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10週目は調子の良し悪しに激しい波があった。そして相変わらずあまり食べられない。体重が平常時より5キロ近く減った。さすがにぎょっとする。

週末、彼が後輩とのごはんにわたしも誘ってくれたが、出かけようとすると吐き気がしてダメだった。

あまりにも外に出ていないし、立って歩くと気分が悪くなることが多いから、外出に恐怖が伴ってるのかもしれないと思う。まずい傾向。

抗生物質の副作用か、暑くなってきたせいか、手足がかゆくなり、赤いブツブツやしっしんのようなものができた。昔アトピーだったから、それがまた出てるのかなとも思う。

あと、胸、重たくなってきた。引っ張られてる感じでなんとなく痛い。先端はかなり痛い。ブラジャーで締め付けてると余計に気持ち悪くなるので、ほぼノーブラで過ごす。垂れちゃったらやだなあと思うが、仕方ない。一応、通販で楽ちんなマタニティブラを購入した。でも具合が悪い時はそれでさえ苦しい。

一度、仕事中にどうしても苦しくてホックをはずしたことがあったが、ブラジャーが上に浮き上がってきて襟元から見えそうになったので困ってしまった。


11週、彼は3日間の出張に行ってしまった。信州。二晩ひとりぼっちで心細い。

でも出かけるとき、惜しむようにあごのところを優しくなでてくれた。それが、涙が出るくらい優しい触り方で、愛情を感じて本当に胸がきゅんとなった。つわりでぐったりしているわたしを心配しながら彼は出て行った。

吐かない日が数日続いたので、ピークは過ぎたかな?そろそろリハビリをしなければ、と思い、郵便局まで歩いたりしてみたが、気分が悪くなってフラフラになり、帰宅後、ジュースを飲んだら急に吐いてしまった。やはり、長い時間歩くのはまだ無理だったみたいだ。次の日の朝も疲れが残っていたのか、飲み物を飲んだとたんまた吐いた。トイレに行くのが間に合わず、ティッシュで押さえたがあふれてしまった。じゅうたんを汚してしまいショック。午後にもう一度吐いた。治まってきたかと思っていただけにがっかり。

水曜、彼が帰ってくる。やっぱり彼がそばにいると精神的にも穏やか。彼も出張や残業で疲れているのに、ほんとうに優しくしてくれる。

週末には彼に車に乗せてもらって近所に出かけたりしてみたが、車もダメなのか、あっというまに具合が悪くなった。店の中で何度もしゃがみこんでしまうし、帰宅したとたんにまた吐いてしまう。一体いつになったら普通に外出できるようになるんだろう、と悲しくなってしまった。仕事に行ったり難波や大阪に遊びに行ったりしていたことが嘘みたいに思えてくる。

あと、ちょっと動いただけですぐ耳が詰まる。昔から、疲れるとよく耳が詰まったけど。母に話したら、私もあったよと言っていた。

お腹が痛くなったりということもあった。生理痛によく似た痛み。出血はないので、子宮が大きくなるときの痛みだろうと考える。

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妊娠7週に入ると、食欲がなくなった。

吐き気も強くなり、立っていることができなくなり、仕事に行けなくなった。1日だけ無理して行ってみたが、朝礼で倒れ、何度もトイレに避難し、同僚たちにも始終気を遣わせて、もちろん仕事はめちゃくちゃ遅くて、どう考えてもいないほうがマシという状態だった。(繁忙期ではなく、人手も足りていたし)

家事も全然できなくなった。ごはんは彼が仕事帰りにスーパーに寄って調達してくれた。洗濯や洗いものなどもやってくれた。

毎日、食べられそうなものを探して少しだけ食べるのだが、食生活はめちゃくちゃだったし、好みもコロコロ変わる。

仕事に行こうとして途中で具合が悪くなった日、帰るついでに区役所に寄って母子手帳をもらった。道中で何度も座り込んだが…。感じの良い保健婦さんからいろいろ説明を受ける。マタニティクラスとかやってるらしい。行くかどうかわからないが…。

8週半ばくらいになると、時々吐くようになった。普段は船酔いのような気分の悪さがずっと続いている感じなのだが、唐突に凄い吐き気が来て(わたしはビッグウエーブと呼んでいる)トイレに駆け込む。吐いても何も出ないことが多いのだが、一応すっきりする。苦しいことに変わりはないが、喉は傷めないのでまだマシだと思う。

