平成19年2月16日 入院2日目② | ||Φ|(T|T|)|Φ||    監獄☆日記    ||Φ|(T|T|)|Φ||

平成19年2月16日 入院2日目②

 全身麻酔の場合、普通に寝たときのような「あぁ寝た」という感じはなく、意識が途絶えた次の瞬間には起こされる感じになる。

 術中の時間感覚がないので、どんな大手術であろうが、受けている側にしてみれば一瞬だ。


 今回は簡単な手術で、麻酔の深度が浅く、手術室で私はほぼ覚醒していた。

 ナースに「導尿カテーテル(通称バルーン)は入っているか」と尋ねたところ、「入っていない」とのことでホッとした。抜くときに火がつくように痛いのである。

 20分ほど待たされただろうか。病棟からの迎えがなかなか来ない。傷がジンジンする。

 

 やっと病棟のナースがストレッチャーではなく、私のベッドを押して1人で迎えに来た。

 カーテンで仕切られた自分のスペースは実に狭いので、こんなところどうやってストレッチャーを入れるんだろうと思っていたら(ベッドに移るときにはストレッチャーを横付けする)、まさかベッドごと来るとは…。

 時間を聞くと4時過ぎで、病棟を出てから2時間余りが過ぎていた。

 「もうすっかり覚めてますね」と言って、エレベーターを待つ間に世間話を始めた。私は酸素マスクを着けているし、傷が痛むので、あまり話す気がしない。

 痛いんですけど、と言うと、「部屋に帰ったらすぐ鎮痛剤を点滴に入れますから」とのことで、3つの建物を横切りながら長い道筋を帰った。

 

 全身麻酔の場合、脳に酸素を行き渡らせるために枕が使えない。胃や腸が動き出すまで水も飲めない。

 ソセゴン(鎮痛剤)が効き始めると、傷の痛みがスッと和らいでいく。アタラックスP(鎮静剤)も効き始めたようで、ろれつが回らなくなってくる。

 鎮静剤で寝たのか寝ていないのかよくわからなかったが、じりじりと時間が過ぎていく。7時ぐらいには腸も動き出したようだが、まだ飲水の許可は出ず、うがいのみさせてもらう。

 8時を過ぎ飲水の許可が出た。カラカラに渇いたのどに、氷水がおいしい。消灯間際の9時近くには離床してもいいとのことで、ソロソロと立ってみた。

 少しふらつくが小便を尿器にせず我慢していたので、点滴棒を転がしながらトイレに立った。

 

 傷がまた痛み始めてきて、追加の鎮痛剤と鎮静剤を点滴してもらい、私は寝た。

 

 

せまい

                                   せまいんだよ