2006年11月06日(月)

前科者の就職(2)

テーマ:保護観察

 前回書いたことだが、前科者の全てが就職に難渋するわけではない。

 またみんながみんな協力事業主の下で働くわけではないし、ハローワーク経由で就職するわけではない。 


 逮捕直後、会社もクビになりこの先どうなるんだろうという状況のときに、その後の心配ということでかなりの部分を占めていたのは、やはり再就職のことだった。

 前科者が普通の企業に就職できるのかなという、茫漠たる心配があったのである。

 そのことを取り調べの刑事に言うと、「できるに決まってる。江戸時代じゃあるまいし、入れ墨入れて見た目で分かるようにするわけじゃないんだから」ということだった。


 保護観察所は、保護観察中の早期就職を強く勧める。

 保護観察中の再犯率が、有職者の7.1%に比べて、無職者は40.4%と群を抜いているためだ(平成16年)。

 保護観察官は、「観察期間が終わると、こちらでは対象者が何をやっているかわからなくなってしまう」という。再犯がうんぬんというより、「制度が相談にのってやれる期間に生活を立て直してほしい」ということだ。

 

 凡人閑居して不善を為すという言葉は本当で、ヒマがあると人間はよからぬことを考えてしまう。

 いやな仕事をいやいややって、忙しすぎて過労死なんぞしたくはないが、多少「時間がない」と嘆く状態であっても、ヒマよりは忙しいほうが精神的にもよいようだ。

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