お腹を下したりもした。便秘のほうが一般的らしいが、下すタイプの人もいるみたい。

実家の母が数回来て、掃除をしたり果物をむいたりごはんを作っておいたりしてくれた。それに、母親と会話していると気持ちが楽になる(しんどい、とかも言えるし)。とても助かった。


9週に入って吐く回数が増えた。しかし若干吐くことに慣れてきた自分がいた(笑)。途中、2日ほど続けて比較的調子の良い日があったので、「治まってきたかな?」と思ってその次の日に会社に行ってみたのだが、会社までの通勤の道のりが本当につらかった(徒歩とバス)。相変わらず同僚に気をつかわせてしまう(既に部署内ではわたしの妊娠が知らされていたので余計に)。時間に余裕のある提案物の仕事をまわしてもらうが、その説明を受けている最中にもトイレに駆け込んで吐く始末。1日出勤しただけなのに疲れてしまったらしく、夜から妙にお腹が張り、翌日からまた調子が最悪になった。

頭痛もあり、頭に冷えピタを貼って過ごす。体重、妊娠前より3.5キロ減。


9週の終わりに病院へ行く。里帰り出産するので、前日から実家に泊まり、朝から地元の病院へ出かけた。自宅から実家へは、たまたま休みだった妹が車で迎えに来てくれた。1時間弱の道のりだったが、出発前に一度吐いておいて(しばらくは楽になるため)、飴を口に含んで後部座席で横になり、どうにか無事に着いた。

病院へは、車で朝からやってきた彼とうちの母と3人で行く。

エコーを見るともう頭や足がわかるくらいになっていた。心臓も、動いているのがはっきりとわかった。前に見た時とは全然違う。ちゃんと人間らしい形をしていて……なんともいえない気持ち。「すごーい…」としか言えなかった。

診察室にて、「尿検査の結果を見ると、膀胱炎です」と言われる。自覚症状はないし、わたしは子どものころから尿検査をするとだいたいひっかかるので自分ではあまり問題だとは思わなかったが、膀胱と子宮は位置が近いので、細菌が移ったりすると良くない・・・というようなことを言われ、ちょっと怖くなった。

「水分ちゃんと摂ってる?」ときかれ、「はい」と答えたのだが、後ろに控えていた彼に「いいえ、俺の半分くらいしか飲みません」と言われてしまった(笑)。彼にはよく「水分とらなさすぎ」と言われるのだった。

とりあえず水分摂取を命じられ、抗生物質を処方されることになった。

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妊娠が分かった週の週末、ちょうど彼のお父さんたちに会いに名古屋へ行くことになっていた。

奥さんの誕生日で、彼の弟や義妹たちも集まることになっていたのだ。

妊娠のことを言おうかどうか、現地についてからもまだ迷っていたが、食事の途中で、結局彼の口から言った。

みんなにおめでとうと言われて、くすぐったかった。

乾杯の時にシャンパンを注いでもらっていたが、わたしはその1杯でストップとなった(笑)。

義妹夫婦には2歳の男の子がいて、その子がもう全然じっとしていなくて、「子どもを持つとこんなにたいへんなんだ」としみじみ思った。覚悟もした。

奥さんはわたしたちがプレゼントしたエプロンを着けてくれていた。ちょっと大きかったみたいで、肩紐のところをクリップで止めてあったけど(笑)。

奥さんは今でこそ元気だが、若いころからずっと体が悪くて妊娠・出産は大変だったらしい。こわい話をいっぱい聞いてしまった。この人は犬や子どもの扱いがものすごくうまい。犬も孫もこの人の言うことだけは聞く(笑)。世話が好きなんだろう。好きだから、欲しくて、根性で産んだんだなあと思う。


次の週になるとなんだか疲れやすくなり、特につらいというわけではないが、ちょっとした合間にすぐ腰を下ろしてしまうようになった。眠気も強くて、土日はほとんど眠って過ごした。

病院に行ってみると、胎嚢(赤ちゃんの袋)が確認できた。写真で見てもただの黒い丸でしかないのだが、お腹の中で確かに変化が起きているのだと思った。心拍がまだ確認できないので、来週もう一度診てもらうことになった。


