないが
おざなりのSEX…
「忙しい」理由のレスの悪さ…
面倒そうな言い回し…
 
人は変わる。
 
この男に接すれば接するほど、
カレの愛情などどこにもないことがわかっていた。
 
「リコちゃんてさ、DV遭うタイプだね」
 
その昔、同僚の女性に言われたことが今になってよくわかる気がした。
 
ということで、オガワ氏と今週もあれこれメールのやりとりをした結果…
 
「今は気持ちが向かなくて…
ごめんね」
 
と、オガワ氏。
 
「ごめんね」の”ね”がやけにムカつくぜこの野郎。
 
この10数年のカレとのカンケイの中で
初デートと言っても過言ではなかった先日の「夢の国訪問」
カレにとってみればまさに拷問であっただろう。
 
好きでもない人とデズニーなんてゾッとする。
カレにしたらきっと禊遠足のつもりだったのだろう。
 
 
衣替えの時季がリコには一足早く来たようだ。
 
 
 
『あばよ』
 
 
 
 
 
 
◆あばよ。
 
 
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