その次の週になると吐き気が起こるようになり、しかもだんだんひどくなってきた。月曜などは昼ご飯を食べたら吐き気が引いたりしたのだが、金曜にもなると1日中気持ちが悪く、会社の飲み会もパスして帰らなくてはならなかった。火曜には父と彼と3人でごはんを食べた。いつもは大阪まで出ていくのだが、父が気遣ってくれて、わたしの職場の近くでお店を探すことになった。父から、わたしや妹・弟たちの子育てについての話を聞く。

会社の上司には心拍が確認できてから報告するつもりだったのだが、1週間ずっと吐き気と闘いながら仕事をして疲れてしまい、いつ会社に行けなくなるかわからないと思ったので早めに報告することにした。

妊娠とともに退職の意思も伝える。もともと、妊娠しなくても秋までには辞めるつもりだったが、余計なことは言わず妊娠のための退職ということにした。しかし退職時期については「早すぎる。もちろん体調次第だけどもうちょっと協力してほしいなあ」と難色を示される。人手の問題もあるが、うちの会社は妊娠してもギリギリまで働いて産休をとる女性が多いからだろう。本社の土地柄みたいなのも関係しているのだが。

土曜日、病院で心拍を確認する。エコーを映して「心臓動いてるね」と先生が言うが、画像がちらついてるのと見分けがつかない程度の、チラチラした動きで、よくわからなかった。

でも心拍が確認できると流産の確率がぐっと減ると聞いていたのでほっとした。妊娠6週6日目のことだった。

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来年1月、わたしたちの子が生まれる。

とりあえず、これまでの経過を。


5月半ばのある日、なんでもないときにふと「あれ?そろそろ生理じゃなかったっけ」と思った。

カレンダーを見て確かめてみると、生理予定日の3日くらい前だった。

特に根拠はなく、「もしかしたら妊娠してるかなあ」と考えた。

ピルをやめて1回生理を見て、それからは完全に自然に任せていた。

排卵日を気にすることもなければ、避妊もしなかった。セックスは不定期だった。


そのうち、下腹がひきつるようにちくちく痛むようになった。

これは生理前にいつも起こることなので、「ああ、生理、そろそろ来るんだ」と思った。

ほっとする気持ちと、少しがっかりする気持ちが、半々だった。

しかし生理予定日を過ぎてもいっこうに始まらない。下腹のちくちくもはっきりした生理痛に変わらない。

胸が張って先端が痛かった。でもこれは前から時々あることだった。

ピルを飲む前から生理周期はわりと決まっているほうだったので、予定日を過ぎても薄い血も出ないということのほうが、「怪しい」と思う大きな材料になった。


「できたかもしれないよ」

彼に言った。

彼はどんな反応だったか・・・覚えていない。「そうなの?」みたいな軽い感じだったかな。

「遅れてるのかもしれないし、まだわからないけど。もやもやするから、早くはっきりさせたいなあ」とわたしは言った。

市販の普通の妊娠検査薬は生理予定日から1週間過ぎてから使用可能になるのだが、それまで待てなかった。それで、生理予定日から使えるという検査薬を使うことにした。取り扱っている薬局が限られているので、2回くらいスカをひいて、結局仕事帰りに調剤薬局まで行って買った。

そして帰ってすぐに使ってみた。

あっというまに判定窓に陽性を示す紫色のラインが現れた。

それを見た瞬間、「あららら」と声に出し、笑ってしまった。

トイレから出て彼に見せ、「ねえこれ陽性みたいなんだけど」と言うと、

彼も「陽性やな」と言った。

そしてお互いの腕をつかんで顔を見合わせ、二人でわあわあ言って笑った。

そのうちへたりこんでしまった(笑)。

ただドキドキして、うれしいとか不安だとかそんなのなかった。


テンションが上がりすぎて変な緊張状態になり、それから2~3日ずっと胸がドキドキしていた。

とりあえず自分の母親にすぐ伝えた。後々がっかりさせる可能性も考えないでもなかったが、彼を除いて一番喜んでくれるであろう人には、やっぱり早く言いたかった。

これから何かと手伝ってもらうだろうことも予測できたし。

思った通りとても喜んでくれて、ハイテンションが母にもうつってしまった。

「どうしよう、誰かに言っちゃいそう」と言っていた。

わたしの父親には、なぜか彼が伝えた(笑)。「ご報告があるので電話したいです」とメールしたら、「子どもできたんか。おめでとう」とあっさりバレたそうだ。そりゃそうか。